昆布漁はチームワーク! 垣間見える家族の絆 鹿部町の昆布漁

道南・鹿部町。駒ヶ岳の麓、噴火湾に面したこの町は、北海道では珍しい「農家が一軒もない町」。豊かな海産資源がまちの暮らしを支えています。
 
その鹿部町で、今、昆布漁が最盛期を迎えています。


 
鹿部町から函館市南茅部にかけて分布している「白口浜真昆布」は、昆布の中でも最高級品。養殖ものではなく、前浜に自生している天然物を手摘みしており、その多くは関西方面に出荷されています。
 
7月から9月にかけてのこの時期が昆布漁の解禁期間。早朝から、鹿部の漁師たちは家族総出で前浜へと向かいます。なぜ家族総出で向かうかと言うと、実は昆布漁が「チームワーク」に支えられているものだから。今回は、そんな知られざる昆布漁の現場を密着レポート!
 

 
まず「手摘み」担当がウェットスーツに身を包み、昆布の自生しているポイントまで向かいます。砂浜からポイントまでは50~100メートル程度。肩には昆布を括る紐。手摘みでひとつひとつ丁寧に昆布を採り、ある程度まとまった量の昆布を採ったら、紐で束ねて戻ってきます。
 
 束ねた昆布は、陸で待つ「陸揚げ」担当のもとへ。大量の昆布を浜辺で受け渡しします。ここまでは昆布は海中を運ばれているので、かなりの量があっても浮力の助けを借りられるのですが・・・。
 
 
「陸揚げ」担当は大変です!手渡された昆布の束を「よいしょ!」と背負い投げのように肩に(というよりも背中に)担ぎます。その重さたるや人一人分はあろうかという・・・。力自慢の漁師ならともかく、慣れない人間がやると腰を痛めること請け合いです。場合によっては二人がかり、三人がかりで石の敷き詰められた干し場へ一直線! 






 
陸に揚げられた昆布は、女性や子どもらが中心の「乾燥」部隊の手で、仮根(かこん:カニの足に似ていることからガニアシと呼ばれることも)が切除され、干し場へ広げられていきます。この日はあいにくの天候で日差しがあまり見込めないこともあり、軽く干し場で乾燥させたのち、乾燥室に吊していました。
 
 


 
今回密着させていただいた漁師一家は総勢8名での作業。連携プレーで効率よく昆布を収穫していく様に、家族ならではの絆を感じました。
 
普段何気なく食べているものが、そういった多くの人の手を介して届けられていること、忘れずにいたいですね。海の恵みと漁師たちに感謝!
 
鹿部町では、要望に応じて観光客の昆布漁体験もセッティングしてくれるようです。もしご興味のある方は、鹿部町役場観光推進室までお問い合わせしてみてください!

 
※ 写真は全て北海道Likersライター GAKKUN

 
【問い合わせ先】鹿部町役場観光推進室TEL:01372-7-5293