奥尻島の名物スイーツ「ボラ」って知っていますか?

北海道南西部の離島、奥尻島の名物といえば海の幸!ところが、海産物だけではなくスイーツも名物があります。名前は「ボラ」。ありがとう、の気持ちがつまった島スイーツです。
 
「ボラ」を提供しているお店は、奥尻港のフェリーターミナル近くにある、さとう食材。お店まではターミナルを出て歩いて1分程度です。
 
 
 
 
 
 
一見するとスイーツのお店らしくない雰囲気と店構え。とはいえ、多い日には1日200食も出るという島スイーツ「ボラ」を求め、多くの観光客がここを訪れます。
 
お店の中へ入ると、目をひくのはやはり海産物。さとう食材の本業は奥尻島の魚介類の販売なので無理もない、というより当たり前です。
 
 
 
 
海産物が目立つこのお店、本当にスイーツなどあるの?と思ってしまいます。
店内の椅子に腰かけ、「ボラ」をオーダーしてみました。
待つこと1、2分。
「ボラ」が出てきました!
 
 
 
 
カップの一番下は自家製手作りのコーヒーゼリー。その上に同じく手作りのプリン。
プリンの上にソフトクリームがどっさりのり、キャラメルソースがかかっています。
 
材料を聞くととても甘そうなイメージです。
コーヒーゼリーにソフトクリームは何となく合いそうな気がします。
プリンとソフトクリームも、合うような気がします。キャラメルも然り。
でも、コーヒーゼリーとプリン!?なかなかこのような食べ合わせはしないのでは…。
 
ちょっとドキドキしながら食べてみました。
 
 
 
 
意外や意外、スッキリした甘さです。
ソフトクリーム×コーヒーゼリー、ソフトクリーム×プリンと別々の味わいを楽しみつつ、懸念していたコーヒーゼリー×プリンの味わいも難なくクリア。というより、意外と合います。異なる食感が混じり合う面白さと、今までにない甘味の風味を楽しめます。自家製ならでは、絶妙なバランスで作られているようです。
思わずペロリと完食。
 
さて、「ボラ」という名のスイーツの由来を、お店の佐藤さんに伺いました。
 
「ボラ」の考案者は佐藤さんのお母さん。1993(平成5)年7月12日に発生した北海道南西沖地震がきっかけです。
奥尻島は地震、津波、火災、土砂崩れなどに襲われました。佐藤さんの母親は、飲食店を開いて3日目で地震に遭い、余儀なく開店早々休業し、数か月の避難生活後にお店を再度開くことができたそうです。
その当時、島には全国からボランティアが詰めかけていました。昼夜を問わず働くこの方々へ何かお礼をしたい、と当時島にあった甘味を合わせてお店で提供したものが、「ボラ」でした。たくさんの方々が力を合わせたように、複数のデザートを合わることで感謝の気持ちを込めたそうです。
「ボラ」という呼び名は、ボラスタッフ、ボラチームなど、ボランティアを略した通称「ボラ」が由来で、そのままスイーツの名前となりました。
 
 
 
 
現在は震災から完全復興しているので、島にはボランティアの方々はいません。それでも、「ボラ」は今も提供し続け、ここでしか食べられないスイーツとして観光客にじわりじわりと人気にもなってきました。昔ボランティアをした人が島を再訪して当時を懐かしみながら食べていく、ということも時々あるそうです。
 
ありがとうの気持ちがつまった島スイーツ「ボラ」。島を訪れた多くの方々への感謝の気持ちをこめて今も提供されています。

 

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