札幌石雑貨工房「軟石や」

札幌軟石は、札幌近郊の古い倉庫や建物などによく使われている石材です。石でありながら柔らかい質感があり、温かみのある優しい色合いに親しみを感じる人も多いはず。建材として知られている札幌軟石の「雑貨」があるのはご存知でしょうか?かわいい軟石雑貨をつくっているのは、「軟石や」さんです。ユニークで魅力的な作品を見にアトリエにお邪魔しました。
 
 
 
 
 
 

札幌軟石を使ったかわいい雑貨たち

アトリエに入ると、さっそく雑貨たちのお出迎えが!
ちいさな家のかたちの石は、人気商品の「かおるいえ」。アロマオイルを数滴つけると、軟石がオイルを吸収して数日香りが楽しめるそうです。他にも多肉植物を寄せ植えした鉢、マグネットなど、アトリエの中はおしゃれでかわいい小物でいっぱいです。
 
 
 
 
 
 
ちいさな家の材料は石材店で出た端材。建材用に加工した余りの部分を家の形にカットし、絵柄を付けています。軟石の建物を思わせる石蔵風、無垢積み風のものや、妻飾りのある北欧風の家、板張り絵柄のハワイアン風などなど、デザインも豊富で選ぶのにも迷ってしまいます。
 
 
 
 
 
 

どうして「軟石」…?

クラフト系の雑貨にはさまざまな素材がありますが、その中でなぜ「軟石」に注目したのでしょうか。
「石材店に勤めていた時に、札幌軟石の事をもっと知ってほしいと思って小物を作ったのがきっかけです」とお話ししてくれたのは、「軟石や」アテンド役の小原恵さん。アテンドとは「介添の人」のことで、札幌軟石の魅力を知り、その可能性を広め、いろいろな方との出逢いを手伝っていく「架け橋の役」という意味で使っているのだそうです。
 
 
 
 
はじめは石材店の売り上げのため、軟石を建築素材として知ってほしいとの思いから雑貨づくりを手掛けたそうです。その後、歴史的建造物保存の活動に関わったことから様々な分野の職人さんに出会い、今は軟石だけでなく北海道の建築素材と組み合わせた雑貨づくりにも取り組んでいます。
「出会った方から、この素材でやってみたら?こんなのがあったらいいな…と、アイデアをいただき、意外な素材の組み合わせに面白さを感じています。さすがに軟石だけでは息がつまりますから」と、小原さんは軟石を通じて広がる人・素材のつながりを楽しんでいるようです。
 
 
 
 

「軟石や」の未来予想図

人のつながりから得たアイデアを形にしていく小原さんは、様々なコラボ商品も手掛けています。大学生がデザインし商品化に向けて取り組んだ軟石のコースターや傘立ては、小原さんがクライアントの立場でサポートしてきました。また、子ども向けのワークショップにも積極的に軟石を使ったものづくりのアイデアを取り入れているそう。「キット材料がたくさん出回っていますが、子どもたちに身近な素材を組み合わせる楽しさを知ってほしいです」と、実際に軟石に触れて、親しんでもらうきっかけづくりにも積極的です。
そんな小原さんの「夢」は?
「札幌で軟石がフツーになる事!素材として、木でつくる?レンガでつくる?それとも軟石で?のように、私たちにとって普通の素材になること。そして商品については、よろこばれるものをつくっていくこと。作り手の思い入れが感じられる、ものについて語りたくなるグッズをつくりたいです」。
軟石アテンド役の架け橋の先は、想像よりずっと遠いところまで続いているようです。
 
 
 
 
 
 

かわいい軟石雑貨に会いに行きたい!

かわいい軟石雑貨をぜひ手に取ってみてみたい!と思った人も多いのでは?「軟石や」さんは札幌近郊のイベントなどに作品を出展しているので、手に取ってみる機会はたくさんあります。まずは6月、札幌市南区石山の「ぽすとかん」で開催予定の「軟石まつり」、そして、今年は8月に北海道開拓の村でも「軟石まつり」が開催されます。
どちらも軟石雑貨が出展されますが、8月の「軟石まつり」では、軟石窯で作ったピザやグリルなどの「おいしいもの」や、軟石の建物をめぐる謎解きも準備中とのこと。子どもも大人も楽しめるイベントになりそうです。
 
 

関連リンク

軟石やHP
旧石山郵便局(ぽすとかん)(札幌市HP)
北海道開拓の村 HP
札幌ものづくりオフィスshare HP
 
 

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