2014年06月06日 | nobuカワシマ

幕府の軍艦「開陽丸」で幕末の歴史を偲ぶ

1868(明治元)年、戊辰戦争により江差沖に沈んだ榎本武揚率いる徳川幕府の軍艦「開陽丸」。実物大で復元された船内には数多くの遺物が展示され、幕末史を偲ぶことができます。
 
 
▲江差町のかもめ島から眺める開陽丸と江差の街並
 
 

開陽丸の歴史

 
開陽丸はオランダでつくられた軍艦で、1867(慶応3)年3月日本にやってきました。
当時の徳川幕府の旗艦として活躍しましたが、政権が徳川幕府から新政府へ移ると、船は榎本武揚ら旧幕府を支持する人たちを乗せ北海道へ渡りました。旧幕府軍と新政府軍の攻防となった箱館戦争の最中、1868(慶応4・明治元)年11月に江差沖で座礁、沈没しました。
 
 
▲榎本らが北海道へ初上陸した時の様子をイメージしたジオラマ(開陽丸内にて展示)
 
 
▲江差沖に沈没する開陽丸を陸から眺め、嘆き悲しむ榎本と土方の様子をイメージしたジオラマ(開陽丸内にて展示)
 
 
約100年あまりを経て、1975(昭和50)年、江差町教育委員会によって発掘・調査プロジェクトが発足し、3万2千点以上にも及ぶ大砲などの遺物が引き揚げられました。
1990(平成2)年、オランダに残っていた設計原図をもとに開陽丸が実物大で復元され、資料館として船内に遺物が展示されています。
 
 
▲開陽丸内には、引き揚げられた遺物が多数展示されています
 
 
▲歴史背景など詳細な情報も掲示されています
 
 

復元された開陽丸の船内

 
当時の最新兵器をはじめ生活様式にまつわる品々など、引き揚げられた遺品は約3万2000点。船内には復元された大砲やテーブルなど一部を除きそのほとんどが海底から引き揚げられた数々の遺物。わかりやすい解説とともに展示されています。
さらに、大砲体験やハンモック体験などもあり、歴史がそれほど得意ではないという方も楽しめます。
 
船内に入り最初に目に入るものが、ずらっと並んだ大砲。蝋人形も置かれていてリアル感があります。

 

 
さらにリアル感を楽しむのであれば大砲体験も。
音声ガイダンスに従い、大砲操作をするかのように5か所あるボタンを順番に押すと準備完了、あとは発射ボタンを押すと…。
「ドーン!」と大きな音が響きます。

 
▲体験コーナー部分は窓が開き、あたかも陸に向かって砲撃をしているかのような感覚です
 
 
一風変わった体験ではこんなものも。
 
 
▲遺物(砲弾類)の保存処理体験。表面の汚れや付着物を備え付けのブラシやコテで取り除く体験です
 
 
他にも、砲弾を持つ重量体験、PC上での操船シミュレーション、当時の船員がどのように船内で寝ていたのか、実際に横になって体験できるハンモック体験があります。
 
 
▲当時の船員さんは、船内に吊るされたハンモックにくるまり睡眠をとっていたのだとか
 
 
▲一部のハンモックをよーく見ると…とってもリアルな蝋人形。「おこさないでください」だそうです
 
 
ちょっとした遊び心が溢れる船内の体験。これなら歴史にあまり興味がない方が歴史好きの方に連れて来られたとしても、軽く遊びながら見学することができます。
歴史好きの方にとっては、船内に並ぶ数々の展示物を眺めていくだけでも十分楽しく、見応えがあります。
 
 
▲ずらっと並ぶ砲弾。全て沈没した開陽丸から引き揚げられたものです
 
 
▲引き揚げられた実弾や焼夷弾が棚一杯に並びます。カバーや柵もないので触れますが、手が汚れるので避けましょう
 
 
▲ピストルまで展示されています。こちらはさすがにガラスケースの中。手に取ることはできませんのであしからず
 
 
引き揚げられたものは戦に関するものばかりではありません。
船員たちが生活するために必要な皿やフォークなど食器類のほか、装飾品などもあります。
 
 
▲装飾品として使われたと思われる、磁器の人形や貴金属の人形
 
 
こんな展示物も往時を偲ぶにはイメージしやすいです。
 
 
▲箱館攻略の作戦会議をする榎本武揚と土方歳三らの蝋人形
 
 
船内で遺物の数々や歴史パネル、引き揚げ事業に関する苦難の様子を見ていると、どんどん歴史ロマンへと引き込まれてしまいます。
 
最後に、船内から甲板に上がってみました。
 
 
▲目の前には江差町のシンボル「かもめ島」。風が気持ちよく吹き抜けます
 
 
榎本をはじめ幕末の志士たちはどんな想いで甲板に立ち、新天地北海道を眺めたのかな、などと思わず物思いにふけてしまいそうです。
 
幕末の歴史を伝える開陽丸。江差町の海辺に復元され、自由に見学することができます。歴史ロマンを感じに訪れてみませんか?
 
 
▲江差町のかもめ島へと続く砂嘴に復元された開陽丸

 

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