2012年11月09日 | チバタカコ

北海道内唯一の国宝、中空土偶はここにあります。「函館市縄文文化交流センター」

2011年10月1日に開館した「函館市縄文文化交流センター」。ここには、北海道初にして唯一の国宝、中空土偶が常設展示されています。

1975(昭和50)年8月、函館市茅部地区(旧南茅部町)で、地元の主婦が農作業中に畑の中から発見したのが「中空土偶」です。南茅部の「茅」(カヤ)と中空土偶の「空」(クウ)を合わせて、「茅空」(カックウ)という愛称で呼ばれています。


函館市縄文文化交流センター所蔵の「中空土偶」茅空(カックウ)※写真提供:函館市縄文文化交流センター


 頭から脚先まで薄く精巧につくられており、中は空洞。文様もとてもすばらしく、縄文時代後期後半(約3,500年前)の墓から出土したことがわかっています。縄文文化の貴重な資料であり、土偶としてのクオリティの高さから2007(平成19)年に、北海道初の国宝に指定されました。


函館市縄文文化交流センター所蔵の「中空土偶」茅空(カックウ)※写真提供:函館市縄文文化交流センター


カックウのある展示室4は、そこだけスポットがあたり、なんとも神秘的。じーっと見ていると、なんだか会話ができそうな気分に…。


函館市縄文文化交流センター所蔵の「中空土偶」茅空(カックウ)▲「カックウは女性なんですが、男性っぽい特徴も持っています。見れば見るほど引き込まれてしまう不思議な魅力を持っているんですよ」とは、学芸スタッフの新保さん 


このカックウを始め、函館市の縄文遺跡から出土した、様々な土器や石器などの遺物を展示しているのが「函館市縄文文化交流センター」です。展示室を進むにつれて、縄文の暮らしや生活、縄文人、縄文時代の世界観(精神)などを知ることができます。精巧な土器や矢じり、描かれた文様を見ていると、縄文人はとても創造力が豊かだったのだと感じます。

同センターには体験学習室もあり、予約なしでも体験できるメニューがあります。取材時は、スタッフの方が縄文編み(植物の繊維を利用した編み物)を使って、体験学習の準備をしていました。


函館市縄文文化交流センター「中空土偶」茅空(カックウ)グッズ

そして、ここにしかないオリジナルミュージアムグッズも充実。カックウがデザインされたストラップや一筆箋など、ハイセンスなものが多いので、お土産にすると喜ばれそう。


函館市縄文文化交流センター※写真提供:函館市縄文文化交流センター
 

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