2015年01月29日 | nobuカワシマ

真冬に小樽堺町 歴史散策~小樽観光街歩き~

小樽堺町
 
 
小樽の堺町は、北一硝子など硝子細工店やスイーツ店などが軒を連ね小樽観光をする人の多くが立ち寄るエリアです。小樽運河や寿司屋通りもすぐそこ。でも少し視点を変えて歩いてみると、歴史と文化の薫りに溢れています。
真冬のある日、地元在住の街歩きガイドさんとともに、堺町を歩いてみました。
 
 

吹雪でも街歩きできるのか…!?

訪れた日は生憎の天候。生憎どころか、気温は氷点下5度を下回るうえ風が吹き荒れ雪も舞うという、街歩きには最悪のコンディション。
 
 
小樽メルヘン交差点とオルゴール堂
▲ルタオ本店の展望所から眺めた、メルヘン交差点とオルゴール堂。空は真っ白!ちょっと先のマンションも霞んでいました
 
 
でも、本州や海外から小樽に観光へ来た方は「天気悪いから翌週改めて来ます!」なんてことできないですよね。北海道Likers編集部でも、悪天候でも楽しめるかリアルにチャレンジしてみました。
 
 
小樽メルヘン交差点
▲悪天候も何のその!観光客が多数メルヘン交差点を渡っていました
 
 

地元在住の街歩きガイドさんとともに堺町を歩く

今回街歩きのガイドをして頂いたのは、小樽市内で観光案内をしている「小樽観光ガイドクラブ」の倉重さん。「おたる案内人」マイスターや北海道観光マスターなど観光の資格を持つ、観光知識が豊富な方です。もちろん小樽在住、出身も小樽です。
 
 
小樽観光ガイドクラブの倉重さん
▲小樽観光ガイドクラブの倉重さん。極寒の中どうもありがとうございました!
 
 
まず案内してもらったのは、メルヘン交差点の一角にあるこちら。
「ここが小樽の発祥ともいえます」
倉重さんが指さす先に、ひっそりと石碑が建っていました。
 
 
オタルナイ運上屋跡
▲オタルナイ運上屋跡。目印は郵便局。すぐ隣に石碑があります
 
 
ここの運上屋は1700年代前半位にできたと言われている建物。和人とアイヌ人との交易のために設けられましたが、その後は役所のような役割となり、1866年に焼失して役目を終えたそうです。
 
次に訪れたのは、メルヘン交差点を渡り一旦堺町を離れ、三本木急坂という坂を少し登った場所にある歴史的建造物、旧魁陽亭(きゅう かいようてい)です。
 
 
旧魁陽亭
▲激しく雪が降り積雪も深い中、倉重さんが建物前まで案内してくれました。創業期の漢字表記は魁陽亭でしたが、現在は海陽亭です
 
 
1800年代終盤に建てられた小樽を代表する格式高い料亭で、現在も冬期以外は食事することもでき、重厚な歴史漂う建物内を見学することもできます。
 
 
旧魁陽亭
▲日露戦争後に樺太(現サハリン)の国境画定する会議後の大宴会も開かれたという由緒ある料亭です
 
 
「和」の雰囲気と歴史の重さをちょっぴり堪能したら、同じ道を戻ってメルヘン交差点を渡り、堺町の商店街を歩いてみました。
 
 

知らなかった!歴史背景や文化を知ればもっと楽しい街歩き

堺町には、古い石造りの倉庫を再利用したお店がたくさん並んでいます。もちろん各店内に並ぶ綺麗な雑貨やお土産、美味しそうな食事も小樽散策の楽しみの1つなのですが、古い建物そのものを見て歩くのも面白いものです。
ガイドさんがいるからこそ、歴史背景や文化など奥深さにも気づきます。ガイドさんがいなかったら目が行かない、というより、綺麗な雑貨類や美味しそうなスイーツの誘惑に負けてしまいます…、きっと。
 
 
小樽の煉瓦造りの建物と石造りの建物
▲煉瓦を積み上げた建物の奥には石造りの建物が並びます。煉瓦は江別、軟石は地元小樽のほか札幌や登別など各地で採れたものを使用しているそうです
 
