雲の上に湧く露天風呂、十勝岳温泉 湯元凌雲閣

(写真提供:十勝岳温泉 湯元凌雲閣)
 
 
十勝岳温泉 湯元凌雲閣は、北海道で一番高地にある温泉宿です。目の前には十勝岳の火口、眼下には雲の下に広がる富良野盆地。彩る紅葉や真っ白い雪景色の中、山の仙人にでもなった気分で赤茶けた湯に浸かれます。
 
標高は1,280メートル、森林限界に近く周囲には高山植物も生える高地に宿があります。本州だと標高2,300メートル位に相当する環境です。
高地にあるので雪深く、一年のうち約半年は冬景色。一晩で玄関の扉が開かなくなる位に雪が吹き積もることもあるそうです。とはいえ、降り積もる雪はとても質の良いパウダースノー。雪見露天風呂を楽しみつつ、バックカントリースキーを楽しむために国内外から多くの方々が訪れます。
 
 
 
 
温泉宿の歴史は比較的新しく、1960(昭和35)年に先代の會田久左エ門氏が十勝岳の地図作成のため測量している時、十勝岳の安政火口の渓谷で湯元を発見したことから始まります。
 
 
 
 
山道を人と馬の力だけで資材を運び建設や配管工事を始めると、最初は理解を示さなかった地元の方々が少しずつ手を差し伸べるようになり、上富良野駐屯地の自衛隊などの協力も得ながら1963(昭和38)年に温泉宿として開業しました。
雲をも凌ぐ山の上にある温泉宿ということで、凌雲閣と名付けられました。
 
 
 
 
客室は和室を中心に16部屋。山側の客室からは十勝岳や富良野岳など迫力ある山々の景色を眺められます。反対の平地側でははるか山の下に広がる富良野盆地を見渡せ、遠くまですっきり見渡せる時もあれば盆地が雲海に覆われる幻想的な光景を眺められることもあるそうです。
 
 
 
 

湯元凌雲閣の食事は上富良野町周辺の食材が!

温泉宿に来た時の楽しみの1つはやはり食事。こちらでは、地元の上富良野町周辺の素材を使った料理を味わえます。
 
 
 
 
かぼちゃのムースをはじめ野菜類は地物、希少な「ふらの和牛」の手作りローストビーフのほか、育て方や配合飼料にこだわり地元で生産している「かみふらのポーク」の陶板焼きなどが登場しました。夏はムースのかわりにふらのメロンが登場していたそうです。
 
 
 
 
宿泊ではなく日帰り入浴で立ち寄った時にも、ランチで地元の食材を使ったメニューを楽しめます。
 
 
 
 

肝心の温泉はどうなっている?

肝心の温泉はコチラ。
 
 
 
 
弱酸性の湯は地中200メートルから湧き出ており源泉温度は53度、湧出時は透明ですが空気に触れると赤茶色になるそうです。血管が広がり血行が良くなると言われています。
強酸性の湯は自噴しており源泉温度は36度、酸が強いので沸かすことができず、そのまま浴槽へ流しているそうです。肌のきめを整えると言われています。
 
 
 
 
露天風呂からは目の前に十勝岳連峰が連なり、周囲は春の新緑や秋の紅葉、冬の雪景色を楽しめます。
 
 
 
 
雲をも凌ぐ高さにある温泉宿。下界から離れ山の上に湧く温泉にゆったり浸かっていると、思わず現実世界を忘れて浮世離れしたかのようです。仙人にでもなった気分で雲の上の温泉でしっぽり過ごしてみるのもいいものです。皆さんもいかがですか?