道南の名所を観光バスで1日周遊!「江差・松前名所周遊号」

 
 
函館以外の北海道南部の見どころといえば、かつてニシン漁で「江戸にもない」と言われるほど賑わった江差や、北海道唯一の城下町・松前、バターで有名なトラピスト修道院。この全てを1日で巡る便利なバスツアーが、実はあるんです!実際に乗ってきましたよ~。
 
「江差・松前名所周遊号」は8:20にJR函館駅前を出発。一気に半島を日本海側に抜け、厚沢部町から江差町、上ノ国町、松前町、木古内町、北斗市と巡って、17:50に函館駅前に戻ってきます。松前半島を、ぐるりと一周するイメージですね。
 
 
 
 

民謡の王様・江差追分が心に染みる

さて、函館駅を出発したバスは、1時間ちょっと走って、9:30に「厚沢部道の駅」に到着。特産のメークインや焼酎などのお買い物をすることができます。
 
 
 
 
厚沢部のもうひとつの特産は大粒の黒豆。これを使った黒豆茶が、プチプレゼントとして、参加者全員に配られます。香ばしい風味が楽しめますよ!
 
少し走って、バスは10:00に江差町に到着します。喫茶たんぽぽの前で降りて、1時間半の自由行動。
 
 
 
 
「江差の五月は江戸にもない」と言われたほど、江戸時代、交易港として栄えた江差。その繁栄ぶりは、今も残る建物からもわかります。この観光バスには、江差の2つの施設の見学料金が含まれています。ではいざ、街歩きに。
 
バスの降車場から旧国道の「いにしえ街道」沿いに少し歩くと、横山家に到着です。
 
 
 
 
立派なお屋敷!それもそのはず、200年以上の歴史を誇る横山家は、漁業や商業、廻船問屋を営んでいたそう。この建物も、今から160年前に建てられたもの。年季入ってます。中に入ることもできます。
 
 
 
 
いやもう立派。さまざまな生活道具なども展示してあって、多くの人がこの家に出入りして、大いに賑わっていた様子が伝わってきます。
 
そして江差といえば、世界的に知られた民謡の王様・江差追分!江差追分会館では、毎日定時に実演を披露中(4~10月)!これは聞かないと。11:00~の回に間に合いました。
 
 
 
 
全国大会優勝者や師匠の江差追分を、踊り付きで堪能。いや~、生で聞く民謡は、染みるね~。横山家や江差追分会館の他にも、旧中村家住宅、開陽丸、旧檜山爾志(きゅうひやまにし)郡役所の5つの施設から2つを選んで、訪ねることになります。
 
 

知られざる歴史スポット・勝山館にびっくり

バスは次の上ノ国町へ。この町名、見たまんま、「かみのくに」と読みます。ここは実は歴史の宝庫。かつてこの地にあった勝山館(かつやまだて。館とはお城のことです)は、松前藩の松前氏の先祖が築いたもの。16世紀末まで、百数十年にわたって、賑わっていた「都市」だったというのですから、びっくり。日本海の交易には、思っていたよりも古い歴史があったんですね。
 
観光バスが訪れる勝山館跡ガイダンス施設では、当時の姿を復元したジオラマの前で、スタッフが熱くこの館の歴史を語ってくれます。
 
 
 
 
見晴らしの良い施設からの風景。昔の人もこんな感じで景色を眺めたのでしょうか…。遠くに見える平地にも、別の館があったそうです。
 
 
 
 
昼食は道の駅「上ノ国もんじゅ」で。海沿いで、大海原の眺めが素晴らしい道の駅です。
 
 
 
 
これがこのバス参加者のみが食べることができる「上ノ国御膳」。右上にあるのが、上ノ国名物の「てっくいの天麩羅」。「てっくい」とはひらめのこと。サクサク衣の中の、しっとり白身がなかなか美味!その左、ちょっとレンコンで見えづらいのが、根ホッケの焼き魚。根ホッケも、ここの特産品だとか。
 
 
 
 

風情たっぷりの北の城下町・松前を散策

ゆっくり昼食を楽しんだ後は、次の目的地・松前へ。1時間10分ほどかかって13:50に到着です。まずは松前藩屋敷。
 
 
 
 
この門から分かるように、江戸時代の城下町の様子を、14棟の再現された建物で味わうことができる施設です。ここの入場料も、観光バスの料金内!
 
この松前藩屋敷から松前城に向かう途中の寺町も、木々からして、北海道とは思えない風情が漂うオススメエリアです。
 
で、北海道にはここにしかない天守閣!松前城です。桜の季節が有名ですが、そうじゃない時もで、やっぱりお城には凛とした雰囲気があります。天守閣の中は、松前城資料館になっています。ここへの入場料も、観光バスの料金の中に。
 
 
 
 
1時間15分、ちょっと駆け足ですが松前を散策したら、バスは次の目的地、トラピスト修道院へ。16:40に到着です。
 
 
▲函館バス提供
 
 
お城とはまた異なった静寂さ。今も修道士達が厳しい戒律の下、生活を送っています。バター飴やクッキーなどのお土産品を購入したら、終着地、函館へ。函館駅には17:50に到着。夜の函館に繰り出すのに、ぴったりの時間ですね。
 
もちろんこのコースを、自分で借りたレンタカーで巡ることも可能なのですが、江差や松前に関するバスガイドさんの解説を聞いたり、途中ちょっとお酒を嗜んだりと、バスにはバスの楽しみがいっぱいです。
 
初めて道南を訪れるなら、まずこのバスに。北前船での交易や松前藩、函館戦争など、歴史に関心のある方はまさに必須のコースです。函館旅行のスケジュールに入れてみてくださいね。
 
 

定期観光バス「江差・松前名所周遊号」

http://1000nen-hokkaido.com/tegataplan/bus/
 
運行期間/4月1日~6月30日(完全3日前予約運行)、7月1日~10月31日(毎日運行・予約不要)
料金/大人6,500円 こども4,000円
※料金に含まれるもの バス乗車運賃、昼食代、施設見学料(江差の2施設、勝山館跡ガイダンス施設、松前藩屋敷、松前城)
問合せ/函館バス TEL0138-51-3135
 
 

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