2012年11月21日 | 孫田 二規子

北海道産原材料で作陶「こぶ志窯」/岩見沢市

「こぶ志窯」が誕生したのは、昭和21年。
先々代が開窯し、現在はその息子である憬(さとり)さん、そしてさらにその息子の千秋さんが作陶を続けています。
作品は「こぶ志焼」と呼ばれ、多くの人に親しまれてきました。


▲普段使いとして使われるほか、引き出物や贈り物としても重宝されてきた「こぶ志焼」


そんな「こぶ志焼」の特徴は、素地も釉薬も自分たちで作っていること、その元となる原料の一部に北海道産粘土を用いていることです。
「うちの窯は材料屋がなかった時代からやっていたので、素地も釉薬もいちから作るのが普通のことなんです」と語ってくれたのは、千秋さん。
「北海道には火に強い粘土があまりないので、素地の全てを北海道産にするのは難しいのですが、配合を工夫するなどして使うようにしています」。


▲3代目の山岡千秋さん。「昔は岩見沢の土を使っていたけれど、家が増えて採れなくなったので北海道全域に範囲を広げました」


とはいえ、素地も釉薬もそんなに簡単に作れるわけではありません。自分たちで探し充てた粘土や石を実際に焼いてみて、融ければ釉薬に、融けなければ素地に。そこからそれぞれの配合を考えていくのですから、気の遠くなるような作業です。ひとつの素地や釉薬の完成には、数年の時間が必要です。


▲掘ってきた道内の粘土。これを粉砕器にかけ………


▲不要なものを取り除き、ここまで細かくしてから素地や釉薬に使います


▲釉薬のテスト中。どの配合でどの色が出るのかを、写真手前の小さな試験片に塗布して焼いて試します


▲粘土も実際に配合し、器にして焼いてみます


「こぶ志窯」と言えば藍色が主流でしたが、これらの研究開発の結果、現在はさまざまな色の器が並んでいます。






今後の千秋さんの目標は、「道内原料だけの器を量産すること」です。「道内原料だけだと、まだ希望の色が出せないんで、もっと研究していきたいですね。それから量産もしたいです。少量ならできても、量産が難しいんですよね」。


▲これらはオール北海道産の素材で作られた器です。北海道土産にも喜ばれそうですね。量産、待っています!


なめらかなフォルムときれいな色で生活にしっくりと馴染み、いつもの食卓を彩ってくれる「こぶ志焼」。飽きずに長く使える、北の器です。


▲窯工房兼ギャラリーです。もちろん購入もできます

\もっと知って欲しい!と思ったら「なまらいいね!」/

この記事をSNSでシェアしよう!
  • 北海道産原材料で作陶「こぶ志窯」/岩見沢市
  • Google+

FacebookのIDを利用して、北海道Likersへ登録します。

北海道Likersは、北海道を愛する皆さんと北海道を盛り上げるコミュニティです。

  • 利用規約に同意の上ご登録ください。
  • FacebookのIDで簡単に登録できます。登録は無料です。
  • Facebookに設定しているメールアドレスを登録します。お客様のメールアドレスは、北海道Likers運営からの連絡に利用いたします。
Title
Close