松前城の北側に広がる森に包まれた寺町を散策

松前城の北(山)側に広がる寺町は、江戸時代の一角を残す場所として観光名所になっています。当時は現在の3倍近くの数の寺が建っていたそうですが、それもそのはず、寺町にはある目的が…!?
 
 
 
 
寺町ができたのは松前城築城から10年以上経ったあと。山側からの攻撃から城を護るため、寺を集めたのが始まり。そうです、なんと当時の寺は、城を護る役割を担っていたのです。
 
建物は大館というエリアから移設。現在、松前公園内に残るのは8つの寺ですが、当時は22前後の寺があったといい、各宗派が入り交じって集合していました。
 
 
 
 
真言宗の阿吽(あうん)寺は鬼門である北東を護っており、当時から祈願などを行っていたといいます。
 
 
 
 
浄土宗の光善寺境内には、推定樹齢300年以上の桜の古木があります。これがかの有名な、血脈桜(けちみゃくざくら)です。
 
血脈とは、極楽浄土に行く証文のこと。
 
その昔、光善寺本堂の立て直しに伴い伐採される予定の桜の木があったのですが、
伐採の前日、上人の枕元に「血脈を与えてください」と涙ながらに訴える女性が現れた為、上人が本堂でお経を上げ血脈を与えたところ、翌日、桜の木に血脈がぶらさがっていた、という伝説が残っている木です。
 
女性は桜の精だったのでしょうか? この出来事から桜の木は伐採されることなく供養が行われ、血脈桜と呼ばれるようになり、現在も立派に枝を広げています。
 
 
 
 
 
 
1625年に開かれた曹洞宗の龍雲院は、重要文化財に指定されている寺院。戊辰戦争で焼かれなかった唯一の建物です。
 
境内には蝦夷霞桜という名木があり、その名の通り、霞のような淡い色の美しい花を咲かせます。
 
 
 
 
曹洞宗の法幢寺は1490年創建。松前藩主の菩提寺であり、松前藩主松前家墓所が境内にあります。
 
入口付近には背の高い木々が立ち並び、その間を小さな川が流れるなど景観がずば抜けて美しく、どこか神秘的。心が安らぐ場所でした。
 
 
 
 
 
 
北海道唯一の寺町は、京都のそれとはまた全然違った雰囲気です。全体が古木や巨木がつくり出す深い森に覆われ、たくさんの野鳥が朗らかな鳴き声を響かせながら、木から木へと飛び交っていました。
 
「福山城(松前城)と寺町」は北海道遺産にも選定されています。どうぞ、訪ねてみてください!
 
 
 
 

寺町

松前観光協会
(Facebook)https://www.facebook.com/matsumae.hokkaido
(公式サイト)http://www.asobube.com
TEL / 0139-42-2726
 
 

関連記事

1か月も桜が咲いている北の小京都、松前公園
松前町に桜とお城と海の美しい景色を見に行こう
甲冑着用でなりきり!江戸時代を体感「松前藩屋敷」