寒い冬こそ、そばが美味しい! 幌加内町の「冬そば」

日本一の生産量を誇る幌加内(ほろかない)町のそば。意外なことに、そばの実が熟成される冬が最もおいしいのだとか。「冬そば」と呼ばれるこの時期のそばは、甘みが増し風味も豊か。幌加内町で、今が食べごろの「冬そば」を味わってみませんか。
 
 

 

「冬そば」の美味しさのヒミツとは?

冬そばについて、幌加内町役場の前にある「そば屋八右ヱ門」のご主人・鈴木國明さんに伺いました。
かつて東京の食品会社で玄そばの輸入に携わっていた鈴木さんは、そば好きが高じて、50代で幌加内町に自分の店を開きます。昔の文献などを読み込み、そばに関する技術と知識を身につけてきたという鈴木さんは、日本のそば文化にも精通している方なのです。
 
 
 
 
── 「冬そば」とはどのようなものですか。
「寒いところで熟成させたそばです。幌加内でのそばの収穫は8月頃から9月の中旬頃に行われますが、獲れたてのそばはアクがあり、味はまだ薄いのです。そばは一定期間熟成保存させることで、味が馴染んで安定したおいしさが出てきます」
 
── どのように熟成保存をしているのでしょうか。
「そばの実は湿度に弱いので、風通しの良い農協の倉庫で寝かせます。そこで凍らない程度の1~2℃の冷気にさらします。幌加内は秋頃から冷え込んでくるし、湿度も低いので熟成に適した場所といえると思います。熟成には、そばの実にまんべんなく冷気が行き渡るように袋を並べるのがコツです」
 
── なぜ、冷気にさらすとおいしくなるのでしょうか。
「越冬野菜と同じで、寒さから身を守るために糖分を増やすのです。そばの熟成期間は収穫から2~3ヶ月ほど。熟成を終えて、食べ頃になるのが12~2月頃です」
 
── 店で冬そばを打つ時に気を付けていることなどありますか。
「そばの状態が良いので、普段通りにそばを打つだけでおいしくなります。夏にそばを打つよりも、気を付けることは少ないですね」
 
── 鈴木さんが思う冬そばの魅力を教えてください。
「ひと口すすると、鼻の奥にふわっとしたそばの香りが感じられます。熟成で糖分が増しているのですが、噛んで感じる甘さとは異なり、鼻に抜けるような香りにかすかな甘みが含まれているという感じです。これは人が感じられる繊細な感覚なのでしょうね。そばのおいしさが、口に入れた瞬間にはっきりと分かりますよ」
 
 
 
 
── 冬そばのおすすめメニューは?
「幌加内の冬は寒いですから、あたたかいメニューもおすすめですが、そばの味をしっかりと感じることができるのはもりそばです。冬の冷たい水でしめるそばは特別の味です」
 
── 幌加内そばについて。
「幌加内町では、そばの実の生産から、乾燥、製粉までをすべて幌加内町で行っています。日本一のそばの生産地という自負がありますから、関係者一同で品質を保つ努力をしています。そば屋としては、こんなに働きやすい場所はないですね。そば好きな方は、1番おいしい冬に幌加内そばを食べに立ち寄ってくれると嬉しいです」
 
 

「道北めん街道」で麺めぐり

幌加内そばのほか、道北地域は麺の生産地として有名です。以前紹介した下川町のうどんもその1つです。
 
 
幌加内町と下川町では、麺でつなぐ「道北めん街道」という取り組みを行っています。
冬のおすすめは、幌加内の「冬そば」に対し、下川町は「鍋焼うどん」。
北海道産小麦を使った下川うどんは、コシが強く、鍋焼うどんに最適だそうです。
 
 
 
 
 
 
「道北めん街道」のサイトでは、幌加内そば、下川うどんを提供する店の紹介が掲載されています。
幌加内で冷たい「冬そば」を食べて、下川であったか~い「鍋焼うどん」を食べる、という冬の道北麺めぐりも良いかもしれません。
 
 
 

関連リンク

道北めん街道 幌加内冬そば&下川鍋焼うどん~冬の旬を味わおう~
 
 

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