2014年02月16日 | すすきのあき子

帯広の温泉銭湯めぐり編~十勝バス「日帰り路線バスパック」シリーズ(3)

北海道には温泉を利用した公衆浴場の数が全国で3位、道内に480余りあるって、ご存じでしたか?帯広の路線バスを使ったお得な旅を紹介するシリーズ3回目。今回は、帯広市内の温泉銭湯めぐりへ。
 
北海道Likersで紹介した十勝バス 「日帰り路線バスパック」シリーズ
(1)帯広スイーツ老舗めぐり編
 
 
温泉銭湯「オベリベリ温泉水光園」の源泉風呂
▲オベリベリ温泉水光園の源泉風呂(提供写真)
 
 
日帰り路線バスパックの十勝川温泉コースに続き、今回北海道Likersライターすすきのあき子が乗ったのは、手軽でお得な帯広市内の温泉銭湯に行くコース。
 
 
帯広駅前バスターミナル
▲帯広駅前バスターミナルで、まずチケット購入
 
 
銭湯についてまずは豆知識から。帯広市内には普通浴場、いわゆる銭湯が15軒。そのうち温泉を利用した普通浴場は、12軒あります。つまり帯広で「銭湯」といえば、ほぼ温泉銭湯を示す。そんな土地柄なのです。
 
日帰り路線バスパックのチケットを買いに、帯広駅前のバスターミナルに向かいます。温泉銭湯の対象施設は3軒あるので、窓口で1軒を選びましょう。筆者はまずお値段にびっくり。北海道の一般的な銭湯は現在420円。温泉銭湯のバスパックは、入浴券と市内210円区間のバス乗車券2枚、専用のミニ時刻表セットが付いて、なんと500円。銭湯料金と運賃合わせてこの値段で本当にいいの?と思いつつお支払い。それではさっそく出かけましょう。
 
最初に紹介するのは、オベリベリ温泉水光園に行くコース。帯広駅から北東方向に直線で2km、国道38号線沿いにその銭湯はあります。バスで約10分、東10条バス停か水光園前バス停で下車して徒歩2分。国道の脇には看板があります。「オベリベリ」は、もともとアイヌ語の地名からきた言葉です。帯広の発祥を記念した石碑も水光園の近くにあり、バスの車窓からも見えます。
 
 
オベリベリ温泉水光園の外観
▲まちの発祥にちなむ名前をもつオベリベリ温泉水光園。「オペレペレケプ:川尻が幾つにも裂けている所」というアイヌ語が「オベリベリ」と和人に訛って伝わり、「オビヒロ=帯広」という現在の地名に定着したという説があるそうです
 
 
水光園は1971(昭和46)年に源泉を掘り、温泉が湧出した翌年に銭湯を開業。2006(平成18)年に建て替えた建物は、十勝産の木を使い段差を少なくするなどの工夫が随所にあります。聞けば水光園は、帯広市長から景観賞を受賞した建物なんだそうです。
 
43年続く銭湯のお湯は、つるりとした質感のアルカリ単純温泉。銭湯より以前の水光園は私営の公園でした。「90年ほど前、1923(大正12)年に私の曾祖父が私営で公園を開きました。池にはボートを浮かべて釣り堀も営業していました。当時を知る年配のお客さまからは『若い頃、水光園のボートでデートしたものだよ』と、声を掛けてくださいます」(4代目で専務の江川さん)。
 
水光園の最近のニュース、それは旅行コミュニティ大手の「トリップアドバイザー」“行ってよかった日帰り温泉”に選出されたこと。お湯のよさに対するソーシャルな評価が得られ、笑顔溢れる江川さんの手には記念の盾が光ります。
 
 
オベリベリ温泉水光園が選出された「トリップアドバイザー」“行ってよかった日帰り温泉”の記念盾と江川専務
▲「貸タオルもあります。トリップアドバイザーお薦めの当館にぜひお越しください」(オベリベリ温泉水光園専務の江川さん:右)
 
 
2つ目のコースは、やよい乃湯。こちらもオベリベリ温泉水光園と同様、バスターミナルでバスパックチケットを購入します。この温泉は帯広駅の1つ西隣、JR柏林台(はくりんだい)駅エリアにあります。この近くを通る白樺通線は、バスの運行本数も割に多いので安心。帯広駅から西帯広・芽室(めむろ)方面ゆきに乗り、西18条2丁目バス停で下車します。弥生新道という大きな道道を行くと建物が見えてきます。
 
