北海道農協青年部協議会(以下、JA道青協)のメンバーで、人一倍熱く、信念を持って農業に取り組んでいる男性は誰でしょう?2014年12月4・5日に行われた、JA道青協の1年の取り組みを総括する第63回全道JA青年部大会で、グランプリと準グランプリが選ばれました。その名も、純農(じゅんのう)Boy。これから1年間、北海道の農業のPRに務めます。
※北海道農協青年部協議会とは
JAをよりどころに集まった若手農業青年組織。JA青年部では情報交換や相互交流を行うとともに、その活動を通じて農業の振興や、より良い地域づくりに貢献しています。
純農Boyって?
純農Boyを決定するコンテストが始まったのは、2013年から。JA道青協のメンバーの中で、農業に対する熱く純粋な思いや、個性的で豊かな考えを持って仕事に取り組んでいる男性を、純農Boyとして表彰します。
審査員による選考方法は、面接と、同大会で行われるステージでのパフォーマンス。面接では農業への熱い想いやJA青年部の取り組みについてを、ステージでは自らの個性をアピール。

選ばれた純農Boyはその後1年間、北海道の農業のPR任務に励みます。例えば2013年にグランプリに輝いた今村敏志さんは、北海道農業・農村のポスターのモデルや、ラジオへの生出演も。JA青年部ならではのリアルな話題でリスナーを楽しませました。
▲今村さんが出演したポスター(一部、実物とは異なります)

2014年12月に選ばれたのは…?
2014年12月に、全道12名の選抜メンバーの中から、めでたく純農Boyとして選ばれたのはこのふたり。
グランプリはJAきたみらい青年部の遠藤正人さん、準グランプリはJAオロロン青年部の秋山直人さんです。
▲左がグランプリの遠藤正人さん、右が準グランプリの秋山直人さん

受賞ホヤホヤのおふたりに、話を聞いてみました。
── まずはグランプリの遠藤さん、受賞のご感想は?
「JAきたみらいの盟友がとても応援してくれていたので、その気持ちに応えられて嬉しいです。安心しました」
── 就農年数と作っている作物を教えてください。
「就農して2年です。北見市でじゃがいも、甜菜、てん菜(ビート)、小麦を作っています」
── 就農される前は何をしていたんですか。
「7年間、ギタリストとウクレレリストをしていました。それで今回のパフォーマンスでもギターを弾かせてもらったんです」
── 異色の経歴ですね。純農Boyとしての抱負を聞かせてください。
「私は、農業ってかっこいいと思っているんです。作業服も、農作業も、トラクターを操る姿もすべてが。それを上手に多くの人にお伝えしていきたいですね」

▲遠藤さん
── では次は準グランプリの秋山さん、受賞のご感想は?
「まだ実感が湧かないんですが、嬉しい気持ちでいっぱいです。お世話になった祖父母にも、少し恩返しができたかな」
── 就農年数と作っている作物を教えてください。
「就農年数は4年、初山別村でじゃがいも、小麦、大豆、スイートコーン、かぼちゃを作っています」
── 農業に対する思いは。
「今はもう、楽しくて仕方ないんですよ。仕事をしている時がいちばん幸せです。生きてるって実感があります」
── 純農Boyとしての抱負を聞かせてください。
「北海道の農業をPRしていくだけでなく、初山別のスイートコーンのおいしさも、もっと発信していきたいです。初山別の名産はフグだけにあらず、です!」

▲秋山さん
おふたりの言葉の端々からは、農業に従事するものとしての誇りや充足感、とても前向きな姿勢が感じられました。これから1年、ポスターやイベントなどで見かけることもあるかも知れません。未来の農業を支える若き純農Boyを、北海道Likersと一緒に応援しましょう!

取材・文/北海道Likers フォトライターFUKKO
撮影/札幌コマーシャルフォト 宇津木 圭
http://www.sapporo-cp.co.jp
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