北海道博物館、愛称「森のちゃれんが」

 
 
2015年4月18日(土)、北海道開拓記念館と道立アイヌ民族文化研究センターが統合し「北海道博物館」、愛称「森のちゃれんが」として生まれ変わりました。
 
 

北海道博物館、愛称「森のちゃれんが」

2013年11月からリニューアル工事中だった北海道開拓記念館が、「北海道博物館」としてついに開館!北海道博物館は、1971年開館の北海道開拓記念館と1994年開所の道立アイヌ民族文化研究センターを統合。それぞれが築き上げてきた研究成果や業績、北海道ならではのコレクションなどが1つになった、まさに北海道を代表する総合博物館です。愛称は、一般公募から選ばれた「森のちゃれんが」。
 
 
 
 
博物館は、開拓記念館の建物をそのまま利用しているので、外観はそのまま。エントランスロビーなどもそのままですが、大きく変わったのは展示の方法。以前は、歴史軸で展示をしていましたが、新しくなった北海道博物館はテーマごとに展示をしています。また、館内の展示物は「常設展」ではなく「総合展示」と表現し、部分部分で入れ替えをする「クローズアップ展示」というコーナーを設け、常に新鮮な発見と驚きを体験できるようになっています。
そして、以前は見学通路が狭かったのですが、リニューアル後は展示レイアウトもすっきりとし、通路は幅広く、ゆったり見学することができるようになりました。バリアフリー対策としてエレベーターも設置されました。
 
 

見学は、見たいところから、興味のあるところから

館内は5つのテーマゾーンに分かれています。入口をくぐるとまず目に飛び込んでくるのは、マンモスゾウとナウマンゾウの復元骨格標本。
 
 
 
 
以前も展示されていましたが、展示方法が全く異なり、特にマンモスゾウは、標本の下を人が行き来できる展示に。つまり、標本を真下から眺めることができるのです。
 
 
 
 
これは未だかつて見たことがない光景でした。もし、本物のマンモスゾウの足元にいたら、見える景色はきっと…と想像するとワクワクします。
 
さて、このゾウたちがいる「プロローグ 北と南の出会い」のフロアからは、第1テーマ「北海道120万年物語」と第2テーマ「アイヌ文化の世界」の両方へ行き来することができるのですが、何も律儀に「1」から順番に回らなくてもいいのです。テーマ別構成は、早く見たいところ、一番興味があるところから回ってOK。なので、館内には博物館などにありがちな「順路」という案内看板がありません。
 
 

さわって実感、見て、聴いて「なるほど!」

第1テーマ「北海道120万年物語」では、マンモスゾウの牙と一緒に記念撮影ができるコーナーがあったり、さわれる標本もあります。
 
 
 
 
 
 
第2テーマ「アイヌ文化の世界」は、道立アイヌ民族文化研究センターが培ってきた研究成果や資料がふんだんに盛り込まれています。特に、アイヌの言葉や音楽を無形文化として展示しており、子供向けのアニメ上映もあるので、ここはゆっくり時間をかけて見学したいところです。現在のアイヌ民族の姿も学ぶことができます。
 
 
 
 
 
 

第3テーマを見学するなら、時報を狙え!

2階にある第3テーマ「北海道らしさの秘密」は、北海道らしさはどうやってできたのか、今の北海道をつくってきたものなどを、産業や日々の暮らしの中から紹介しています。思わず「懐かしい!」と思うものもたくさん展示されています。
 
 
 
 
ところで皆さん、ここで問題です。この写真の「棒」は、何に使う(使っていた)かわかりますか?まさに、「ああ、なるほど!さすが、北海道だ」と言う使われ方をしていたもので、十勝の池田町で100年間使われていたものだそうです。
 
 
 
 
実はこの第3テーマでは、ここだけのお楽しみがあります。それは「時報」。毎時ごとに、北海道に関連した時報の音楽が流れます。なので、第3テーマを見学するなら、11時とか12時とか、時報のタイミングを狙うのがおすすめです。全部で7種類あるので、毎時ごとに時報の音楽は違います。ちなみに、私が聞いた時報は「松前神楽」でした。そこから第4テーマ「わたしたちの時代へ」と進むと、より今の時代に近い北海道の文化が紹介されています。
 
 

食べる、生きる、死ぬ、そしてまた生まれる

第5テーマ「生き物たちの北海道」は、今までにはない新しい試みがたくさんあります。北海道の森の中をコロコロ転がるどんぐり、食べたり食べられたり、生き物たちのさまざまなつながりを知ることができるフロアです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

クローズアップ展示

見どころ満載の総合展示ですが、毎回内容が変わる各テーマのクローズアップ展示は見逃せません。第1テーマでは、5月末まで新撰組の「永倉新八」展を実施。縁があって北海道に渡ってきた幕末の武士の資料や写真を展示中です。
 
 
 
 
まだまだ紹介したいところがたくさんあるのですが、後は北海道博物館に行ってからのお楽しみ、ということで。
 
さて、先に紹介したあの「棒」の正体ですが、あれは「くそ突き棒(うんこ棒)」と言います。その名の通り、うんこを突く棒です。昔はどこも汲み取り式トイレでしたが、冬になるとカッチカチにしばれて(凍って)しまいます。そこで、この棒で突いて崩して捨てていたそうです。リニューアルオープンに際し、道内各地を探し求め、やっと池田町で現存するものを見つけたそうです。
 
運がよかったようで。
 
 

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