2014年07月13日 | うずらはしちあき

情熱の仕事人。北海道の旅を新たに彩る。北海道ガーデン街道代表「林克彦」

北海道ガーデン街道 林克彦さん
 
 
ひとつの街道でつながる大雪・旭川から富良野、十勝のガーデンを巡る旅が大きな注目を集めています。全長約250kmの観光ルート「北海道ガーデン街道」。その仕掛人、林克彦さんの登場です。
 
北海道ガーデン街道に名を連ねるのは、今年グランドオープンした「大雪 森のガーデン」(上川町)、「上野ファーム」(旭川市)、「風のガーデン」(富良野市)、「十勝千年の森」(十勝・清水町)、「真鍋庭園」(帯広市)、「紫竹ガーデン」(帯広市)、「十勝ヒルズ」(幕別町)、「六花の森」(中札内村)の8ガーデン。いずれも北海道の気候や景観を生かしてつくられた、それぞれに個性豊かなガーデンです。

 
北海道ガーデン街道 林克彦さん
▲北海道ガーデン街道協議会 会長 林克彦さん。1975年帯広市生まれ。拓殖大学卒業後、カナダに語学留学。「十勝千年の森」を運営する(有)ランラン・ファーム代表取締役社長。(株)十勝農園、(株)十勝トテッポ工房の代表を兼務
 
 

十勝に欠けていたもの

林さんは帯広市の出身。地域を元気にするために活動し、これまでも様々なプロジェクトを先導してきた十勝の若きリーダーです。
 
農業・酪農王国の十勝は、農畜産物やその加工品を十勝ブランドとして発信するなど「食」が強み。一方、「見る」部分が弱いことなどから観光は通過型といわれて久しく、林さんはこうした十勝の状況に以前から危機感を抱いていました。
2008年、自身が運営する十勝千年の森に、世界的なガーデンデザイナーが設計を手がけたガーデンをオープン。道外観光客を迎えたいと営業するものの、ツアー会社からは思ったような反応を得られなかったといいます。
「観光は『見る・食べる・泊まる』の順で人が動き、これらがつながって地域への経済効果が大きくなります。見てまわる部分はイメージが重要なのですが、十勝には素材はあっても、行ってみたいと思われるようなイメージがなかったのです」。
 
 
十勝千年の森
▲日高山脈の麓に広がる十勝千年の森(写真提供/十勝千年の森)
 
 

どうしたら人を呼べるのか?行政区を超えて200km連携

アイデアの糸口となったのが、道外観光客の移動距離・時間の感覚への着目でした。
09年の夏、道外からある婦人誌がガーデン特集の取材に十勝千年の森へ。取材班が訪れたのは、前年に富良野を舞台としたテレビドラマ「風のガーデン」が放映され、ロケ地のガーデンが一般公開された時期と重なります。
取材を終えた後、富良野・旭川に行くという取材班に「旭川まで200Km、富良野まででも2時間かかる。遠いですよ」と話をすると、「観光や取材なら、そのくらいの移動は問題ない」と返ってきたそうです。このやりとりから林さんは気づきを得たのです。
 
 
十勝千年の森
 
 
十勝千年の森
▲十勝千年の森「メドウ・ガーデン/野の花の庭」(メドウ・ガーデン2点写真提供/十勝千年の森)
 
 
十勝にはすでに5つのガーデンがあり、旭川・富良野にも魅力的なガーデンがある。つながることで、十勝にも足を向けてくれる人が増えるのではないか?「連携」をキーワードに林さんが打ち出したのが、ガーデンを巡る街道観光という構想でした。
「そのとき私がイメージしたのが、前に訪れたことのある、ドイツの古城を巡るロマンティック街道です。この街道のように、行ってみたいというイメージが定着するようなものにしたいと考えました」。
 
林さんは各ガーデンに働きかけ、同年秋に北海道ガーデン街道協議会を設立。民間で運営するガーデンが率先して手を携え、「十勝エリア」と旭川・富良野の「上川エリア」という行政区を超えて、翌2010年、7つのガーデンからガーデン街道をスタートするに至りました。
 
 

十勝はもちろん、北海道を元気にする北海道ガーデン街道

まもなく、花の旅を提案する専門部門をもつ旅行会社が北海道ガーデン街道に着目。企画されたツアーが大きな反響を呼んだそうです。ゆっくり滞在して、雄大な山並みや田園の風景、土地の食べものを楽しみ、北海道らしい庭を巡っていく旅ができるガーデン街道は、多くの人が訪れる人気の観光ルートになっています。共通のテーマで連携して魅力を発信することで、それまで観光イメージの弱かった十勝が注目される地域となり、それだけではなく、このプロジェクトは北海道を元気にする存在として大きな期待を集めています。
 
 
十勝 ナチュラルチーズ
▲同じルートに「北海道チーズ&ワイン街道」「北海道カフェ・スイーツ街道」なども展開(写真提供/十勝千年の森)
 
 
「以前は7ガーデンの延べ入場数が約35万人、十勝5ガーデンでは約10万人でした。ガーデン街道スタート後は毎年増えて、北海道ガーデンショーを開催した3年目の12年が約55万人。昨年13年は約52万人、このうち十勝のガーデンには33万人のお客様が訪れてくれました。
第一に考えているのは、連携して支え合うシステムづくりと、繰り返し新しい企画をつくっていくことです。『行ってみたい』場所から、『また来たい』といってもらえるガーデン街道にしていきたいですね。この街道をつくったことで、観光は連携で強くなれることを実感しました」。
 
地域振興に対する自身の学びやアイデアを行動に変え、様々な人とつながり想いを共有しながら突き進んでいく林さん。次はさらにエリア連携の輪を広げての構想があるそうです。林さんのその情熱は、ふるさと十勝、北海道に注がれ続けます。
 
 
北海道ガーデン街道 林克彦さん
▲十勝を愛する林さん。北海道ホテル(帯広市)にて
 
 
夏のガーデンはもちろん、装いを変える秋のガーデンも見応えがあります。また、2015年には「北海道ガーデンショー2015大雪」が開催されます。北海道ガーデン街道を楽しむ旅へぜひ。
 
 
 

「北海道ガーデン街道」の関連記事

 
 

北海道ガーデン街道

\行きたい!行くべき!と思ったら「なまらいいね!」/

この記事をSNSでシェアしよう!
  • 情熱の仕事人。北海道の旅を新たに彩る。北海道ガーデン街道代表「林克彦」
  • Google+

FacebookのIDを利用して、北海道Likersへ登録します。

北海道Likersは、北海道を愛する皆さんと北海道を盛り上げるコミュニティです。

  • 利用規約に同意の上ご登録ください。
  • FacebookのIDで簡単に登録できます。登録は無料です。
  • Facebookに設定しているメールアドレスを登録します。お客様のメールアドレスは、北海道Likers運営からの連絡に利用いたします。
Title
Close
北海道Likersアプリ(iOS) 北海道Likersアプリ(Android)