2015年01月18日 | チバタカコ

知っているようで意外と知らない、札幌の歓楽街「すすきの」

札幌市中央区すすきのエリア
 
 
旅行でも出張でも、札幌に来たら「夜は、すすきの」は、定番中の定番です。もちろん、地元の人たちも週末になると「したっけ、行くかい?」と足はウキウキ、すすきのへ。しかし、実は札幌には「すすきの」という住所はありません。ネオンがキラキラしている、あの一帯がだいたい「すすきの」なんです。
 
 

地図にない「すすきの」って、どこ?

札幌を観光するのに地図を広げても「すすきの」という「地名」は出てきません。そのエリアの住所はすべて「南●条西▲丁目」。地下鉄駅や市電の電停名に「すすきの」とありますが、実は札幌市内の地名に「すすきの」はありません。
では、すすきのとはどこなのか?というと、特に定義はなく、すすきの観光協会によると、南北は南3条と4条の間、都通りから南7条の鴨々川(かもかもがわ)まで、東西は西2丁目から西6丁目の範囲、という「だいたい」な感じがすすきのだそうです。
 
 
すすきの交番
▲地下鉄南北線「すすきの」駅3番出入口(南4条西3丁目)を出るとすぐ右側にあるすすきの交番。一大歓楽街ですが、すすきのは治安が良いと言われています
 
 
観光客の方が、すすきののど真ん中で「すすきのって、どこですか?」と道を尋ねるという冗談のような話を時々聞きます。確かに地図に載っていないので、不慣れな人にはわかりづらいかもしれませんね。でも「だいたい、このあたり」というなんともアバウトな感じは、北海道人のおおらかな気質(おおざっぱとも言われますが…)を表しているのかもしれません。
 
 

「すすきの」「ススキノ」「薄野」、さて正解は?

ところで、すすきのを表すのに「すすきの」「ススキノ」「薄野」と表現がありますが、正しいのはどれなのか?これも実は正解がなく、どれでも通用するのがすすきの流。
ただ、すすきのという地名が初めて記録に登場したのは、明治4(1871)年8月以降で、名付親は開拓判官の岩村通俊と言われています。その時は、ススキが生い茂り、キツネが飛び跳ねる原野だったことから「薄野」と表現されていたそう。当時のすすきのの範囲は、現在の南4、5条通り、西3、4丁目の2町4方の4ブロックを示していたそうです。
 
 
すすきのの信号機
▲「すすきの」という住所表記はありません。住所は、信号についている「南●(条)西▲(丁目)」をたどるといいです
 
 

遊郭から、カフェ時代、BAR時代、パブ・スナック時代、居酒屋時代を経て

すすきのは、明治時代に開拓使がこの一帯を遊郭と定めたことから始まりました。やがて札幌の発展とともにすすきのは繁栄。遊郭が豊平川の向こうの白石に移転してからは、遊郭跡にカフェやバーなどが建ち並び、ネオン街すすきのの基礎をつくりました。
昭和40年代になると、パブやスナックが増え、やがて居酒屋などの飲食店もどんどん増えていきました。
 
 
1954年9月のすすきの交差点
▲1954年9月のすすきの交差点(札幌市交通局所蔵)
 
 
1965年6月、すすきのから札幌駅方面の風景
▲1965年6月、中央区南4条西3丁目から北方向、つまり札幌駅方面を見た風景(札幌市交通局所蔵)
 
 
1973年1月のすすきの十字街
▲1973年1月のすすきの十字街。工事中の建物は、今のラフィラのところです(札幌市交通局所蔵)
 
 
ラフィラと市電すすきの停
▲いまのラフィラと市電「すすきの」停。昔のロビンソン、もっと昔ならヨークマツザカヤというとわかりますか?
 
 
すすきの観光協会によると、すすきのの夜人口は約8万人だそうです。町や市に匹敵する人口が、このエリアに集まっているということです。

 

タクシーの運転手には、ビル名を告げよ

地元っ子からのワンポイントアドバイス。タクシーですすきのに乗り付ける時、「●条▲丁目」と住所だけを言うより、「●●ビル」とビル名を言うとスムーズに通じます。1つのビルの中には、スナックや居酒屋などがひしめき合っているので、地元っ子は店名とビル名をセットで覚えます。ただし、ビル名が変更していたり、第1●●ビル、第2●●ビルと、同じビル名でも番号が違うところも多々あるので、そこは注意してくださいね。
 
 
昼と夜のすすきのの風景
▲同じ場所でも、ネオンがつくと「これぞ、すすきの!」という感じがします
 
 

昼間のすすきのも、実は結構楽しい

ネオンきらめくすすきのですが、実は文化史跡や彫刻も点在しており、街歩きが好きな人なら、昼間の散策も結構楽しいです。南4条~南6条の駅前通りは、左右の歩道に彫刻が並び、青空ギャラリーのようです。
 
 
駅前通りのすすきのにある彫刻
▲作品名:あっちこっち、作家:松隈康夫
 
 
駅前通りのすすきのにある彫刻
▲作品名:やすらかな傾き、作家:山谷圭二
 
 
昼間のすすきのは、夜とはうって変わり人通りも少なく、地元っ子の私でさえ、別の街にいるような感じがします。昼と夜が逆転しているエリアですが、ぶらりすすきの散歩もいいもんですよ。
 
 

2月には、「すすきのアイスワールド」が開催

夏になると、神輿や花魁道中、屋台などがにぎやかなすすきの祭りが開催されます。これからなら、2月5日~11日に「すすきのアイスワールド」が開催。これは、昨年までは「すすきの氷の祭典」という名称でしたが、今年から「すすきのアイスワールド」としてますますパワーアップ。「すすきのアイスワールド」は、また改めて紹介しますね。
冬は、足元は滑りやすくなっているので、千鳥足は要注意。また、屋内は暖房が効いて温かく、アルコールが入ると、ますます体がポカポカしますが、1歩外に出たらそこは氷点下の札幌です。寒さでシャキーン!と酔いが覚めて「したっけ、もう一軒」となる場合もありますが、内と外の気温差にはくれぐれも気を付けてください。
それでは、地元の人も道外の人も、今夜もすすきので楽しい時間を過ごしてください。最初の乾杯は、ぜひ地元のサッポロビールで!
 
 

取材協力

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