第5回「情熱の仕事人」トークセッションレポート!

 
 
北海道Likersのインタビューシリーズ「情熱の仕事人」連動企画として、北海道Likersと北海道新聞のコラボでお送りしているトークセッションを2月12日、道新プラザ「DO-BOX」で開催しました。
 
 

スピーカーは十勝から野村文吾さん、札幌・定山渓から濱野将豊さん

第5回目となった今回は、十勝バスの社長であり、十勝を牽引するリーダーの1人でもある野村文吾さん、定山渓観光協会副会長・定山渓温泉旅館組合組合長を務め、定山渓の次代を担うキーマンとして活躍する濱野将豊さん(株式会社ハマノホテルズ専務取締役)が登壇。恒例の「黒ラベル」での乾杯で開演です。
 
 
 
 
トークセッションは、事前の来場者アンケートに寄せられた質問をベースに進行。その質問内容からも2人の活動に対する関心の高さがうかがえました。
 
 
 
 
最初に現在のポジションに至るまでの経緯、十勝バス、定山渓においての変革への取り組みについてお話がありました。
 
野村さんが率いる十勝バスは、地方バスの再生モデルとして全国から注目を集めています。経営難から倒産寸前だった会社を再生・復活させ、40年ぶりに利用者増加へと導いた野村さん。10年にわたったという再建までの道のりや、まちづくりに関する社外での様々な活動を会社の立て直しに生かしてきたというお話を、エピソードを交えながら展開されました。
 
 
 
 
道外で修業後に家業の旅館業に入った濱野さんは、定山渓で活動されて10年になるそうです。戻ってきた当時の定山渓温泉は、それまで主体だった団体利用から個人化へのシフトが進んでいた時期。地域の同世代の仲間と青年部を組織し、エリアを楽しんでもらうために、観光資源の掘り起こしや情報の発信などに取り組んできたことを話されました。
また、定山渓エリアの魅力として、市内中心部からわずかな距離にありながら、温泉、果物狩り、ラフティングやカヌー、乗馬、わかさぎ釣り、スキーなど様々なアクティビティーを楽しめることを挙げられました。
 
 

地域の10年間と海外に目を向けた取り組み

続いて地域の10年の流れといった話題に。
野村さんは、自身が代表を務める十勝シーニックバイウェイ「トカプチ雄大空間」の活動を例に挙げ、新組織の立ち上げから、「十勝はひとつ」という地域内の意識の変化に至るまでの取り組みについて語られました。
 
 
 
 
「かつての定山渓は、『そぞろ歩きが楽しい』という温泉地の魅力が失われていた」と濱野さん。「この10年で新たな事業が生まれ育ってきた」と振り返りました。そのひとつに、5年前に立ち上げ、毎年さっぽろ雪まつりと同時期に開催しているイベント「定山渓温泉雪灯路」があります。初年度の来場者数は1,500名、今年は約9,000名にのぼり、年々外国人のお客さんも増えているそうです。
 
トークは、海外に目を向けた活動についても展開。
海外の旅行会社へ営業に出向く機会が多いという濱野さんは、「当社のホテル・定山渓を知ってもらうには、季節ごとのアトラクションや食など、まず北海道の魅力を伝えることが出発点」だといい、「交流人口を増やしていくことは、我々の使命だと思っている」と述べられました。
 
 
 
 
十勝ではシンガポールやハワイとの交流を深め、お互いの地域・産業振興につなげようといったプロジェクトがスタートしているそうです。
また、野村さんは、訪れる観光客には「どこにでも安心して簡単に行けるというイメージを持ってもらうことが大事」だと述べられ、自社の取り組みとして、スマートフォン向けの目的地検索システムを開発したことにもふれられました。当システムは外国語対応も可能になるそうです。
 
 

クロストーク

最後はお互いに質問を交えてのクロストークに。一部ですがご紹介します。
 
野村さん:濱野さんは、定山渓の活性化に仲間と取り組んできた実績と自信をお持ちです。その定山渓のイメージを、オール北海道に広げてみるということに対してどう感じますか?
 
濱野さん:北海道として交流人口がどんどん増えていかなければ、行く末は厳しいとすごく感じています。オール北海道の意識を持って、お客さまにお越しいただけるチャンスのあるところに対して切磋琢磨してやっていかなければと思いますね。
 
野村さん:素晴らしいお答え、嬉しいですね。そうした意識というのは?
 
濱野さん:出身が洞爺湖町で今は定山渓のために頑張っている状態です。たまたま旭岳にも当社の施設があることもそうですが、北海道の魅力を随所で感じる場面があったというのが非常に大きいのかなと。
 
 
 
 
野村さん:私たちは地元のタクシー会社とも手を組んで、十勝観光を楽しんでいただく商品を作っています。従来、路線バスとタクシーは競合関係にあったわけですから、たぶんこうした連携は全国で初めて。濱野さんのように北海道ワイドの視野を持っているならば、例えば離れた地域とも連携して、北海道を盛り上げていけるような取り組みができそうですね。濱野さんと僕で組んでみたら仲間が集まってきてくれるんじゃないかと。いかがでしょう?
 
濱野さん:そうですね、イメージは持てますね。
 
野村さん:今日をきっかけに何か新しい取り組みが始まったら、この場に感謝ですね(笑)。
 
地域づくり・観光振興等に関する実践事例を交えたお話、それぞれの地域・北海道への熱い想いあふれるお話に、来場者のみなさんは終始引き込まれている様子でした。
2人に大きな拍手が送られ、トークセッションは終演となりました。
 
 
 
 
次回は4月24日(金)に開催を予定しています。みなさんのご来場をお待ちしています。
 
 

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