 
やよい乃湯の外観
▲散髪など館内のサービスが自慢の温泉銭湯、やよい乃湯
 
 
2011(平成23)年に公衆浴場を経営する会社を設立してオープンした、真新しい温泉銭湯がやよい乃湯です。ここは1週間ごとに男女浴室の入れ替え制でお風呂を楽しめます。30代の若き社長、浅野さんに温泉のことを尋ねると「この建物の隣に源泉があります。地下1,600mから汲み上げるとお湯とともにガスが発生します。そのため、セパレーターという設備を通してガスを除いてから使います」とのこと。
 
 
やよい乃湯の主浴場
▲地下1,600mのナトリウム塩化物泉の主浴場。木屋の湯と岩屋の湯が毎週男女で入れ替わります(提供写真)
 
 
やよい乃湯ロビー
▲ロビーは広々して暖かく、湯上がりアイスもビールもOK
 
 
こちらの温泉は黄褐色のお湯。内風呂や露天風呂、サウナも楽しんでお風呂を出れば館内は床暖房で、足の末端までポカポカ効果が長く続きます。マッサージや食事で半日過ごせる居心地のよさ。なお、やよい乃湯は柏林台駅からのアクセスもよく、徒歩で5分程度。お湯に満足したら、温泉銭湯のバスパックをここで終えて、JRで次に移動することも可能です。
 
 
やよい乃湯スタッフ
▲源泉風呂に垢すり、整体、食事や整髪も。リフレッシュにどうぞ!(提供写真)
 
 
湯疲れ知らずの筆者、この日最後に向ったのは白樺温泉です。ここはバスパック対象ではない“番外編”。ですが「まちの銭湯」こそ帯広の日常を味わえると思い、行ってみました。帯広駅から約3km南西の方角で、バスならば音更・上士幌・ぬかびら線の西16条4丁目バス停が便利です。やよい乃湯からは直線で東南方向に約1kmと、徒歩でも行ける距離。てくてく歩くと比較的新しい住宅地に、目指す銭湯がありました!
 
 
温泉銭湯白樺温泉の外観
▲駐車場の一角に源泉をもつ白樺温泉。帯広の建設会社が経営しています
 
 
お話を聞いたのは安達建設2代目社長の安達幹さんの妻、真由美さん。「ここは夫の父が29年前、事業の多角化を考えて、地下1,400mを掘って出たお湯で始めた温泉銭湯です。お湯は加温や加水をせず、循環や濾過装置もない源泉100%のかけ流しで、地元のお客様に喜ばれています」
 
 
温泉銭湯白樺温泉の受付とスタッフ
▲安達真由美さん(左)とスタッフの本庄さん(右)
 
 
浴槽を満たすお湯はアルカリ性単純温泉で、薄い褐色。帯広や音更のあたりは泥炭地が多いので、その影響なのでしょうか。源泉100%のやわらかなお湯です。ここはふだん着の銭湯。こうした銭湯を訪れたら「いいお湯ですね〜」と、湯船で常連さんと世間話してみるとよいかもしれません。
 
 
温泉銭湯白樺温泉の浴場
▲建設会社が営む銭湯、白樺温泉。明るい洗い場から湯桶の音が聞こえてきます(提供写真)
 
 
温泉銭湯白樺温泉の体重計
▲“昭和”な雰囲気を醸す体重計も健在
 
 
どの銭湯もお湯のよさ、人の温かさに大満足。まだ見ぬ銭湯をもっとめぐりたい!と強く思った帯広の温泉銭湯でした。日帰り路線バスパックで選べるのは「オベリベリ温泉水光園」「やよい乃湯」「ローマノ福の湯」から1館。また、帯広の公衆浴場組合では「おびひろ銭湯マップ」を独自に作成し、市内の銭湯10館に置いてあります。このマップもぜひ持ち帰り、他の銭湯をめぐってみてはいかがでしょう。
 
お湯が溢れる大きなお風呂と、飾らない人びとに触れ、帯広の住民になったような1日。銭湯の常連さんと共に飲む、湯上がりビールの味はまた格別です。車をおいて、路線バスの旅に出かけてみませんか。
 
 
十勝バスの新型車両
 
 
※本記事でご紹介した商品・サービスの価格は、2014年1月9日時点のものです
※北海道公衆浴場生活衛生同業組合「帯広市の銭湯一覧」も参照ください

\行きたい!行くべき!と思ったら「なまらいいね!」/

この記事をSNSでシェアしよう!
  • 帯広の温泉銭湯めぐり編~十勝バス「日帰り路線バスパック」シリーズ(3)
  • Google+

FacebookのIDを利用して、北海道Likersへ登録します。

北海道Likersは、北海道を愛する皆さんと北海道を盛り上げるコミュニティです。

  • 利用規約に同意の上ご登録ください。
  • FacebookのIDで簡単に登録できます。登録は無料です。
  • Facebookに設定しているメールアドレスを登録します。お客様のメールアドレスは、北海道Likers運営からの連絡に利用いたします。
Title
Close