2014年11月26日 | 孫田 二規子

大地を創る人。冬のかぼちゃ「りょうおもい」の作り手、熊澤哲郎さん、太一さん親子

伊達市「クマザワ農園」の熊沢哲朗さん、太一さん親子
北海道Likersでは今回より、「情熱の仕事人」に続く新しいインタビューシリーズ「大地を創る人」がスタートします!農業や漁業、酪農業に携わり、さまざまなおいしい食を生み出している生産者にスポットを当てた企画です。第1回は、甘くてほくほくの冬のかぼちゃ「りょうおもい」を生産する農家のひとつ、伊達市のクマザワ農園の熊澤哲朗さん、太一さん親子です。

 

「大地を創る人」とは

さまざまなおいしい食を生み出す北海道を「大地」と表現。農業や漁業、酪農業を通し、「新しい北海道を創りたい」「北海道を支えたい」「未来の北海道をデザインしたい」。そんな思いを胸に抱く北海道の生産者を、「大地を創る人」としてご紹介します。

 

「りょうおもい」かぼちゃには試験栽培の頃から携わってきました

道南の太平洋に面した町、伊達市。ここで4代続くメロン農家、クマザワ農園が、「りょうおもい」というかぼちゃの生産に携わるようになったのは5年前から。メロン栽培の傍ら、北海道の中でも秋が長い土地の特色を生かし、冬に食べられるかぼちゃが作れないかと考えていた3代目の熊澤哲朗さんにとって、「りょうおもい」はまさに想っていた通りのかぼちゃでした。
 
そもそも「りょうおもい」とは、ホクレン農業協同組合連合会(以下、ホクレン)が主体となって研究開発した、冬においしいかぼちゃブランドのこと。哲朗さんが出合ったのは、試験栽培の段階。まだ名前はなく試行ナンバーで呼ばれていたといい、その頃から関わってきました。
 
北海道Likersで紹介した「りょうおもい」の記事はこちら!↓


腐敗の原因となる傷をつけないなど、扱いには細心の注意が必要だと哲朗さん▲「りょうおもい」は貯蔵期間を長くとるため、腐敗の原因となる傷をつけないなど、扱いには細心の注意が必要だと3代目の哲朗さん

 
「このかぼちゃは、〝もぐ〟タイミングが重要。せっかく質のいいかぼちゃが実っても、未熟や過熟の状態で採ったものは、おいしくなりません」と哲朗さん。
 
へたにひびが入り、しま模様がはっきりしてきた頃が収穫の適期だそうですが、哲朗さんはさらに、かぼちゃ数個を割ってすりおろして糖度を測り、この外見なら糖度はこのくらいと目安を立て、それも基準にするそう。「適期の見極めは、そりゃあ簡単じゃないけど、メロンの方がもっと難しかったかな(笑)」。長年の経験が生きているわけです。


「りょうおもい」の収穫の様子写真提供:ホクレン
 

冬のおいしい道内産かぼちゃを目指して

収穫したかぼちゃは、温度と湿度管理をしながら2週間ほどハウスに置き、それからホクレンの貯蔵庫へ。じっくり寝かせ、甘く、ほくほくの状態になってからの出荷です。

「本当においしいかぼちゃは、甘くて、充分におやつになるよ。調味料で味付けした甘さとは、全然違うんだよね」と哲朗さん。4代目の太一さんもこう続けます。「『りょうおもい』がまさにそういうかぼちゃ。だけどそれに甘んじず、もっともっといいものを作って、多くの人に喜んでもらいたいですね」。
 
実は、Uターンで就農したという太一さん。子どもの頃から農作業を手伝っていましたが、学校卒業と同時に〝離農〟し、サラリーマンに。がしかし、離れて初めて、自営でいろいろなチャレンジができる農家の仕事の方が自分は好きだと気付き、戻ってきたといいます。


熊澤太一さん▲「今年の『りょうおもい』は、ほくほく感と甘みは充分でしたが、気候の影響で、収量が少し少なかったのが残念」と4代目の太一さん


「外の世界を見てきたことは、いい経験になりました。だからこそ、自分は農家がやりたいのだと気づけましたし。今は『りょうおもい』を、〝冬至の時期に食べられる、道内産でしかもおいしいかぼちゃ〟として確立させたいという目標を持っています」。

 

農家を目指す人に一言

最後に、「大地を創る人」を応援する意味を込めて、農家を目指す人に向けたアドバイスをもらいました。
 
「スローライフなど価値観で就農する人も見られますが、生産物で身を立てるのは、安易なことではありません。でも、楽しいですよ。例えば、農業のノウハウ本はたくさんあるけれど、気象はその土地の問題。自分でノウハウを作っていかなくてはなりません。こういうのが、難しいけれど面白いんだよね」(哲朗さん)。
 
「労働条件がきついと思われがちですが、作業が早朝から夜にまで及ぶのは、1年のうち2カ月くらいなもの。あとは慣れの問題じゃないでしょうか。僕らもいきなりデスクワークになると、つらい気がします(笑)ちなみに冬は、夏の間に起きた問題を改善するために、情報を集め、策を考えているんですよ。クマザワ農園なりのノウハウを作っています」(太一さん)。
 
父と子の共通の思いは、生産物の品質をさらにあげること。クマザワ農園の「りょうおもい」やメロンは、そんなふたりの情熱が栄養となり、おいしく育まれています。


哲朗さんは釣り、太一さんはバイクとスノーボードが趣味▲哲朗さんは釣り、太一さんはバイクとスノーボードが趣味。取材日も哲朗さんは、朝早くからカレイを釣りに船に乗っていたそうです


「りょうおもい」のキービジュアル写真提供:ホクレン

 

「大地を創る人」とは

さまざまなおいしい食を生み出す北海道を「大地」と表現。農業や漁業、酪農業を通し、「新しい北海道を創りたい」「北海道を支えたい」「未来の北海道をデザインしたい」。そんな思いを胸に抱く北海道の生産者を、「大地を創る人」としてご紹介します。
 
 

お問い合わせ

ホクレン農業協同組合連合会
農産事業本部 種苗園芸部 園芸開発課
電話番号:011-633-8300
 

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