記念撮影をすすめる一団が、箱館奉行所に勢揃い!「幕末見廻り隊」

 
 
五稜郭はことし築造150年を迎える函館の“顔”!五稜郭のさらに核にあたる箱館奉行所前にこの秋まで毎週末、記念撮影をすすめる謎の一団「幕末見廻り隊」がいると聞き、会ってきました!
 
 
 
 
復元建築によって2010(平成22)年、当時の姿のままに完成したのが、五稜郭のコアともいえる箱館奉行所です。1864(元治元)年に完成し、明治に入ってすぐに解体される間の、わずか7年しか存在しなかった建物ですが、復元によって威風堂々の佇まいを観賞できます。
 
 
 
 
「五稜郭はことし築造150年を迎え、地元の函館市では歓迎のフラッグで旅行者のみなさんをお迎えし、約半年にわたる週末イベントなどを開くなど、おもてなし体制を万端に整えて盛り上がっています」と語ってくださったのは、五稜郭築造150年祭実行委員会の事務局を務める野寺正樹さん。野寺さんは黄色のベストを着て、見廻り隊の動き全体を見てお客様に声がけしています。
 
幕末見廻り隊は、建物に負けず堂々と勢揃いして旅行者を迎えます。幕末見廻り隊の結成については「函館商工会議所青年部や、函館青色申告会青年部、函館建設二世会ほか、市内経済界や青年団体などのメンバーや市民ボランティアで結成され、秋までのシフトを組みました」とのこと。
 
 
 
 

記念撮影がつくる、旅の喜び

幕末見廻り隊は築造150年の記念の年を祝うべく、若手経営者や市民ボランティアが奮起。幕末から明治の衣装をまとい、来訪者を旅の記念撮影に、笑顔でお誘いしています。4月の大型連休頃から始まり秋までの合計57回、土日や祝日に登場します。
この日、歴史上の人物に扮していた函館商工会議所青年部のみなさんに、お話を聞いてみました。
 
 
 
 
「旅行者に喜んでもらいたい」という、純粋なおもてなしの心から組織されたのが幕末見廻り隊。この時期(取材時5月31日)はまだ涼しいですが、夏は奉行所前の日差しが強く、照り返しもさぞきついことでしょう。
 
 
 
 
羽織袴姿の山﨑徹さんは、箱館奉行所を設計した伊予大洲藩士の武田斐三郎(あやさぶろう)役で旅行者を迎えます。ちなみに山﨑さんのお仕事は建築士さん。写真の左で、幕臣榎本武揚の黒い衣装を着て出迎えたのは、外崎浩之さん。普段は住宅建材の販売会社を経営しています。
 
 
 
 
「衣装が汗だくになる心配や、それ以前に体力がもつかといった懸念もあります。でも写真をご一緒に撮るとみなさんとても喜んでいただけて、それが私たちの喜びやモチベーションにつながっています」(山﨑さん)。実にさまざまな業種の函館人が迎えてくれるのが、幕末見廻り隊なのです。
 
 
 
 
見廻り隊と共にいて黄色のベストを着た人は、記念撮影の声がけをして旅行者からカメラを預かり、撮影する係。五稜郭は外国人旅行者の来園も多く、そんな場合は「フォート」「シャッター?」と、単語を発しながら笑顔を向けます。すると記念撮影に誘っていることを察し、相手も笑顔でカメラを預ける。そんな素朴な交流が見られます。
 
 

土方歳三仕込みの殺陣も必見!

4月から10月19日までの計18回の週末には、幕末見廻り隊に加えて、タイミングよく「箱館戦争抜刀隊」の迫真の殺陣シーンが見られることも。11時と14時にかけて五稜郭を訪れたら、これは必見です!
 
 
 
 
抜刀隊の剣術の腕はホンモノ。なぜなら毎年5月に函館市で開催する「土方歳三コンテスト全国大会」の出場者や優勝者達が、抜刀隊に協力しているからなのです。さらに函館では、特別史跡五稜郭を使った「函館野外劇」という市民演劇を、毎年夏に開催しています。劇団員の中にも剣術に長けた人がいて、地元の人びとが持つ特技が、旅行者をもてなす際に活かされているのです。
 
 
 
 
いつ見直しても発見があるのが、幕末から明治にかけての時代。150年前の五稜郭築造、さらにペリー来航160年の節目の年に、ぜひ函館を訪れてみてはいかがでしょう。
 
 
 
 
 

五稜郭へのアクセス

函館駅周辺から五稜郭へは多様なアクセスがありますが、以下の公共交通が便利です。
(1)市電/「函館駅前」から「五稜郭公園前」で下車、徒歩約15分
(2)函館バス/函館駅前バスターミナルから路線バス「五稜郭公園入口」で下車、徒歩約7分。またはシャトルバス「五稜郭タワー前」で下車すぐ
 

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