札幌黄とスパイスの甘くて刺激的なマリアージュ「温故知新ブルックスカレー食堂」

札幌市東区で初めてつくられた食用玉ねぎ「札幌黄(さっぽろきい)」を知ってますか?
 
そのカレーは、食べた瞬間に玉ねぎの強烈な甘みと濃厚なコクが、「これでもか!」というほど口いっぱいに広がり、鼻から玉ねぎの香りが「プハーッ!」と抜け出ます。それからカレー独特の多種なスパイスの風味がふわりと追いかけてきます。その味に思わず「なんだ、これは!?」と驚き、その驚きを再確認したくて、すぐに二口目を口に運びたくなります。それが、札幌市東区にある「温故知新ブルックスカレー食堂」のカレーです。

 
 
 
この店のカレーは、「札幌黄」という玉ねぎをふんだんに使用しています。「札幌黄」とは、明治4年に札幌農学校(現北大)で教鞭を取ったウィリアム・P・ブルックス博士がアメリカから持ち込んだものが起源の玉ねぎで、札幌市東区で栽培が始まりました。
 
一時は、海外へ輸出するほど生産量があったのですが、玉が小さい、日持ちがせずに傷みやすいなど、扱いにくさから生産量は減少。なかなか市場に流通しないことから「幻の玉ねぎ」とも言われています。

 

※写真提供:温故知新ブルックスカレー食堂
 
 
「札幌黄」の特徴は、他の品種よりも肉厚で柔らかく、加熱すると辛みが消えて甘みが前面に出てくること。その特徴を最大限に活かし、一皿に札幌黄を約1個分も使ったカレーは、まるで玉ねぎをそのまま食べているかと思うほど。「札幌黄は収穫してから1ヵ月寝かせて熟成させます。その玉ねぎと、道産親鶏(赤鶏)を丸ごと一羽、ニンジンをじっくり煮込みます。そして季節や気候に合わせてスパイスの配合を微妙に調節してベースのカレーをつくります」と話してくれたのは、料理長の池田美香さん。
 
 
※写真提供:温故知新ブルックスカレー食堂

 

 

 
メニューは、スタンダードカレーの他にも、クリーミーチーズスタイル、ヌードルスタイルなど多彩なバリエーションがあるので、毎日通っても違うカレーが楽しめそう。

 
 
 
札幌黄とスパイスの甘くて刺激的なマリアージュは、この店に行かなくては食べることができません。札幌に来ることがあったら、ぜひ、東区まで足を伸ばして、幻の玉ねぎ「札幌黄」の甘い誘惑に誘われてみては。