150年記念乗車券で函館市電にgo!「箱館ハイカラ號」

 
 
函館市には製造から104年経つ路面電車「箱館ハイカラ號」が1両、いまも大事に使われています。今年の函館市はとってもスペシャル。今年は五稜郭の築造から150年で、オリジナルの市電1日乗車券が2万枚、限定発売中!記念乗車券でハイカラ號ほか函館の市電に乗ってみました。
 
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通常の1日乗車券は発売箇所も多数ありますが、記念1日乗車券は、最初に乗った市電の車内で購入するのが一番確実。信号待ちなどの停車中に「記念1日乗車券をください!」と購入しましょう。通常の市電1日乗車券は赤い小冊子型ですが、記念乗車券は、紫色に五稜郭がデザインされています。紫は五稜郭の150年歓迎フラッグでも基調色となっています。
 
 
 
 
ハイカラ號は正しくは函館市交通局30形電車といい、1910(明治43)年に製造されました。千葉県の成田市から1918(大正7)年に買い取り函館にやってきた5両のうち、最後の1両。大正時代の半ばから1937(昭和12)年まで27年間は客車として活躍し、その後は半世紀あまりササラ電車として、まちの除雪に活躍しました。
 
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箱館ハイカラ號は週末を中心に週5日、1日4往復、10月末まで運転します。小ぶりで愛らしいデザインは函館の動く宝物。乗車するときは、車両前方の左側からステップを上がり、運転士さんの左脇を通って客車内へ。小ぶりな車体なので車内はもちろん狭いですが、木の柔らかな空間で圧迫感はなく、落ち着きのあるレトロな空間です。
 
 
 
 
車両後方に乗務する車掌の原田麻美さんは、座席についた乗客に笑顔で行き先を尋ねます。そして目的の電停に停車すると後ろの引き戸を開け、料金を受け取ったり券を改めたりするのが役目です。
「ハイカラ號が走っていた当時は女性の車掌が多かったようで、私はこのツーマンの乗務体制が好きです。いまは職員の遣り繰りによって、男性の運転士と男性の車掌という組み合わせになることもあります」と、笑顔で語ってくださいました。
 
 
 
 
終点の谷地頭(やちがしら)温泉まで乗ってから、折り返し時間を利用して、今度は運転士の山川武士さんに質問してみました。「車の前に付いている網、これは何に使うものですか?」
 
 
 
 
「この網はかつて、車両を引く馬のふんを受けたり道路に落ちていた荷物などの障害物が、直接車輌に当たらないように防いだりしたものだと聞いています。この網には結構ご質問がありまして、中には『この網に乗って写真を撮りたい!』というかたもおられます」(山川さん)。なるほど、トランク兼バンパーのような装置だったのですね。
 
 
 
 
季節はまさに夏。炎天下の乗務は過酷ですねと尋ねると、「暑さよりも寒さのほうがこたえます。運転台も車掌のいる後部も、両脇が開いて春先は風が強くてとても寒いんです。4月や10月はジャンパーやコートを着込み、防寒対策して乗務します」と山川さん。ちなみに、ハイカラ號を運転する人の衣装はいまの市電の制服です。このように見えない苦労を笑顔で語る乗務員さん達が、函館の生きた歴史を引き継いでいるのです!
 
明治・大正・昭和・平成。それぞれの時代に走り始めた車両が頻繁に行き交い、函館の風景を彩っています。せっかくですから、9600形市電「らっくる号」にも乗ってみましょう。2007(平成19)年に導入した函館市電の最新低床車両で、36人が定員目安のハイカラ號と比べて、らっくる号の車両定員は62名。かなり進化したことがわかります。
 
 
 
 
 
 
路面電車が走るまち函館には数多くの見どころがあり、伝統的建造物群保存地区に指定されている西部地区にも、市電でいくことができます。函館市内を巡るなら、ぜひ記念乗車券でハイカラ號から最新型の低床車まで、新旧いろんな市電に乗ってみてください!

 
 
 
※記念1日乗車券は下記から購入すると便利です
(1)市電車内(停車時に運転士からお買い求めください)
(2)五稜郭タワー受付