 
小樽は北海道の中では古くから港が開けました。1800年代には本州各地と交易をしていた北前船(きたまえふね)が出入りし、小樽は北海道側の交易の拠点として栄えました。その後1900年代前半が最も繁栄したと言われていて、堺町もこの頃は倉庫と商店が並び、交易と漁業の街でした。もちろん観光とは無縁です。
 
 
小樽の北一硝子三号館
▲有名な観光スポット「北一硝子三号館」。木骨石造りの建物で、元々は鰊漁の網元の倉庫だった建物です。一歩中へ入ると壁や天井など、重厚な面持ちと歴史が刻んだ風情に圧倒されます
 
 
1900年代半ばになると樺太(現サハリン)航路がなくなり、鰊が獲れなくなり、北海道の石炭輸送もなくなると、倉庫や商店がどんどん不要になっていきました。そこで、空いてしまった倉庫を再利用して硝子店にしようと始めたお店が北一硝子です。観光客が足を運び始めるようになると、他の倉庫や商店も続々と硝子店や飲食店などに衣替えをしていき、現在のような観光客で賑わう堺町の姿になったそうです。
 
 
小樽の旧久保商店
▲1900年代初めに雑貨商を営んでいた久保商店の建物で、現在は喫茶店として再利用されています
 
 
ガイドさんがいるからこそ、こんなネタも。
 
 
小樽の旧岩永時計店
▲1900年代初めに岩永時計店という時計店だった建物で、現在はオルゴール店。バルコニーが特徴的です
 
 
「ここは昔、1番いい広告媒体だったのですよ」
広告媒体???不思議なことを言うな、と思いましたが、こういうことでした。
その昔、インターネットどころかテレビもラジオもスピーカーもない時代。商店街のど真ん中にある店のバルコニーが1番宣伝に使える場所だったそうです。大声で案内したりパフォーマンスをしたり、時には物を巻いたりして「客寄せパンダ」の如く活用されていたのだとか。
 
街のつくりと建物の構造にはちゃんと理由があるものですね。
こんなものも。
 
 
小樽のうだつ
▲木骨石造りの建物の外側の端に飛び出るように作られた壁、「うだつ」です。外は石でも中は木造。火事が起きた時に延焼を防ぐ防火帯の役割として作られました
 
 
堺町の端のメルヘン交差点からスタートしましたが、堺町の反対側の端にある「於古発川 (おこばちがわ、地元の人は妙見川と呼んでいます)」にかかる橋の部分で今回の散策は終了しました。橋を渡るとすぐに大正硝子館があり、その先へ進むと「北のウォール街」と呼ばれた旧銀行の重厚な建物が並ぶエリアに入ります。
 
 
小樽の於古発川
▲於古発川。この川の水はこの先小樽運河へと続いています。180度振り返り川沿いに進むと、川の両岸に寿司屋が軒を連ねる寿司屋通りです
 
 
極寒の中を歩いた最後は暖かい場所でほっこりと。
堺町の於古発川 近く、「小樽出世前広場」内にある小樽歴史館へ。
 
 
小樽出世前広場
▲小樽出世前広場の入口にある小樽歴史館。小樽の文学や産業の歴史にまつわる資料が多数展示されています
 
 
この中でストーブにあたりながら、小樽観光ガイドクラブお手製の紙芝居を見せて頂きました。小樽の歴史文化にまつわる内容です。ちょっとした「本日のおさらい」です。詳しくは…、紙芝居を見に来て下さい~!
 
 
小樽観光ガイドクラブの紙芝居
▲絵も綺麗、ボリュームもあり、かなり見応えありました!
 
 
硝子店やスイーツ店などが軒を連ねる小樽の堺町。ちょっと視点を変えて見てみるだけで街の奥深さに触れることができます。お土産やお食事を楽しみつつも、小樽の歴史文化も一緒に楽しんでみるのもオススメです。春・夏・秋はもちろん気持ちよく散策できるはずですが、真冬で風雪吹き荒れる中でもじゅうぶん楽しめましたヨ!無理は禁物ですが、途中お店がたくさんあるので暖を取りながら見学できるので安心です。

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