北海道内唯一の国宝、中空土偶はここにあります。「函館市縄文文化交流センター」

2011年10月1日に開館した「函館市縄文文化交流センター」。ここには、北海道初にして唯一の国宝、中空土偶が常設展示されています。

1975(昭和50)年8月、函館市茅部地区(旧南茅部町)で、地元の主婦が農作業中に畑の中から発見したのが「中空土偶」です。南茅部の「茅」(カヤ)と中空土偶の「空」(クウ)を合わせて、「茅空」(カックウ)という愛称で呼ばれています。


※写真提供:函館市縄文文化交流センター


 頭から脚先まで薄く精巧につくられており、中は空洞。文様もとてもすばらしく、縄文時代後期後半(約3,500年前)の墓から出土したことがわかっています。縄文文化の貴重な資料であり、土偶としてのクオリティの高さから2007(平成19)年に、北海道初の国宝に指定されました。


※写真提供:函館市縄文文化交流センター


カックウのある展示室4は、そこだけスポットがあたり、なんとも神秘的。じーっと見ていると、なんだか会話ができそうな気分に…。





このカックウを始め、函館市の縄文遺跡から出土した、様々な土器や石器などの遺物を展示しているのが「函館市縄文文化交流センター」です。展示室を進むにつれて、縄文の暮らしや生活、縄文人、縄文時代の世界観(精神)などを知ることができます。精巧な土器や矢じり、描かれた文様を見ていると、縄文人はとても創造力が豊かだったのだと感じます。

同センターには体験学習室もあり、予約なしでも体験できるメニューがあります。取材時は、スタッフの方が縄文編み(植物の繊維を利用した編み物)を使って、体験学習の準備をしていました。




そして、ここにしかないオリジナルミュージアムグッズも充実。カックウがデザインされたストラップや一筆箋など、ハイセンスなものが多いので、お土産にすると喜ばれそう。


※写真提供:函館市縄文文化交流センター