北海道の七夕は、まるでハロウィン!?ロウソク出さないと、かっちゃくぞ!

 
 
7月7日の北海道Likersで、七夕のロウソク出せ~で歌っていたのは、どんな歌詞でしたか?と募集したところ、たくさんのコメントが集まりました。ありがとうございました!地域によって、ちょっとずつ違うんですね。そして、同じ北海道でも、やっていたところと、全くやっていないところもあり、一概に「北海道の七夕」でくくれないようです。そもそも、このロウソク出せの源は青森県のねぶたの習わしからきていると言われているそうです。昔、ねぶたの照明はロウソクだったので、子供たちがロウソクをもらって歩く習慣があったとか。歌の発祥まではわかりませんでしたが、北海道の夏の風物詩として、これからも受け継いでいきたい文化です。
 
それでは、せっかくたくさんの皆さんが教えてくださったので、紹介しましょう!

 

道央、道南で歌詞が違う。道東にはこの風習がない!?

まず歌詞ですが、札幌やその周辺、旭川方面では、このパターンが多いようです。
 
   ロウソク出せ 出せよ
   出さないと ひっかくぞ(かっちゃくぞ)
   おまけに 食いつくぞ
 
室蘭では、
「出さないと噛みつくぞ それでも出さなきゃ引っ掻くぞ」というのもあるようです。
 
 
 
 
道南函館方面がちょっと違うんですね。
 
   竹に短冊 七夕祭り
   大いに祝おう(オーイワイヤヨ)
   ロウソク一本ちょうだいな
 
 
 
 
最後に「けないと かっちゃくぞ」とつけるパターンもあるようです。「けないと」とは「くれないと」という意味です。そして「大いに祝おう」は、そのまま歌うところもあれば「オーイワイヤヨ」と掛け声のようなところもあるそうです。
 
函館の道南食品株式会社では、7月7日に近所の子供のために七夕祭りを開催。浴衣や甚平姿の子供たちが「竹に短冊七夕まつり。大いに祝おう。ロウソク一本ちょうだいな~♪」と元気に歌いながら、たくさん集まりました。
 
 
写真提供:道南食品株式会社
 
 
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長万部やルスツの方では、またちょっと違う歌詞。「豊年」という歌詞に、農業王国北海道を感じますね。
 
   ことしゃ(今年は)豊年 七夕祭り
   ロウソク一本ちょうだいな
 
そして、道東やオホーツク方面では「知らない」という人が多く、全道的な風習ではないようです。

 

風習を知らないと「ケチんぼ」扱い。子供たちの情報ネットワークで襲撃されることも!?

地元で生まれ育って大人になった人たちは、自分たちも子供の頃経験しているので、七夕の時期になるとお菓子を準備することが多いのですが、道産子でも知らない人や転勤などで北海道に移り住んだ人たちには、一体何のことやら?
 
 
 
 
「近所のスーパーで、やたら徳用御菓子をセールしていて不思議に思っていたら、家に近所の子供たちが、大勢で紙袋片手に来たのを覚えています。初めてのことだったので、どうしていいかわからず、子供たちに聞いて、お菓子がなかったので 、一人100円ずつ渡した覚えが…」というコメントも。また、お菓子ではなく、本当にロウソクをくれる家もありました。
 
 
 
 
子供たちにしてみれば、「ロウソク出せ~」と歌ったらお菓子をもらえると思っているので、ロウソクや10円、50円などの小銭をくれる家を「ケチんぼ」扱い。逆に、お菓子をたくさん用意してくれている家は、あっという間に情報が広がり、子供たちが押し寄せる…なんていうことにも。
 
子供には楽しい風習ですが、大人たちには結構大変なんですよ…。

 

希薄な地域のつながり、少子化などの影響で、だんだん見かけなくなりました

七夕の夜は、町内会や子供会単位で、中学生や高学年のお兄さん、お姉さんが、年下の子供たちを連れて、グループで歩きます。連れて歩いてもらっていたのが、ある時から「小さい子供たちをよろしくね」と言われる立場になると、ちょっとくすぐったく、誇らしく思えたという記憶ありませんか?
玄関の前に立ち、ピンポンを鳴らしたあと、皆で大きな声で歌うと、その家の人が出てきてくれてお菓子をくれます。「東京生まれのうちの子は、初めは歌えなかったけど、お菓子がもらえると知ると元気に歌えました」というコメントもありました。
 
 
 
 
 
 
しかし、地域の結びつきがだんだん希薄になり、また少子化の影響もあってか、この風習もだんだん見かけなくなってきました。最近は、「危ないから」という理由で禁止になったり、夜ではなく昼に行うというところもあるようです。
昔は、提灯に火をつけたロウソクを入れて歩いたものですが、それも危険だからという理由で持たなくなっているそうです。小さい子供は提灯を燃やしてしまうこともありましたが、年上の子供が対応して、そうした中で火の扱いや責任感を学んでいたように思います。
 
 
 
 
札幌市中央区にある京王プラザホテル札幌では、「北海道に伝わる夏の風物詩である『ロウソク出せ』。地域文化の継承を願って」と、8月3日に七夕イベントを実施。近くの幼稚園や小学校に告知したところ、たくさんの子供たちが集まり、ホテルのロビーで「ロウソク出せ、出せよ~」と歌ってお菓子をもらっていました。その様子を見て「懐かしい!」と一緒に歌う大人は道産子、「これって、なんですか?」と尋ねてくるのは道外の人たち。それでも、北海道の夏の風物詩だと説明すると、一緒に楽しんでいる姿が見られました。
 
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北海道では七夕が2回楽しめる

 
 
旧暦を使っていた時代、七夕は7月7日でした。が、新暦に変わった時に、旧暦のままの7月7日を採用するか、新暦の8月7日を採用するか、地域によって違っていたそうです。北海道の主な町では8月7日としたそうですが7月7日のままのところもあり、それが今に至っているとか。なので、北海道に来たら7月と8月の2回、七夕が楽しめる!と思えば、ちょっと得した気分になりませんか?
 
ちなみに、今公開中のジブリ映画の中にも、北海道のこの風習が出てくるそうですよ!
 
 
取材協力
道南食品株式会社
京王プラザホテル札幌