旅行中、暴風雪など天気が悪くて足止めされたら…

 
 
冬の北海道はパウダースノーを楽しめ、「さっぽろ雪まつり」など雪と寒さを活かした北海道ならではのイベントも魅力!でも、いつもいい天気とは限りません。旅行中暴風雪に巻き込まれたら…、動画も交えリアルな体験レポートをお伝えします。
 
 

天気が荒れる日、現地の人の声は大事!

2015年1月末、北海道Likers編集部は流氷の取材で網走から知床のウトロ地区へ向かっていました。
ただこの日は、低気圧の影響で夜から大荒れになるとの予報。だんだんと風雪が強くなってきて景色を楽しむ余裕もなくなりました。1人が運転、もう1人は車中でwebサイトの天気予報や道路交通情報などを開いて随時確認するほか、知床のホテルや取材先へ電話をして情報収集しながら進みます。
 
電話口に出た現地の方々は一様に、「今回の嵐は夜か翌朝に国道が通行止めになる位荒れるかも…」と…。
知床のウトロ地区は、他の地区へと通じる道は国道1本のみ(夏期は冬期通行止めの国道も通れるので2本です)。通行止めになれば、陸の孤島となり取り残されてしまいます。
 
 
 
 
「せっかくここまでに来たのに…!!」という気持ちはありつつ無理をしてはいけません。計画変更!
交通手段が複数あり飲食や買い物もしやすいよう少しでも大きい街へ出ようと、知床での滞在を諦め網走へ戻ることにしました。すぐに網走のホテル探しや変更手続きを進め、万が一動けなくなった時を考えコンビニで飲食物を仕入れ、まずは無事網走へ到着。
 
知床の国道は私たちが通った約3時間後に通行止めになり、その後2日間開通しませんでした。
ギリギリセーフ…! 危うく陸の孤島で2日間缶詰になるところでした。現地に長年暮らす人たちの声は大切です。
 
 

飛行機、鉄道、交通機関が全てストップした!さてどうする?

翌朝目が覚めると、網走の街中は粉雪が強い風に巻き上げられて真っ白でした。
 
 
 
 
時間が経つにつれ、風雪がより強くなってきました。
飛行機は既に終日欠航が決定、JRも運休。各地の国道も続々と通行止めになっていきました。
 
 
 
 
列車など公共交通機関で旅行をする皆さん、こうなったらもう諦めるしかないのです。明日会社で会議が…、仕事のシフトが…、と騒いだところでどうしようもありません。駅員さんに詰め寄っても、どんなに待ってもあがいても、列車も飛行機もやって来ません。実際、JRは2~3日運休になりました。
 
 
 
 
ならばレンタカーという手がある!私はレンタカーで旅行しているから大丈夫!なんて思う方は大間違いです。
雪国に暮らす人の車には、万が一の時を考えスコップをはじめ雪の中から脱出する器具などを積んでいます。しかしレンタカーにはそのような器具類はほとんど搭載されていません。しかも、暴風雪の時の車の運転ほど危険で恐ろしいものはありません。
これは網走市の郊外を走行中の様子です。
 
 
 
 
北海道Likers編集部は、屋内施設での取材のため網走市内から郊外へ車で移動しようとしました。市街地を抜けると大量の雪が強風とともに吹きつけ、ところどころ吹き溜まりで大量の雪が道路にうず高く積もりハンドルを取られました。地吹雪が続き、舞う粉雪で目の前が真っ白になり視界が全くきかなくなるホワイトアウトにも見舞われました。
これはまずい!中止して引き返そうとした時、取材予定先から電話がかかってきました。
「このあと1時間後に道路が通行止めになるって、役所からうちに連絡来ました!すぐ引き返して下さい!」
やはりこういう日は無理をしてはいけなのです。すぐに戻り、この日はほとんどホテルの中で過ごしました。
 
ではいっそのこと市内で観光!と思ってもこんな大荒れの日はほとんど何もできません。
 
 
 
 
近隣の美術館などへ行くという手もありますが、場合によっては道路が通れなくなることや身動き取れなくなるケースもあるので、天候状況と常ににらめっこ。せっかくこの地にいるのだから時間とコストが勿体ない、という安易な考えは禁物です。もちろん、観光協会へ「吹雪の日に観光できるものを用意しろ!」とナンセンスな文句を言ったところでその場の状況は何も変わりません。
 
結局この日の夜も暴風雪、街中の歩道はスキー場かと思うくらい雪山ができ、スノーブーツではないと歩けないほどでした。網走市内から他の都市へと向かう主要道路は全て通行止めとなり、走行できないドライバーのために避難所も設けられていました。
陸の孤島状態は翌朝まで続き、昼になって少しずつ道路が開通し、夕方には飛行機も飛ぶようになりました。
 
 

では、旅行中に暴風雪など悪天候に見舞われたらどうする?

飛行機も列車も動かず、車の運転も危険な状況。じたばたしても始まりません。明日の仕事?明日の約束?上司におこられる?元々のスケジュールに合わせることを考えても無駄です。どうせ時間は見通せないのだから、穴をあけてしまうかわりにどうすれば最善かを考えればよいのです。
仮に時間はかかっても、いつか天気は回復します。そして、交通機関も壊滅的な被害がない限りいつか復旧します。
 
結論。
ホテルなど安全な場所で、最新の情報に注意しつつ天候が回復するのをじーっと待ちましょう。路頭に迷うより、事故に遭うよりずっとましです。
もしも大きな事故を起こしたら二度と来ることができなくなるかもしれません。キャンセルならまたいつか来るチャンスはあります。仕事や観光よりも身の安全。足止めされ宿泊日数が伸びても、天候には誰も逆らえません。