サンマのアンチョビ。だから「サンチョビ」

アンチョビと言えば、イワシを塩漬けしたものですが、北海道生まれのアンチョビはサンマを使った「サンチョビ」。原材料は北海道産のサンマ、海産物の加工などを手掛ける利尻島の会社が開発し、空知郡南幌町の工場で製造している、まさにmade in北海道の逸品です。
 
 
※写真提供:北洋食産
 
 
サンチョビは、利尻富士町にある北洋食産の「ボーノポルポ」というブランドの商品です。タコを中心にさまざまな海産物を加工している中で、4年程前「最近洋風の料理が流行っているので、何かひとつ、洋風な商品をつくってみよう」と単純に思ったのがきっかけだとか。
「アンチョビはイワシが必要ですが、道内ではそんなに獲れません。そこで、北海道に年中あって、加工がしやすいサンマに注目しました」と話してくれたのは、北洋食産専務の山崎さん。
 
 
 
 
つくり方は、一般的なアンチョビと同じ方法です。が、ちょっと違うのはオリーブオイルの他にゴマ油も使っていること。これは、焼き肉を食べる時のゴマ油のタレが、ヒントになったそうです。
 
ただ、実際に食べてみると、それほど強烈にゴマ油の風味はしません。「どことなく、ゴマ油」という、ほのかな味覚があり、それが和洋中どんな料理でもアレンジ可能な応用力を生み出していると感じました。
 
 
 
 
仕込んでから、3ヵ月じっくり塩漬けしているので、そのまま食べると、かなりしょっぱいです。が、少量をカナッペなどにのせると、いいアクセントになりそう。その他、パスタや炒め物など、料理好きな人なら、使い道があれこれ浮かんでくるのではないでしょうか。
 
そこで、サンチョビを使った料理を、プロに一品つくってもらいました。協力してくれたのは、札幌市内にあるダイニングバー「COLORS」。
 
 
 
 
つくってくれたのは、COLORSのシェフ高本昂佑さん。
「サンチョビは、使い道がいろいろあって、使いやすい食材だと思います。塩気があるので、調味料としても使えますね」。
 
 
 
 
火を通すと、意外とサンマの味を強く感じます。これはまさしく、焼いたサンマの味です!クセのないイワシと異なり、逆にこの「焼きサンマ味」が料理に一ひねり与えてくれそう。この、サンチョビのファゴッティーニも、じゃがいもとベーコンに、サンチョビの味がバランスよく溶け込んでいました。
COLORS代表の形岡直哉さんは「ゴマ油もそれほど強くないので、和食でも洋食でも使えます。ソースに使うと、おいしさが増しそうですね」と話してくれました。
 
 
 
 
「北海道のためになることをしたい」という北洋食産。実はこのサンチョビ、道内より道外の人の方が入手しやすいかもしれません。というのも、北洋食産は、関東・関西の大手百貨店の物産展にひんぱんに出展しており、サンチョビはかなりの人気商品だとか。
お近くで北海道物産展があったら、ちょっとのぞいてみてください。そこでサンチョビを見つけたら、ぜひ一度、お試しを。



※COLORSでは、常時サンチョビを使ったメニューはありません。「ぜひ、食べてみたい」という場合は、お問い合わせください