羊蹄をまるかじり!スポーツスナック NISEKO MONTE BAR

アウトドアスポーツなど一年中北海道リゾートが楽しめるニセコ・倶知安エリア。地元の倶知安農高が地域とコラボして、スポーツシーンに最適なスナックを2014(平成26)年1月に新発売!農産物を使った商品開発の様子を伺いました。
 
 
 
 

羊蹄山で食べたいスポーツスナック

まずは倶知安町のじゃがいもが、どんな環境で育っているのかご覧ください。どうです、この広々とした風景!
 
 
 
 
この倶知安じゃがを原料としたニセコモンテバーは、野外で食べやすいスポーツスナック。長さ約12cm、1本でおよそ140kcalを補えます。倶知安町のポテトペーストに、ニセコ町のおから、米どころ蘭越町から米粉、京極町のにんじん、余市町で育ったプルーンを、独自の比率で混ぜ込み焼きあげました。クルミを除き、後志(しりべし)エリア5つの町の農産物がモンテバーの主原料で、バターも道内産を使っています。
 
 
 
 

規格外の野菜に光を!

大量生産とは一線を画す商品の開発は、農村現場の“困った”問題から始まりました。モンテバーのベースの原料となる倶知安じゃがは、大変美味で市場ではブランド化された農産品。しかし農家には頭の痛い問題がありました。それは選別時にはねられる規格外が、全収量の約15%も発生すること。地元ではこの活用を模索していました。
 
 
 
 
北海道立食品加工研究センターと、地元の農家を中心とした「くっちゃん産業クラスター研究会」、倶知安農業高校には、3者で開発した“特許製法”がありました。規格外のいもを蒸してつぶし、酵素を使って糖度を増した、甘く滑らかなポテトペーストをつくる独自の技術。「この特許と地元の材料を使い、倶知安に産業をつくりたい!」。豊富な農産品を活かした食の挑戦は、1人の教諭から周辺に広がっていきました。
 
 
 
 
地元の原料と特許技術をベースに、モンテバーの商品化には倶知安町の大人達が段取りを議論し、開発の早い段階から農高側に「授業としてこの課題に取り組んでみないか?」と打診していました。いわゆる、地域と学校のコラボレーション。提案を受けた農高は2013(平成25)年の正規の授業で実践。なかでも「生活班」2年(当時)の女子生徒にとっては、「地域の食素材を使った実践的な商品開発」というきわめてリアルな地域課題解決型プロジェクトが始まったのです。
 
 
 
 
彼女達に地域の大人を加えた実行メンバーは開発にあたり、食品添加物を使わず、小ロット生産とし、羊蹄山の周辺5町の農産品を使うこととしました。さらに「アウトドアスポーツをする人がカロリーを補うスナック」という商品の利用シーンや顧客像を設定。1個の製品となるまでに高価格でも納得を得られるストーリーや、パッケージデザインも必要でした。こうしたコンセプトづくりからマーケティング戦略で、地域の大人が農高生を導き、ともに議論し試行錯誤を経て翌年1月に発売したのが、ニセコモンテバーです。
 
 

地域の大人が会社を設立

農高で授業を進めるとともに地元では、自営業者など有志10人が2013(平成25)年10月、じゃがいもペーストの製造とモンテバーを販売する会社「Links Niseko(リンクスニセコ)合同会社」を設立。地場産品の開発においてありがちな「商品の開発には成功したが、安定的な原料調達先や、売り先を確保していなかった」という問題に、会社を起業することで先手を打ちました。
 
 
 
 
同社の販売事業に関わる1人が、不動産業を営む脇山潤さん。生活班を支援した彼の地域への想いは、ローカルでありグローバルです。「倶知安に生まれ育っても高校を選ぶ際は、ほとんどの子が地元に残りません。農業に特化し、国際リゾートである倶知安町に生まれた子は、そのことを誇りとし、町や食の豊かさを外国語で語るようになってくれたら素晴らしいと思います。そのために、子供らに選ばれる倶知安農業高校を目指す学校づくりや、まちづくりを、私達はモンテバーを通じて応援しています」(脇山さん)。
 
 
 
 
通年で各国からアウトドアに人が訪れる地域にふさわしい、スポーツシーンでのスナックづくりを目指すに至った想いを、語ってくださいました。
 
 

倶知安流の売り方で

モンテバーは、倶知安町内のお菓子のふじいが1軒で製造しています。賞味期限は検討の結果40日に。これは製品が無添加であることと、バターの風味に影響のない期間から設定したもの。お菓子の窒素充填包装には大きな設備が必要なため、モンテバーは短い賞味期限で目の届く範囲に売ることで、返品ロスを生まない戦略をとりました。ふじいの店頭やまちの駅、アウトドア好きが立ち寄るカフェ・スプラウトや、コンビニなどで販売しています。
 
北海道Likersで紹介した「お菓子のふじい」はこちら↓
1時間以内にめしあがれ?!サクサク焼きたてシュークリーム!「お菓子のふじい」
 
 
 
 
さらに、町内や後志(しりべし)管内のイベントなどでは、モンテバーの販売促進を精力的に行っています。もちろん生活班も、売り子やアンケート調査係となって大活躍!
 
 
 
 
アウトドアの「行動食」という無骨なイメージのない、クールなデザイン。羊蹄山の澄んだ空の下で、山麓5町の織りなす自然の味が詰まった「ニセコモンテバー」を、ぜひかみしめてください!