路面電車に乗って、リニューアルした札幌市中央図書館へ行ってきた!

藻岩山の麓にある札幌市中央図書館は、木の香りが漂う新しい知の拠点「本の森」として生まれ変わりました。道南杉や秋田杉を使った家具を配置するなど、より利用しやすくなった空間には、知的好奇心をくすぐる仕掛けがたくさんちりばめられています。その魅力をレポートします!
 

かつての文教地区に建つ図書館

図書館があるのは、中心部から3㎞ほど離れた山鼻地区。市電に乗って20分ほどで行くことができます。
 
 
 
 
 
 
山鼻は、旧札幌師範学校や札幌第一中学校があった文教地区で、古くから発展してきた市内でも歴史ある場所。昔中心部にあった図書館は、1991年に北海道教育大学札幌校の跡地に移転してきました。背後に藻岩山がそびえ、昔ながらの面影が残る山鼻地区は、市民が愛する札幌らしい場所と言えるかもしれません。そのようなところに札幌市中央図書館はあります。
 
 

オープン空間としての「本の森」

今回のリニューアルコンセプトである「本の森」にはどのような思いが込められているのでしょうか。
図書館の方に話を伺うと「人々が気軽に集まれる、開かれた図書館を目指しています。情報収集の場にとどまらず、出会いと発見に満ちた場所として利用者の興味や関心を引き出し、次の行動につながるような仕組みを作っていきたい」とのこと。
 
その中で、特に力を入れているのが図書の電子化。新たにできた1階の「デジタル本の森」では、切り株に見立てた電子書籍体験ブースがあり、北海道、札幌の出版社の本や一般書など、約2400冊をiPadやパソコンで楽しむことができます。
近い将来、たとえば利用者が古い資料を気軽に閲覧できる、学校の授業で電子書籍を活用できるようになるなど、電子化によって図書館の新たな可能性とサービスが広がりそうな予感。今後の発展に期待大です!電子書籍の貸し出しサービスは、この秋からスタートします。
 
 
 
 
 
 
 
 

1階・2階フロア、ロビーも魅力的な空間に

フロアの中に入ると、ふんわりと漂う木の香り。居心地の良さを追求した家具の配置や、工夫された本の陳列など、あちらこちらで利用者へ配慮を感じることができます。
 
1階には、貸出可能な本と子ども向けの本を集約。幅広い世代の方に利用されているようです。
 
 
 
 
 
 
2階は、専門書や郷土資料、視聴覚資料などがあり、調査相談サービスも受けることができるフロア。プライバシーに配慮した空間が増えたのが特徴的です。

 
 
 
 
 
 
 
ロビーの奥には、「元気カフェ本の森」が併設されており、窓側の席では藻岩山を眺めながらコーヒーを飲んでのんびりとくつろぐ人の姿が。やわらかな日差しが心地よさそうです。
このカフェは、木のぬくもりに囲まれた交流空間として、図書館リニューアルよりひと足先の2013年2月にオープンしました。
 
 
 
 
テーブルや壁面には、エジプトの古代文字やメソポタミア文明のクサビ形文字など、本の原型となった歴史資料がプリントされています。図書館のカフェらしい演出ですね。
 
 
 
 

札幌市埋蔵文化財センター展示室も同時にリニューアルオープン

併設されている「札幌市埋蔵文化財センター展示室」も、図書館と同時にリニューアルオープンしました。札幌市内で発掘された土器や石器などの出土品が、旧石器文化、縄文文化、続縄文文化、擦文文化、アイヌ文化期という時代の流れに沿って展示されています。JR札幌駅構内で発掘された続縄文文化の遺跡をもとに、当時の暮らしぶりを再現したジオラマがあり、職員さんの説明を聞きながら見ると面白いですよ。
 
 
 
 
 
 
図書館は市民が利用するもの、というイメージがありますが、埋蔵文化財センターも併設されている札幌市中央図書館は、観光で訪れた方も楽しめると思います。
藻岩山の森を堪能した後に、札幌の知の拠点「本の森」へ立ち寄ってみませんか?