2014年06月12日 | nobuカワシマ

自然と歴史につつまれた江差町のシンボル「かもめ島」

江差町に浮かぶ小島、かもめ島。散策路を歩いて島めぐりをすると、瓶子岩(へいしいわ)や弁慶の足跡など自然の造形美と、北前船係留跡や徳川幕府砲台跡など歴史を楽しめます。
 
かもめ島は周囲約2.6km、海抜20mの小島。南北に細長く中央がくびれた形をしているため、かもめの羽ばたく姿に似ていることから「かもめ島」と呼ばれています。
 
 
北海道本土とは砂嘴と防波堤でつながっているので歩いて渡ることができます
▲北海道本土とは砂嘴と防波堤でつながっているので歩いて渡ることができます
 
 
島内には散策路が整備されていて、2時間程度でゆっくり島を1周できます。
まずは島中央部にある石段を上がり、島の上に行ってみました。
 
 
緑に囲まれた石段の脇には、明治時代に北前船の飲用水のために掘られた井戸もあります
▲緑に囲まれた石段の脇には、明治時代に北前船の飲用水のために掘られた井戸もあります
 
 
石段を2、3分進むと、島の上に出ました。
島の上はゴツゴツとした岩場かと思いきや、意外にも緑の芝生が一面に広がる平らな空間。開放的な雰囲気です。
芝生の先には、真っ白い燈台が目に入ります。江戸時代後期に江差へやってくる北前船のために設けられた常燈が始まりで、その後建て替えられたものです。
 
 
訪れた時は5月。芝生の上に咲く花を踏まないように歩かないと…
▲訪れた時は5月。芝生の上に咲く花を踏まないように歩かないと…
 
 
かもめ島の中央部から、かもめが羽ばたく羽の片側、島の南側の先端部を目指してみます。
 
 
陸地がだんだんと細くなり、弧を描くように続く先端部
▲陸地がだんだんと細くなり、弧を描くように続く先端部
 
 
平坦だった島の中央部とは一転、起伏がある道になります。途中陸地の幅が狭くなり尾根を進んでいきますが、島の先端部近くまで行くと少し広くなり平地になります。途中左右に広がる景色は必見!
 
 
かもめ島から東側を眺めると、江差の街並と復元された開陽丸
▲かもめ島から東側を眺めると、江差の街並と復元された開陽丸
 
 
島の西側は断崖と奇岩が続き、大自然が広がります
▲島の西側は断崖と奇岩が続き、大自然が広がります
 
 
引き潮の時、崖下の平らな岩盤に足跡のような2つの大きな穴が現れます。「弁慶の足跡」と言われています
▲引き潮の時、崖下の平らな岩盤に足跡のような2つの大きな穴が現れます。「弁慶の足跡」と言われています
 
 
島の端まで進むと、江戸時代後期に設けられた台場の跡があります。
 
 
島の南端にあるキネツカ台場跡。江差を占拠していた旧幕府軍が、攻めてきた新政府軍へここから砲撃をしたと言われています
▲島の南端にあるキネツカ台場跡。江差を占拠していた旧幕府軍が、攻めてきた新政府軍へここから砲撃をしたと言われています

 
島の南端から来た道を戻り、今度は島中央部から北端へ進んでみます。
中央部から北端へは、南端へ向かう時の様子とは異なり広々していて、石碑や銅像、神社まであります。
 
 
江差追分の功労者の銅像や、江差追分記念碑などが島内に立っています
▲江差追分の功労者の銅像や、江差追分記念碑などが島内に立っています
 
 
航海安全として船乗りたちに信仰されてきた厳島神社。約400年前に創建されたと伝えられています
▲航海安全として船乗りたちに信仰されてきた厳島神社。約400年前に創建されたと伝えられています
 
 
芝生の上にあった可愛らしい木製ベンチ。ちょっと歩き疲れたら海を眺めつつひと息
▲芝生の上にあった可愛らしい木製ベンチ。ちょっと歩き疲れたら海を眺めつつひと息
 
 
比較的平坦で穏やかな雰囲気が続きます。
とはいえ、海岸線の荒々しさは変わらず、自然の造形美を楽しめます。
 
 
風や波によって岩盤が削られ平らになった場所で、千畳敷と呼ばれています
▲風や波によって岩盤が削られ平らになった場所で、千畳敷と呼ばれています
 
 
島の北端付近、断崖の上にあるテカシエ台場跡。島南端のキネツカ台場とともに、江戸時代後期に大砲を備える場所として設けられました
▲島の北端付近、断崖の上にあるテカシエ台場跡。島南端のキネツカ台場とともに、江戸時代後期に大砲を備える場所として設けられました
 
 
島の北端付近からは石段で海辺へ下り、最初歩き始めたところまで島の海岸線沿いを進んで戻ることができます。
 
石段を下りると、江差の港が広がります。
島の海岸線沿いに続く岩盤には、ところどころ穴が開いていて、場所により丸太の杭のようなものが刺さっています。
北前船の係留跡です。
 
 
江差にやってきた北前船は、島の周囲に立てた木杭に綱を渡し、船を係留していたそうです
▲江差にやってきた北前船は、島の周囲に立てた木杭に綱を渡し、船を係留していたそうです
 
 
近代的な港が整備されるまで、かもめ島が江差の港でした。町の手前の海に広がる島が、天然の防風壁や防波堤の役割をしていました。
 
この先は、島沿いに整備された「かもめの散歩道」という散策路になります。右手に島の断崖と入り江、左手に江差の港と街を遠望しながら進めます。
 
 
入り江をショートカットするように海をまたぐ「かもめの散歩道」
▲入り江をショートカットするように海をまたぐ「かもめの散歩道」
 
 
最後に、かもめ島のシンボルでもある奇岩、瓶子岩(へいしいわ)が現れます。
上部にしめ縄がかけられていて、毎年7月の第1土日に開催される「かもめ島まつり」で、町内の若者たちによって新しいしめ縄がかけられます。
 
 
約500年前の伝説が残る、瓶子岩(へいしいわ)
▲約500年前の伝説が残る、瓶子岩(へいしいわ)
 
 
ここまで来ると、スタートした時に上がっていった石段の入口と合流、島1周の散策は終了です。
 
天然の良港だったこの島は、かつてニシン漁や北前船交易の舞台でした。今は美しい自然が残る小島で、江差町のシンボルでもあります。
1周2時間程度のショートトリップ。自然と歴史につつまれた島めぐりをしてみませんか?

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