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公開 | チバタカコ

長万部といえば、これ!「かにめし弁当」

かにめし本舗かなやは、1928(昭和3)年から駅弁を販売し、「かにめし」は1950(昭和25)年に完成。以来、ずっと愛されて続けているのが、「かにめし弁当」です。
 
列車での旅の楽しみといえば「駅弁」。北海道内には、物産展などでも人気の駅弁が多数ありますが、道内外問わず、常に人気上位にランクインするのが、長万部の「かにめし弁当」です。中でも「かにめし本舗かなや」は、かにめしの元祖。60年以上愛されて続けている秘密を、長万部で探ってきました。

 
かにめし本舗かなやの「かにめし」

 
元々は、列車内で茹でたカニを販売していたという初代・金谷勝次郎氏。しかし、茹でカニは漁期の夏しか出せないことから、1年を通しておいしいカニを味わってもらおう!と考え出されたのが「かにめし弁当」でした。

 
かにめし本舗かなやの「かにめし」 元々は、列車内で茹でたカニを販売▲これはこれでおいしそうですね。当時は、車内にカニ殻専門の掃除係が乗っていたそうです

 
駅のホームで弁当を販売したところ、これが大人気に!昔の列車は、窓が開閉でき、また今よりものんびりと運行されていたこともあり、しょい箱を持った弁当売りに声をかければ、できたての温かいかにめし弁当を食べることができました。


長万部のかに飯、昭和10年。ホームに並ぶ売り子たち▲昭和10年。ホームに並ぶ売り子たち
 

長万部のカニ飯、昭和40年の売り子▲昭和40年。この姿を懐かしく思い出す人もいるのでは?

 
やがて時代とともに、ホームでの立ち売りの姿は消えました。今は完全受注制で、特急列車が長万部駅に到着する時間に合わせて列車に弁当を積んでいます。かなやのかにめし弁当が食べたい時は、予め電話予約が必要です。札幌の丸井今井デパートに直営店があるだけで、長万部でなければ食べることができないため、毎日平均200個の弁当が列車に運ばれているそうです。


長万部カニ飯、作業風景

 
取材時は、ちょうど弁当作りが終わりかけで、包む作業をしていたところ。一つひとつ丁寧な手作業が行われていました。
 

昭和44年の調理場、長万部かなや▲昭和44年の調理場。今の調理場と雰囲気は変わらないようで、かなやの歴史を感じます

 
取材に対応してくれた松島さんに、かにめし弁当についてうかがいました。
「かなやの弁当は『温かい』のが特徴です。ご飯は蘭越産の北海道米『ほしのゆめ』を使っています。最近は、海鮮弁当が主流のせいか『カニに見えない』と言われるのですが、ほぐして味付けしたカニは、味がぎゅっと凝縮していて、温かいご飯によく合いますよ」。
 

長万部、かなやかにめし弁当
 

箸を入れると、ふわっとカニの香りがします。「これでもか!」の乗ったカニと白いご飯を頬張ると、茹でカニとは違うカニの旨味が口いっぱいに広がってきます。白い部分は、酢漬けのカニ。これが、味にアクセントをつけます。
 
添えてある、わかめ、こうなご、ひじきを使った自家製佃煮が、箸休めにぴったり。
 
取材終了時、私たちに「どうぞ、食べてください」とかにめし弁当を手渡してくれました。ありがたく受け取り、さっそく車寄せに車を止めて、海を見ながらいただきました。

そういえば、松島さんがおっしゃっていました。
「車で来る人は、店で弁当を買って、前浜で食べている人も多いですよ」と。

長万部のかしめし弁当は、列車で食べるもよし、長万部の海を眺めながら食べるもよし!
なるほど、実感。


長万部かなや


かつては、道内外各地の物産展に出展していましたが、今は、ほとんど出ることはないそうです。その代わり、通販で弁当を買うことができますので、元祖かにめし弁当が食べたくなったら、取り寄せてみてはいかがでしょう。
一番のおススメは、北海道を列車で旅して、長万部で食べること、ですけどね。

●駅弁に関する注文
TEL/01377-2-2007
※電話での受付/9:00~17:00 


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