縦に読んでもスゴイ!HBC北海道放送の野球中継ラテ欄に注目

ここ数年ネットを中心に話題になっているのが、HBC北海道放送が放送する北海道日本ハムファイターズ野球中継番組の新聞ラテ欄(テレビ番組表)。
一見すると通常の番組紹介ですが、各行の頭文字をつなげるとメッセージが表れる「縦読み」が仕込まれているのです。
 
わかりやすく一例を紹介しましょう。
昨年6月21日に行われたプロ野球セパ交流戦、日本ハム×阪神との一戦。各行の頭文字を縦に読んでみてください。
 
 
 
 
「北の大地で虎退治」というメッセージが表れます! HBC縦読み史上、会心の出来といわれる1つです。
 
果たして、どんな人がどんな風に縦読みをひねり出しているのでしょう。HBC北海道放送の報道制作センター・スポーツ部を代表して、プロデューサーの熊谷貴史さんにお話をうかがいました。
 
「縦読みが始まったのは、2010年シーズンからです。ラテ欄は視聴率獲得にかなり大きな役割を果たすものなので、どんな番組でも担当部署がかなり真剣に考えています。HBC野球中継番組はスポーツ部と編成部で担当しています」。
 
 
 
 
記念すべき第1作目は…。
 
「こんなに続くとも、話題になるとも思っていなかったので、実は保存していないんです。ごめんなさい。どんな縦読みだったのかも記憶が曖昧でして…」と、苦笑いする熊谷さん。
 
縦読みを始めたきっかけは、「野球中継の見どころをラテ欄で伝えることは難しい」という裏事情があるようです。
 
「ラテ欄の原稿は、番組表の配信業務を行なっている会社を通じて、新聞社に配信されます。
ラテ欄はタイムリー感が最重要ですが、原稿の最終締め切りは前日。先発投手や見どころを書きたいのですが、投手が急きょ変更になる場合もあるので、そこにだけこだわることもできない。
ですので、タイムリー感と適度に距離を保ちつつ、エンターテインメントな要素も入れていけたらと思いついたのが、縦読みという訳です」。
 
 
 
 
限られた文字数での表現。原稿にはかなりの時間がかかりそうですね?
 
「各種辞典を揃え、1~2時間は原稿の前で唸っていると思います。
苦労は、やはり文字数との戦いです。横10文字は固定ですが、その日のラテ欄の状況によって与えられる行数は変わります。横で読んでいってもうまくつながり、さらに縦読みとしても成立する。これが本当に難しくて」。
 
デイゲームは特に行数が少ないので、時には縦読みでは文字数が足りず、L字読みのメッセージが登場することも。「あす24歳中(ここまで縦読み、以降横読み)田のバットに期待!」(2013年4月21日放送)。
 
また、数字を効果的に使った縦読みもあります。
 
 
 
 
過去最長の縦読みだったのが、今年4月23日の日本ハム×ソフトバンク戦。野球中継の多くは20時54分までですが、この日は21時54分までの放送。
「おそらく試合終了までお届けできるはず」という18文字の大作は、ネットニュースを大いに賑わせました。
 
 
 
 
「これにはオチがあって、実はこの日、最後まで試合をお届けできなかったんです。9回2アウトでタイムオーバー。
さすが、パ・リーグ過去最長試合時間記録を持つファイターズとソフトバンクの対戦です」。
 
ちなみに、HBC北海道放送が中継するとファイターズが勝つというラッキーな巡り合わせも。6月1日現在、通算9戦で7勝1敗1分。勝率は.875と驚異的です。
 
「根底にあるのは、やはりファイターズ愛です。チームを応援する気持ちを込めてつくっています。
そして、できるだけ多くのファイターズファンにHBCに興味を持ってもらいたい、できるだけファイターズの試合を見て欲しいという気持ちもあります」。
 
その愛は、ファイターズのみなさんに届いているのでしょうか?
 
「直接聞いた訳ではありませんが、系列局のTBS『あさチャン』が縦読みについて栗山監督にインタビューしたところ、『もちろん知っている』『うれしい!スゴイ!』と仰っていただいたようなんです。
内部ではもうそろそろやめたいという声もあるのですが、これだけ期待していただくと、やめるにやめられない…という感じでしょうか」。
 
熊谷さん、関係者のみなさん、そんなことをいわず、これからも縦読みで楽しませてください!
 
 
 
 
HBC北海道放送が放送する北海道日本ハムファイターズ野球中継番組が掲載されるのは、各紙の北海道版のみ。今後の放送予定は、7月の水曜日(16日は除く)と7月13日の日曜日。旅行、出張で北海道に来た際には、HBCのラテ欄とファイターズの試合にぜひご注目ください! 

 

HBC北海道放送

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