2014年12月19日 | うずらはしちあき

第4回「情熱の仕事人」トークセッションレポート!

情熱の仕事人トークセッションに出演の染谷昇さん、山本英明さん
 
 
北海道Likersのインタビューシリーズ「情熱の仕事人」連動企画として、北海道Likersと北海道新聞のコラボでお送りしているトークセッションを12月15日、道新プラザ「DO-BOX」で開催しました。
第4回目の今回は、砂川市に工場を構える日本唯一の馬具メーカーであり、美しい革製品を生み出すソメスサドル代表の染谷昇さんと、十勝の音更町に基盤を置く、道内大手の穀物商社・山本忠信商店代表の山本英明さんが出演。当日は雪が降りしきるなか、多くの方に来場いただきました。開演は18時30分。「黒ラベル」での乾杯でスタートです。
 
 
サッポロビールの黒ラベルで乾杯する会場の人々
 
 
2人はこの日が初対面。染谷さんは5代目、山本さんは3代目。ともに家業を継ぎ、新たな挑戦をされてきました。
 
染谷さんは、大学時代から家業に入ることを決めていたそうです。「地元にかかわり、何かお役に立つことができたらという気持ちで飛び込んだ世界。その思いは今も変わらない」と話されていました。
お話は、70年代、それまで輸出していた馬具の販路切り替えを迫られ、国内に販路を求め奔走したことや、馬具以外の革製品への参入の経緯へ。コースターなどの小物からスタートし、自身が営業活動で歩いた当時の体験や奮闘エピソードも打ち明けられました。
 
 
話をするソメスサドルの染谷昇社長
▲ソメスサドル株式会社代表取締役社長 染谷昇さん。ソメスサドルの前身、1964年歌志内市で創業したオリエントレザー株式会社に76年入社(85年現社名に変更)。2009年から現職。ソメスブランドを立ち上げ、馬具づくりで培った高い革加工の技術を生かしバッグや小物なども手がける同社を革製品の総合メーカーへと導いてきた
 
 
話をする山本忠信商店の山本忠明社長
▲株式会社山本忠信商店代表取締役 山本英明さん。音更町で穀物卸販売を手がける同社に1987年入社。2005年から現職。畑と食卓をつなぐ活動に取り組み、十勝での数々の豆類・小麦プロジェクト等にも携わる。農業者、様々な企業や人と手を携え、十勝の小麦の知名度・付加価値向上、食産業活性化に尽力している
 
 
十勝産小麦で挑戦を続ける山本さんは、自社で小麦の取り扱いを始めた経緯や、小麦をめぐる状況などについてお話を展開。山本忠信商店は生産者グループと連携して良質な小麦やパンに向く小麦の栽培に取り組み、2011年には音更町内に製粉工場も建設し、稼働させています。現在十勝のパン屋さんは地元の小麦を使っているところが多く、お店の方々は畑にも足を運んでいるそうです。
 
「十勝は日本全国の小麦の4分の1を生産している大産地。それにも関わらず、つくるだけで外に出してしまっていた。農家の方は、自分がつくったものがどこに行って何になってどう評価を受けているかを知りたい。十勝に製粉工場があればそれが可能になる」と、工場建設に対する思いを語りました。
また、体験談を交え「農業は生業として成り立つことはもちろん重要だが、つくったものに対する評価を知り、『どうだ、うまいだろ』となるのが農業の誇り」だと、熱く話されていました。
 
 
たくさんの人が来場した情熱の仕事人トークセッションの会場の様子
 
 
セッションが進むにつれ、地元に寄せる思い、ものづくり、農業や小麦についてトークはさらに熱を帯びていきます。来場者のみなさんも、話に引き込まれている様子でした。
 
砂川の地で技術を継承しながらブランドを発信することにこだわり、もっと地域に根ざした取り組みもしていきたいという染谷さん。砂川は手芸がとても盛んな地域だそうで、「ものづくりのよろこびを知るお母さんたちに、当社の製品に携わっていただきたいと考えている。きっと実現させる」と力を込めました。
山本さんは「十勝は元気」といわれる背景について、「農業が基盤にあるからではないか。商工業者と農業者が直接話をする機会も増えてきている。十勝は全国に先駆け、農業経営ということを考え取り組んできた地域。生産者の方々の意識が高いと思う」と述べられました。
 
 
トークセッション中の染谷昇さんと山本英明さんと司会者
 
 
来場されたみなさんへの事前アンケートでは、多数の質問が寄せられました。その中の一部ではありましたが、セッションの最後に回答いただきました。
 
北海道で事業をされていて良かった点など教えてください
山本さん:原料というところでいえば、我々がいまやっていることは、十勝なり北海道でなければできなかったこと。大きな課題は原料の加工。時間はかかるかも知れませんが、加工技術というところに取り組んでいかなければと思っています。
 
北海道の馬文化についてどんな展望を持たれていますか
染谷さん:馬の世界にはご存知のように、競馬、帯広のばんえい競馬、馬術・乗馬クラブがあります。日本の乗馬人口は7万人くらい。北海道で外乗を楽しみたいという人がものすごく多いんですね。私はその方々の受け皿になれないものかと。来年の5月にも開催しますが、歌志内のかもい岳スキー場周辺の林道を使って、エンデュランスという馬の長距離レースの大会をやっています。微力ではありますが、続けていくことが大事だと思っています。
 
染谷さんは北海道の競走馬の生産についても触れられ、「世界を代表する大レースの凱旋門賞で、メイド・イン・ジャパンで優勝してもらいたいと切に願っている」と締めくくりました。

 
熱く密度の濃いトークセッションは、2人へ大きな拍手が送られ終演となりました。
クリスマス前の開催ということで、今回は特別に来場者の方々へクリスマスプレゼントもご用意。染谷さんからはソメスサドル特製コースター、山本さんからは十勝産超強力小麦・ゆめちから100%使用の「ゆめちからパスタ」が贈られました。
 

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