知床羅臼の海辺に湧く究極の天然温泉に入りませんか?

 
 
知床の羅臼町に海辺に湧く秘湯があります。簡易の脱衣場があり男女別の相泊(あいどまり)温泉と、敷居などが一切なく干潮時のみ入れるセセキ温泉です。ちょっとワイルドな入浴はいかがですか?
 
 

舗装道路が果てる相泊地区にある、日本最北東端の湯、相泊温泉

羅臼町の中心部から知床半島の海岸線を北上し30分ほど車で進むと、道路が行き止まりになり相泊地区に到着します。道路の終点から少し戻った海辺に、相泊温泉があります。
 
 
 
 
ここは観光客向けの温泉施設ではなく、本来は地元漁師さんのための公衆浴場で、地元住民の方が管理をしています。
海辺にぽつんと小屋があるだけの温泉、好奇心旺盛な方なら気になりますよね。観光で訪れた方も無料で利用することができるのでご安心を。
では、行ってみましょう。
 
 
 
 
階段で降りて小屋の前に進むと男湯の入口があります。女湯は小屋の裏手から回ると入口があります。男性が女湯の前を通ることはないので女性でも安心です(といっても、ご覧のようなロケーションなのでそのつもりで…)。
 
 
 
 
小屋の中には、岩場を掘って木枠で囲った湯船があります。
ここは一般的な温泉施設や銭湯ではないのでシャワーなどの設備は一切ありません。唯一桶だけ置いてあります。まずは桶でお湯をすくい、湯船の外で身体にかけて洗い流してから入浴するのがこの場のマナー。
衣類を抜いてかけ湯をしたら、いざ入浴。
 
 
 
 
お湯は澄んだ食塩泉。湯船の底の小石の間から熱いお湯が涌き出していて、ときどき温泉の泡がプクプクと涌いてきました。お湯に足をつけた瞬間は熱くて入れるのか不安でしたが、いざ浸かってしまうといい湯加減。身体がポカポカになりました。
 
ちょっとしたドキドキ感を味わいながら、女性も気軽に秘湯を楽しめる相泊温泉。管理されている地元の方に感謝をしつつ、海辺の湯の恵みをおすそ分けさせてもらいましょう。
 
 

海の中にぽっかり湯船が!干潮時しか入れないセセキ温泉

相泊温泉から少し羅臼中心部寄りへ戻ったところにあるセセキ温泉。満潮時は海中に埋没してしまうという、秘湯中の秘湯です。
ここも相泊温泉同様、観光施設ではありません。しかも周囲に私有地があり昆布番屋の前を通って行く必要があります。観光客はここでのルールを守った上で利用することができます。
 
 
 
 
入口には木製のゲートがあります。
ゲートが閉じている時は入浴不可。観光ではるばる訪れたという方にとっては残念なのですが素直に諦めて帰りましょう。干潮時のみ現れる温泉で、潮が引いたわずかな時間を利用して清掃や管理をする場なのでご理解を。
運良くゲートが開いている時は入浴可能、敷地内にお邪魔しましょう。
この時、必ずこちらの方へひと声かけてから入浴する、というのがここでのルールです。
 
 
 
 
建物内にいる方か漁の準備をされている方へ「お邪魔します」と声をかけたら、いよいよ海辺へ。階段を降り岩礁へ進みます。
 
 
 
 
脱衣場などは一切なし。海の中に岩で囲まれただけの露天風呂で、海の中にぽっかり浮かぶような究極の秘湯です。
お湯はほんの少し褐色がかった含硫黄・ナトリウム泉。やや熱めであるものの気持ちよく入れました。
 
 
 
 
温泉なので水着を着用しないで入るというのが本来のマナーですが、夏休み時期など沢山の方が訪れるので抵抗のある方は水着を着用して入浴してもかまわないそうです。
 
 
 
 
ここの管理者にお話を伺うと、このお湯の不思議さと難しさを教えてくれました。
海に沈んだり現れたりする温泉。潮の満ち引きによる海の圧力でお湯の出る量が変化し、天候や風向きによってお湯の温度が変わるそうです。そのため、適温に調整するのがかなり大変なようです。
さらに、潮が引くたびに浴槽の海藻類を除去して海水を汲み出し、清掃が終わってから1~2時間かけ岩の隙間から湧く温泉が満たされやっと入れるようになるそうです。
これらの管理と作業をご自身と家族で仕事の合間に行っているそうで、その苦労に頭が下がります。
 
 
 
 
維持管理されている方々の努力に敬意を払いつつ、大自然が作りだす不思議な温泉を楽しみましょう!