アイヌ伝説と鉄道文化が残る、紅葉の渓谷 神居古潭

 
 
旭川市郊外にある神居古潭(かむいこたん)。春の桜、初夏の新緑とともに、特に秋の紅葉が美しい石狩川の渓谷です。
 
旭川市がある上川盆地と石狩平野の間にあるため、川幅が狭く流れが急なところです。川の両岸は崖と岩を侵食してできた奇岩が続きます。
 
 
 
 
神居古潭という地名の由来はアイヌ語で、「カムイ(=神)」「コタン(=集落)」という意味です。古くよりアイヌ民族の聖地とされ、奇岩群などには伝説も残っているそうです。その昔アイヌ民族が移動手段を水上交通に頼っていたころ、この地は最大の難所だったとも言われています。
 
 
 
 
急流の川には吊り橋が一本かかっています。
この吊り橋から対岸へ渡り坂を登っていくと、SLが登場。
 
 
 
 
ここは、かつて川沿いを走っていた函館本線の旧神居古潭駅。
1969(昭和44)年に、函館本線が路線改良され山の中をトンネルで通過するようになり、渓谷沿いの路線が使われなくなると同時に神居古潭駅が廃止されました。
 
 
 
 
廃線跡はサイクリングロードとして活用され(現在は落石のため一部通行止め)、駅舎は休憩所として利用されています。特に駅舎は1901(明治34)年に開業した当時の面影を活かして復元された建物で、旭川市指定の有形文化財(建造物)にも指定されている美しい木造駅舎です。
 
 
 
 
ゆっくり散策しながら自然と歴史を手軽に楽しめる神居古潭。春でも夏でも軽く散策するのにちょうどよい場所ですが、秋は渓谷と駅跡が木々の彩に溶け込むように映えます。ベストシーズンは例年10月上旬位。紅葉シーズンに訪れてみませんか?