北国らしい帽子を提案「どら猫帽子店」

「北海道らしい帽子」というと、寒い冬を過ごすための機能性重視の防寒具のイメージがありますよね。旭川の「どら猫帽子店」は、北海道のエゾシカ革や旭川の伝統工芸、優佳良(ユーカラ)織などを使い、機能性はもちろん、北国らしいファッショナブルな帽子を提案しています。
 
 
 
 

「どら猫型」と呼ばれた学生帽づくりから、「アトリエどら猫」へ

1937年創業の「どら猫帽子店」は、現在3代目の羽原康裕さんが引き継いでいます。先代がつくっていた学生帽は「どら猫型」と呼ばれるほどの人気商品。しかし、時代と共にニーズは変わり、羽原さんは1986年「アトリエどら猫」を設立し、北国を意識した素材・デザインがコンセプトの毛皮帽子を中心に、オリジナル帽子の企画・製作などに取り組んでいます。
 
 
 
 
 
 

増えすぎたエゾシカの革を有効利用し、北海道らしい帽子に

北海道内では、増えすぎたエゾシカによる様々な被害が社会問題化しています。一方では、食用としての鹿肉が注目されており、流通も増えてきました。どら猫帽子店では、このエゾシカ革を有効利用できないかと早くから着目していました。
 
 
 
 
チーフマネージャーの岡田孝子さんは「捕獲されるエゾシカは当然ですが野生ですから、
家畜として飼育された牛革などに比べれば傷も多く、供給が不安定という部分でも非常に扱いにくい素材です。それでも、エゾシカの有効活用は帽子屋として提案し続けたいと思います。もともと透湿性・吸湿性に優れている鹿革は帽子に適した素材なんですよ」と話してくれました。
 
 
 
 
 
 
そして、旭川の伝統工芸、優佳良織を使った帽子もどら猫帽子店オリジナル。優佳良織は、北海道の四季の自然をモチーフに、羊毛で織る手織りの工芸品です。この優佳良織に、異素材を組み合わせてデザインしています。
 
 
※写真提供:どら猫帽子店
 
 

同じデザインで同じ生地でも、すべて手作業なので、ある意味一点もの

オーナーで帽子職人の羽原康裕さんが得意としているのは毛皮の帽子。毛皮屋ではなく帽子屋がつくるので「こんな毛皮の帽子はみたことがない」と言われるほど、デザイン性の高い仕上がりになっています。
アトリエでは、職人たちが手作業で帽子づくりをしています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
工場生産ではなく、職人たちが分担して手作業で製作しています。なので、同じ生地で同じデザインでも、柄の出方が微妙にずれていたち、リボンの形がちょっとちがっていたり、これもある意味、手作りならではの一点ものと言えるかもしれません。
 
 

様々な生地で、多彩なデザイン。異素材の組み合わせも遊び心で

どら猫帽子店の帽子は、バリエーション豊富なデザインも魅力のひとつ。「これがどら猫帽子店の帽子だ!というカタチは特にありません。たくさんある中からいろいろ試して気に入ったものを見つけてもらえるとうれしいです」と岡田さん。
 
 
 
 
 
 
 
 
どら猫帽子店で購入した帽子は、壊れたり、型崩れがした場合、できる限りのメンテナンスをしてくれます。お気に入りの帽子は、どうしてもヘビーローテーションになるので、こういうアフターサービスがあるとうれしいですね。
 
 
 
 
どら猫帽子店は、道外の物産展に出店することが多いので、近くのデパートで北海道物産展があったら、のぞいてみてください。実際に手に取って、あれこれ試して、ぜひその帽子をかぶって、北海道に遊びに来てくださいね。