帯広スイーツめぐり編~十勝バス「日帰り路線バスパック」シリーズ(4)

小麦や砂糖などスイーツ原料の多くを生産するのが、十勝平野。その中心のまち帯広には多くの菓子店があり、個性的なスイーツをつくっています。たとえば白樺の樹液も、製菓に使うってご存知でしたか?路線バスを使ったお得な旅を紹介するシリーズ4回目。
 
「ガーデン」「温泉」「施設見学」「グルメ&スイーツ」の4分野あるバスパックから、北海道Likersの甘党ライターすすきのあき子が選んだのは、またしてもスイーツ!シリーズ(1)では帯広の老舗を紹介しましたが、今回は、帯広っ子が自宅用やギフトに買っていく人気スイーツをめぐる旅に出ます。
 
 
 
 
旅のスタートはJR帯広駅前のバスターミナルから。十勝バスの窓口で「おびひろ1dayスイーツ満喫コース」を1,350円で購入。5枚の交換券と菓子店マップからなる「菓子王国十勝!スイーツめぐり券」と、帯広市内の路線バス1日乗り放題きっぷを手に出発です。
 
まず帯広駅から約2km西の住宅地にあるブルボンへ。最寄りは新緑通の西15条13丁目バス停、または春駒通の五中前のバス停で下車します。菓子職人の髙久卓三さんが東京での修業を経て、高円寺で店を開き独立。郷里の帯広に戻り24年前、ブルボンを開店しました。
 
 
 
 
吹き抜けの店内には窓から光が差し込み、手作りケーキや焼菓子が並びます。ブルボンでは2種類のお菓子からひとつ選び、スイーツめぐり券1枚と交換。人気の「夢うぐいす」は生地とクリームが、口の中で涼味と共に広がる心地よい食感。この夢うぐいす、つくり始めたのは30年ほど前ですが、2012(平成22)年暮れ、大手旅行雑誌の人気投票によって、帯広で購入客の満足度1位に選ばれたお菓子だそうです。
 
もう1種のクリームチーズを使ったマドレーヌも、とてもおいしそう。テーブルのある一角で、別途注文すればコーヒーなどを飲むことができます。ブルボンのお菓子は帯広本店と、浦幌町(うらほろちょう)の姉妹店でのみ販売しています。
 
 
 
 
「お客様にブルボンという店を知っていただきたくて、スイーツめぐり店に参加しています。5店の中に選ばれることは、本当にありがたいことです」と、店長で妻の洋子さん。「普段なくても困らないけど、人が集まった時にあると嬉しいのがお菓子です。お菓子がある場はなごみますね」
 
次に向かったのは帯広駅の南側、西5条の本通りから西に1本入った、チーズのスイーツが評判の十勝トテッポ工房。帯広駅から徒歩15分ほど、バスの最寄りは西5条17目バス停です。
 
この辺りは「とてっぽ通(どおり)」といいます。1920(大正9)年に開通し、砂糖の原料てんさいや人を運んだ十勝鉄道の跡で、いまは1.8kmあまりの細長い公園となっています。かつて走った十勝鉄道を「とてっぽ」と呼び親しんだ帯広の歴史にちなみ、2011(平成23)年、十勝トテッポ工房という名で新規オープンしました。
 
 
 
 
建物の中に入るとショーケースと、奥にはガラス窓から見える厨房が。そして大きなガラス窓によって公園と店内が一体化したような明るいカフェコーナーがあり、つい長居しそうな空間です。ここでスイーツめぐり券と交換するのは「3種のフロマージュ」。
 
 
 
 
「マスカルポーネ、クリームチーズ、十勝フレッシュの3種を使いブレンドしたチーズケーキが3種のフロマージュで、ほんのりとした甘みがあります。当店で使うチーズは、十勝管内のチーズ工房から集めています」と、スタッフの郷原さん。小ぶりなスイーツですが、充分なチーズの満足感があります。
 
「当店では、セルフでドリンクが飲めるカフェスペースを設けています。午後1時過ぎから、ランチ後のお客様で席が混み、夕方は勤め帰りのかたが来店します」。スイーツめぐり券での来店も多いとのこと。温かい飲み物で一息入れて、バスの時刻も見ながら次のお店に向かいます。
 
 
 
 
 
 
帯広駅から南に約4kmの地点にあるのが十勝ベーグルです。時間によってバスの乗り継ぎが必要です。しかし、噂の十勝産小麦を使ったもちもち歯ごたえのベーグルを食べたい!と思い、夕方お店にたどり着きました。
 
十勝ベーグル代表の瀬川さんにお話を聞くと「お昼に来店する際、昼食用のベーグルとあわせて翌日の朝食ぶんもお求めになるお客様が多いですね」とのこと。朝食にパンでなく、十勝ベーグルを食べるのがファンの中で定着しているようです。お店自慢のプレーンベーグル(160円)と交換しました。
 
 
 
 
十勝ベーグルでは、十勝産の小麦に水と白樺の樹液を練り込み、独特の食感をつくりだしているのです。ほんのり甘い白樺樹液をかくし味的に使うとは、なんて北海道らしい発想。20種ものベーグルが揃う棚に、思わず目移りします。
 
 
 
 
このお店のカフェでは、スイーツに加えて食事も可能でパスタやピザ、ハンバーグやオムライスなどのメニューが人気。「野菜などは地元農家から仕入れます。私の友人が農家なので、こちらの要望した野菜を栽培してくれる、いわば顔の見える関係です」と瀬川さん。
 
十勝ベーグルでは、心や身体にハンデのある人の就労支援を行っており、厨房では彼らが製造を行っています。「ベーグルは2008(平成20)年ごろにブームがありましたが、当店ではブームに終わらず支持されています。夕方には品薄になり、順次売り切れます。商品約20種のうち半分がおやつ系で、もう半分は食事になるベーグルです。春には桜のベーグルを出すのでご期待ください」(瀬川さん)
 
 
 
 
 
 
今回ご紹介したのは、素材の質を吟味して菓子づくりに励むお店で、帯広っ子が自宅用やギフトに買っていく、人気スイーツでした。帯広の新たなスイーツを味わう旅に、十勝バスで出かけてみませんか。
 
※本記事でご紹介した商品・サービスは、2014年1月9日時点の価格です
 

菓子王国十勝!スイーツめぐり券 

お問い合わせ先:一般社団法人帯広観光コンベンション協会
http://www.obikan.jp/new/sweets09/
所在地/帯広市西2条南12丁目 帯広駅エスタ東館2F
TEL / 0155-22-8600
FAX / 0155-22-8558
 
スイーツめぐり券の販売:とかち観光情報センター(下記参照)