2014年05月09日 | チバタカコ

北海道の赤飯は、小豆より甘納豆です。

道産子たちに、脈々と受け継がれている赤飯といえば「甘納豆の赤飯」。うるち米ともち米を使い、食紅で色付けして炊き上がった赤飯に、甘納豆をさっくりと混ぜ込む。温かい赤飯に甘納豆がちょっと溶けたところが、これまたおいしいんです!
 
 
北海道の甘納豆の赤飯
▲小豆ではなく、甘納豆が入った赤飯
 

家庭と仕事の両立から生まれた、働く女性の知恵

甘納豆を入れて赤飯を炊くのは、北海道独特の食文化です。この甘納豆赤飯を考案したのは、札幌にある学校法人光塩学園の創設者で初代学長の南部明子先生。その南部明子先生を母に持つ、同学園理事長の南部ユンクィアンしず子先生に、甘納豆赤飯についてうかがいました。
 
 
北海道札幌光塩学園理事長南部ユンクィアンしず子
▲光塩学園理事長の南部ユンクィアンしず子先生。国内だけではなく、海外にも北海道の甘納豆赤飯を紹介することもあるそうです。香港では、大評判だったとか
 
 
「母は仕事をしていたので、家庭も仕事もと、忙しい人でした。小豆で本格的な赤飯を炊くのは、あれこれ準備が大変です。でも、子供たちが喜ぶものを食べさせてあげたいという思いから、簡単にできる赤飯として食紅で色を付け、甘納豆を使うことを考えました」。
 
 
北海道札幌光塩学園
▲光塩学園女子短期大学は全国でも珍しい給食制。毎年新入生が入学すると必ず「甘納豆入り炊き込みお赤飯」がメニューに登場します
※写真提供:光塩学園女子短期大学
 
 
「ある時、新聞で甘納豆赤飯が取り上げられました。郷土料理の第一人者でもあった母は、全道各地で料理講習会などをやっていましたので、そこで甘納豆赤飯のつくり方を地方のお母さんたちに教えたところ、簡単に赤飯が炊け、しかも甘いので子供たちが大喜びするというので、あっという間に広まったそうです。甘納豆赤飯があまりにも人気で、町の商店から甘納豆が消えたという逸話もあるそうですよ」と南部ユンクィアンしず子先生。
 
忙しいから簡単にできて、そして子供に喜ばれるものを!という働く女性の知恵と工夫から生まれたのが、甘納豆赤飯です。古い慣習や伝統にとらわれない、開拓精神あふれる北海道らしさが具体化したものかもしれませんね。
 
 

炊飯器で炊く甘納豆入り赤飯

光塩学園のレシピでは、うるち米ともち米が同量だそうです。が、南部明子先生が各地で教えた甘納豆赤飯は、各家庭でアレンジが加えられ今に至ります。
では、北海道Likersライター チバタカコも千葉家の赤飯で実演!
 
甘納豆は、金時を使います。
 
 
北海道の甘納豆の赤飯
▲砂糖がついたままでは甘すぎるので、混ぜる前に水洗いして砂糖を洗い流します
 
 
北海道の甘納豆の赤飯
▲うるち米ともち米は、我が家は7:3くらいの割合。蒸かし器は必要なく、炊飯器で炊くことができます
 
 
小豆の赤飯は、小豆から色が出ますが、道内では食紅を使ってほんのりピンク色にします。本当に、ほんの少しでOK!入れすぎると、どぎつい色になるので要注意。
 
 
北海道の甘納豆の赤飯
 
 
北海道の甘納豆の赤飯
 
 
炊きあがった赤飯に、あらかじめ水洗いした甘納豆を混ぜます。甘めが好きな人は甘納豆をたっぷりと、あっさり好みなら、ちょっと少な目に。
 
 
北海道の甘納豆の赤飯
 
 
北海道の甘納豆の赤飯
▲炊き立て赤飯の熱で、甘納豆のまわりが少し溶けます。が、子供たちは、その溶けたところが甘くて大好き!
 
 
北海道の甘納豆の赤飯
▲仕上げはたっぷりのゴマ塩。甘納豆の甘さとゴマ塩のしょっぱさが絶妙!
 
 
南部明子先生が考案して普及した甘納豆の赤飯。道内では、スーパーやコンビニのお総菜コーナーやおにぎりでも並ぶことが多々あります。旅行やビジネスで来道した時に見かけたら、一度食べてみてください。甘納豆は、意外とはまりますよ!
 
 

取材協力:学校法人光塩学園

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