トマトの出荷量全道一。北海道平取町の「びらとりトマト」

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北海道平取(びらとり)町は、菱形の北海道地図の下部分、太平洋に面した日高振興局管内にある町です。この平取町は、実はトマトの出荷量が全道一。つくっているのは「桃太郎」という品種で、「びらとりトマト」の名で道内はもちろん、全国に出荷されています。
 
 
 
 
びらとりトマト?聞いたことあるような、ないような…という皆さん、「桃太郎トマト ニシパの恋人」と言えばピン!とくるのでは?ジュースやピューレなどトマトを加工した商品名で見たことないですか?その原材料となっているトマトが、「びらとりトマト」なんです。
 

トマト一筋40年。平取のトマトといえば、桃太郎です

平取町のトマトづくりのきっかけは、減反政策でした。1972(昭和47)年、6戸の農家が試作、翌年は北海道の補助などもあり21戸が作付を開始。ここから平取町のトマト栽培が本格的に始まりました。1973(昭和48)年から、トマトをつくり続けている、平取町農業協同組合代表理事組合長 仲山浩さんに、びらとりトマトについて話をうかがいました。
 
 
 
 
「平取は、気候が冷涼、春先の日照時間が長く、トマト栽培にとても適した環境なんです。私はトマトを試作した年はアメリカにいたのですが、翌年1973(昭和48)年に戻ってからずっとトマトを栽培しています。去年で40年になりました」。
 
 
 
 
トマトには、大玉、中玉、ミニなどサイズがありますが、平取町で栽培されているのは大玉の桃太郎のみ。「1991(平成3)年に、平取町で栽培するトマトは100%桃太郎に品種を統一しました。桃太郎は、病気に弱くてつくりにくい品種ですが、なんと言っても味が良い!糖度が高く、おいしいトマトですよ」と仲山さん。
 
 
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つくるのが難しいトマトを40年以上もつくり続けていると、途中でやめたいと思ったことはないのかと、仲山さんに尋ねてみました。
 
 
 
 
「ないね。一度もない!トマトは、野菜の中で一番難しいんじゃないだろうか。気候も関係しますが、毎年同じ作業をしても、絶対同じようにはできない。でも、おいしいのができると、うれしいですよ。毎年1年生の気持ちでつくっています」と仲山さんは話してくれました。
 

今年のびらとりトマトは、できがいいよ!

平取町のトマト生産者たちの努力もあり、生産量は年々伸び続け、昨年は販売数量1万3,000tと過去最高の実績になりました。北海道一のトマトの出荷量を誇る平取町には、大規模なトマト専用選果施設があります。収穫されたトマトはそこで、最初に人の手で選別し、大きさ、色、糖度などをセンサーで分けていき、秀・優・良の区分と大きさによって21の規格に分けられます。
 
 
 
 
仲山さんは「日本では、トマトは生食が一番多い。でも、外国では熱を加えることが多い。生食以外にもいろいろな食べ方があるので、トマトはまだまだ需要が伸びると思いますよ」と話してくれました。
 
 
 
 
 
びらとりトマトは、毎年1月10日に播種(種を植えること)が始まり、11月下旬の最後の収穫まで少しずつ時期をずらしながら栽培しています。今時期、スーパーに並ぶびらとりトマトは、5月上旬~中旬に植えたもの。温度管理された配送トラックで、生産量の8割は都府県に出回るそうです。
 
道産子には見慣れたびらとりトマトですが、関東や関西にお住いの皆さん、近所のスーパーで「北海道産トマト」「北海道産桃太郎」というポップを見たら、注意して見てください。積まれた箱には、「びらとりトマト」とあるはずですから。
 
 
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北海道の大地と太陽の恵みをふんだんに採り込み、仲山さんはじめ、平取町のトマト生産者たちが、愛情いっぱいに育てたびらとりトマト。仲山さんは「終わってみないと正直わからないけど…。今のところ、今年のびらとりトマトはできがいいよ!」と教えてくれました。
生産者が「できがいい!」と言うびらとりトマト、ぜひ、今日の食卓にいかがですか?
 
 

関連リンク

平取町農業協同組合
ホクレン