札幌から世界を支援する富士メガネ

旅行の途中でメガネが壊れて困ったことはありませんか?そんな時は諦めずに持ち込むことをお勧めしたい店が、札幌ほか全道に56店あります!メガネの販売を通じて世界に“見える喜び”を届ける富士メガネ、狸小路商店街4丁目の本店を訪ねました。
 
 
 
 

親切なメガネ屋さん

今年創業76年の富士メガネは、北海道で最も知られたメガネ店。1939(昭和14)年に南樺太(現ユジノサハリンスク)で開店した職人気質な創業者、金井武雄氏(故人)が、戦後の混乱の中北海道に引揚げ、1946(昭和21)年狸小路商店街に苦心の末に店を開店。メガネでお客様に喜びを届ける思いを継ぎ、米国で最先端の理論と技術を体系的に修めた現会長(社長兼任)の金井昭雄氏が、父とともに札幌市を中心に店舗を広げ、従業員526名※の企業に成長させました。
 
 
 
 

実際にメガネをつくる

今回は度が合わなくなってきてメガネを新調したい、北海道Likers読者のOSさんとお店を訪問。実際にメガネをつくる過程を見ながらお話を聞きました。
「街で見かけるメガネ屋さんは、店頭に超音波洗浄機がポンと置いてあって『ご自由にどうぞ』という状態になっています。でも、それじゃいくら無料でも私は使いたいとは思いませんでした。富士メガネではお客さんに声を掛け、メガネを預かって洗浄し、ネジの緩みやツルを無料で調整してくれるんですね!これは初めて知りました」と、横浜出身の札幌在住者OSさん。入店直後の緊張はすぐにほぐれ、メガネをつくるワクワクした表情に。
 
 
 
 
「メガネ店には心理的に入りにくかったんです。『入ったら買わなきゃいけない』と思っていたから。私にとってメガネ屋さんは、視力が下がって仕方なく行くところで、あまり愉快な買物ではなかった」とこれまでを振り返ります。まず普段の使用状況や不具合、メガネの希望などをカルテに記入して検査室へ。ここでは様々な見え方や、目の筋肉の働きをチェックします。
 
検査を終えるとフレーム選びに1Fと2Fを探索。OSさんのメガネ選びを担当したのは阿知良喜代美(あちらきよみ)さん。20年の経験と技術で顧客の求めるイメージや顔立ちをふまえ、フレームやレンズを選ぶ際に的確な提案を行います。
 
 
 
 

信頼される日本製メガネ

「旅行中にメガネをつくるお客様は、本店には多く見えます。視力の程度やレンズの在庫にもよりますが、お昼に検査して夕方に受取ることもできます。最近では日本製品への信頼から、中国や台湾からのお客様がメガネをつくったり、度なしのサングラスやメガネを購入したりするかたが多いです。そのため中国語に対応できる店員を置いています」(阿知良さん談)。
 
 
 
 
「私は、カウンセリング中あれこれと質問しましたが、接客に大満足です。担当する人が替わってもみな専門性は高く、説明も具体的でわかりやすく選択肢を複数出してくださり、メガネを選ぶ時間が短く感じました」(OSさん談)。

 

完成、それは付合いの始まり

「ご旅行のみなさまも、各店舗を通りかかった際にぜひお越しください」と阿知良さん。旅先でメガネをゆがませた経験のある北海道Likersライターすすきのあき子ほか、メガネユーザーにはとても温かい言葉です。
OSさんは午後の街歩きをして、夕方に再びお店へ。自分仕様のレンズが入ったフレームをかけて、阿知良さんが鼻や耳の当たり具合を入念に調整。個性と遊び心あるメガネが、スピーディにできました!
 
 
 
 
 
 
富士メガネはアフターフォローも万全。今回のメガネはレンズの周囲を透明なナイロン糸で吊って留める特殊形状のため、年に1度糸の交換を勧めますとのこと。その際もメガネを使い続ける限り糸を無料で交換し、品質を保証するという親切さ!

 

メガネを通じた国際貢献

富士メガネでは海外の難民や国内避難民への視力支援活動を1983(昭和58)年から実施。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)との協力関係のもと、現地に赴き難民一人ひとりの視力を検査して新しいメガネを寄贈しています。また、2013(平成25)年からは売上の一部をUNHCRに毎年10万米ドル寄付し、2022(平成34)年までの10年間で総額100万米ドルを寄付する予定。メガネ販売という本業を通じて、富士メガネでは売上の一部を難民支援に役立てているのです。
 
 
 
 
 
 
これまでに富士メガネでは、海外難民視力支援活動を通じ通算14万組ものメガネを寄贈する形となって“見える喜び”を届けているのです!贈るものはメガネゆえに、富士メガネ社員の同行も不可欠で、派遣によって社員が得る感動の輪が、会社の内外に広がっています。視力支援活動は通算で32年、アゼルバイジャンでの活動は今年で継続10年とのことで、一顧客として応援したくなる活動です。
 
 
 
 
かつて顔に合わない状態のメガネをかけた松下幸之助氏をテレビで見た創業者、金井武雄氏は松下氏本人に自ら手紙を書き送りました。そして後に松下氏が狸小路本店を訪れ「世界一のメガネ屋さん」と感謝されたという逸話が生まれたのは、半世紀前のこと。作家の司馬遼太郎氏からは、「メガネに関する技術者の組織」のようだと称されるなど、富士メガネの技術力と洗練された接客には長い歴史があります。
 
 
 
 
この店でメガネをつくることで、買った人の見える喜びと、海外の難民キャンプに暮らす人びとの見える喜びが、同時に達成される。“ボランティア”をことさら意識することがなくても、旅の買物で支払ったお金が、その企業を通して地道な国際貢献活動につながるって、素敵なことではないでしょうか。
道内にある富士メガネ、旅行中に一度訪れてみてはいかがでしょう。
 
 
 
 
 
※パート、契約社員を含む