歩いて立ち寄り歴史を感じる、江差町「いにしえ街道」

かつてニシン漁と交易で活気づいた昔の街並を再現し整備された、江差町の「いにしえ街道」。旧家や北海道一古いと言われている神社など、歴史風情を感じに散策してみませんか?
 
 

レトロな街並として整備された「いにしえ街道」

北海道の中で最も早く開港した港町のひとつ、江差町。江戸時代から明治時代にかけてニシン漁とニシンや檜材取引で繁栄を築いた江差町には、数多くの歴史的・文化的遺産があります。貴重な景観を後世に伝え、訪れる人に楽しんでもらおうと、歴史を生かすまちづくり事業として「いにしえ街道」が整備されました。
江差町内の旧国道で、約1.1㎞なのでじゅうぶん歩いて散策できます。
 
 
 
 
 
 
明治中期から大正時代をイメージして再現された建物もあれば、江戸時代末期の建物を保存しているものもあります。この街道沿いでは住居のほか飲食店も雑貨店も美容室も、みな歴史風情を感じる景観になっています。
 
 
 
 
 
 
レトロな建物が並ぶ「いにしえ街道」。
街道沿いにあるいくつかの歴史ある施設を訪ねてみましょう。
 
 

横山家~「いにしえ街道」沿いにある代表的な建物

「いにしえ街道」の中ほどにある横山家。
現在まで200年以上続いている旧家で、漁業、商業、回船問屋を営んでいました。屋内にはニシン漁全盛期の頃の生活用品などが数多く展示され、見学することができます。
 
 
 
 

旧中村家住宅~「いにしえ街道」沿いにある代表的な建物

横山家同様、ニシン漁の全盛期の面影を感じられる場所が、旧中村家住宅です。横山家から歩いて3~5分位です。
 
旧中村家住宅は、海産物の仲買商を営んでいた近江商人が建てたもので、現在は町に寄贈されて一般公開されています。
 
 
 
 
 
 

江差町会所会館~「いにしえ街道」沿いにある代表的な建物

旧中村家の斜め向かいには、江差町会所会館(旧江差町役場本庁舎)があります。
 
元々ここにあった建物は、江戸時代後期に町会所(町役所)として町民の拠金により建設されたと言われています。
長らく江差町役場本庁舎として利用されてきましたが、1993(平成5)年に本庁舎移転とともに役目を終え、2001(平成13)年に建て替えられました。江戸末期に建設された当時の外観に極力戻し、使用できる部材は再利用しています。
 
 
 
 

旧檜山爾志(きゅう ひやま にし)郡役所~「いにしえ街道」沿いにある代表的な建物

江差町会所会館の裏手高台には、洋風の変わった建物があります。
旧檜山爾志(きゅう ひやま にし)郡役所です。
1887(明治20)年、北海道庁の出先機関である郡役所と警察署の業務を執り行なう建物として建てられました。修復工事の末1998(平成10)年から江差町郷土資料館として一般公開されています。
修復で再現された、壁や天井に貼られた華麗なクロス、重厚な階段など、明治時代の華やかな洋風建築の佇まいを感じられます。
建物正面には「嘆きの松」もあります。かつて土方歳三が、江差沖に沈没していく幕府軍艦海陽丸を見て嘆き悲しみ叩いたために途中で曲がった、という言い伝えがある松です。
 
 
 
 

姥神(うばがみ)大神宮~「いにしえ街道」沿いにある代表的な建物

北海道最古と言われている神社です。創立年代は詳しく判明していないのですが、言い伝えでは室町時代の1447(文安4)年に折居姥(おりいうば)の草創と言われ、1644(正保元)年に現在の地へ移転しました。
 
 
 
 
毎年8月9日から11日までの3日間、町内13台の豪華な山車や御輿が町を練り歩く「姥神大神宮渡御祭」が行われます。北海道では最古の祭りで、約370年もの間続く伝統行事です。
8月10日の本祭 下町巡行 の時は、ここ「いにしえ街道」を13台の山車が続々と練り歩き、夜は姥神大神宮の前に全ての山車が集結、祭囃子が鳴り続け、豪華絢爛な山車がきらびやかに輝きます。
 
 
 
 
 
 
歴史と文化の香りがする建物が点在する「いにしえ街道」。車道や歩道も石畳、街灯や標識、自動販売機も街並に調和するような色使いにするなど、歴史的雰囲気に配慮した街道です。
散策しつつ気になる施設へ寄り道して、ニシン漁で栄えた江差町の歴史背景や奥深さを感じてみませんか?