代々受け継がれてきたアイヌ紋様をデザイン。「ToyToy屋」

北海道土産でも民芸品でもない。もっと身近に、生活に溶け込むアイヌ文化を。先人から受け継がれてきた魂をカタチにするアーティストと作品を紹介します。
 
これ、じーっと見つめてみてください。紋様たちが、何かを語りかけてくるような感じがしませんか?

 

 
このアクセサリーを制作しているのは、札幌を拠点にミュージシャン、デザイナーとして活動をしている「ToyToy屋」の小川基さんと志保さんです。

 

 
アクセサリーのデザインは、すべて基さんが「切り絵」で描き起こしています。アイヌ文化に囲まれて育った基さんは、小さい時から切り絵を遊びにしていたそう。本格的にアクセサリーのデザインを始めたのが2010年頃からで、細かい細工はレーザー加工によるもの。
 
「レーザー加工はプロの職人にお願いしていますが、それ以外はすべて自分たちの手作業です。ここ札幌でつくり、発信することにこだわっています」と基さん。

 
 

 
素材はできるだけ北海道産の木材にこだわっていますが、あまりにも繊細なデザインのため、強度がないとレーザーで彫ることができないそうです。
 
「木材の仕入れが結構大変。5㎜の薄さにカットしても、節があると使いものにならない。このデザインをレーザーで彫るためには、木の状態がよくなければつくれないんです」と志保さんは語ってくれました。

 

 
「紋様には、果たす役割があり、その役割が果たせるよう正しく配置しなければなりません。例えば、この渦巻きはアイヌ語で「モレウ」と言って、「静かに回る」という意味です。これは、悪い神様が寄ってきても目を回して、体の中に入らないように守ってくれるという意味があります。トゲの紋様は、トゲは痛いから悪い神様が入ってこないという意味です」(基さん談)。

 

 
これら紋様は、基さんが子供の頃から常に周りにありました。
 
「先人たちが残してくれたものを、私は守らなければならない。意味を間違えると、それはアイヌ紋様ではなくなります。きちんと守って、未来につなげること。そうすることで、先人たちが喜んでくれ、先人たちが喜ぶということは、今の人が喜ぶことに結び付きます」と基さん。

 

 

 
素材が木なので、ちょっと湿気がある時は、木の匂いを感じることもあるそうです。
 
「大振りなアクセサリーは、コートの上からつけても存在感があります。これからの季節なら、セーターなどにも良く合いますよ」と志保さん。
 
男女を問わず使え、また季節も選ばないデザインなので、上手に使うとセンスアップできそう!
 
「例えば、革の紐を好みのものに取り換えたりし、自分なりにカスタマイズして楽しんでもらえると、とてもうれしい」と基さんは話してくれました。

 

 
意味を持ったデザインなので、自分自身へのお守りとして、また、これからの季節はクリスマスプレゼントなどに、いかがですか?