十勝川温泉で美肌の湯めぐり編~十勝バス「日帰り路線バスパック」シリーズ(2)

寒さはまだ続く北海道の冬。冬は温泉!という人も多いのではないでしょうか。帯広の路線バスを使ったお得なバス旅を紹介するシリーズ2回目。今回は、美肌の湯で名高い音更町(おとふけちょう)十勝川温泉のお湯めぐりをお伝えします。
 
 
 
 
温泉に行ける日帰り路線バスパックは、幕別温泉に行く片道30分のコースや、片道1時間半かけて忠類(ちゅうるい)のナウマン温泉に行く、ロングコースもあります。帯広近郊で手軽に使えるのが、十勝川温泉を満喫するバスパックで、旅館の日帰り入浴券と、帯広駅から温泉間の路線バス乗車券がセットになっています。
 
まず帯広駅前のバスターミナルで、券と専用の時刻表を入手。料金は1,200円。通常運賃と入浴券の定価は2,240円ですからほぼ半額!大変お得なバスパックです。有料の貸タオルもあるので、手ぶらで出かけましょう。
 
 
 
十勝川温泉では8つの旅館が日帰り入浴を行っています。日帰り入浴は午後からなので、ゆっくり行動を開始しても大丈夫です。
 
 
 
 
帯広駅からバスに乗り、約30分で十勝川温泉に到着。笹井ホテルの日帰り入浴は、建物左手の専用入口から入ります。植物モール温泉のお湯は独特の色で、琥珀、紅茶など連想する色も人それぞれです。営業部の鈴木さんに尋ねました。「私は池田町の出身で、昔のほうが今より温泉の色が濃かったように思います。でも成分は昔と変わらない泉質だそうです」
 
 

 
 
 
さらに鈴木さんによると「明治期に掘った源泉が当ホテルの裏手にあります。大正15(1926)年に温泉旅館として笹井が営業を始めました。これが現在の笹井ホテルに受け継がれています」。笹井ホテルの誕生から、後に温泉街がつくられたことなど、十勝川温泉115年の歴史の一端に触れることができました。さあしっかり温まって、次の温泉をめぐります。
 
 
 
 
客室111室、最大400名を収容する眺望自慢のお宿が、第一ホテルです。日帰り入浴の専用入口からお風呂へ直行!ここは男女の浴室が同じつくりで大浴場の交替はなく、常時固定です。2種のサウナやいくつもの浴槽があって体もほかほか。さらに十勝川に面した露天風呂では、開けた眺望を満喫できます。
 
 
 
 
「早朝の十勝川は川霧が出て、雲龍のように見えることも多いです。夜は周辺の町の明かりからも遠く、暗闇の中でライトアップされた十勝中央大橋が、白く浮かび上がります。白鳥も飛来するのでこの橋は白鳥大橋ともいいます」と、宿泊課の天野さん。「サケが昇る十勝川では、ホッチャレという産卵後のサケを食べに飛来するワシ類や、オオハクチョウも運良く見られることがあります。私は帯広の出身で小さい頃、この辺りに親とハクチョウを見にきた記憶があります」と、宿から見える十勝川の魅力を話してくださいました。
 
 
 
 
第一ホテルの充実した施設はもちろんのこと、寒さ厳しい土地に住む人の、おおらかで温かいホスピタリティにも大満足。しっかり体をふき、次の温泉をめぐります。
 
 
 
 
十勝川温泉で最大の宿がホテル大平原。客室162室、最大で770名を収容する温泉旅館です。大平原では湯温が高いため、一部加水して源泉を掛け流しています。お風呂はエステバスやジャグジー、うたせ湯など多彩。さらに「2月からは男女大浴場を固定から交替制にしたので、ウォータースライダーがある男風呂を、子ども連れの女性客が楽しめるようになりましたので、ぜひどうぞ」とのことです。
 
 
 
 
ところで、大平原のロビーのじゅうたんは熱気球柄です。そのわけを聞くと、ホテル屋外の広場に係留した熱気球に、予約をした団体客が乗る「熱気球体験」を行っているからとのこと。大草原では四季折々の楽しみができます。
 
「日帰り温泉バスパックは、もっと広く知られていくとよいですね」。終始笑顔で宿のことをお話しくださった営業部の河東さんに見送られて、大平原を後にしました。
 
 
 
 
十勝川温泉の地下500mから湧出し、アイヌの人びとが薬の湯と呼んだ、アルカリやフミンが溶け込んだ美肌の湯。このモール温泉は、道民が選ぶ北海道遺産にも入っており、お肌しっとりすべすべ!自家源泉で最初に開いた温泉宿や、眺望自慢の宿、多様な浴槽をもつ宿など、個性ある湯めぐりでした。
 
バスパックで選べるのは笹井、第一、大平原、観月苑の4館から1館。なお、同じ温泉街にはさらに4館の宿が日帰り入浴を開いており450円からと手頃なので、お湯比べにどうぞ。
 
そして、もし午前から動けるなら十勝川温泉に隣接する、広大な十勝エコロジーパークに行くのもお薦め。スノーシューを履いて歩く雪原では、厳しい冬を生き抜く野生動物の存在を感じるかもしれません。そのほか、スノーラフティングやチューブ滑り、歩くスキーも楽しめます。移動の足はもちろんバス。十勝川温泉線の終点が同パークであり、温泉街から1kmほどです。
 
 
 
さらにこの時期に開催中の光のイベント、彩凛華(さいりんか)に合わせて十勝川温泉に泊まるお客様もいるようです。今回は日帰りで満足し、次回は宿泊したくなりました。

帯広駅に夕方戻って終えた路線バスの旅。車での温泉めぐりなら、誰かひとりをハンドルキーパーにしますが、バスであれば心配ご無用。湯上がりのビールをみんなで楽しく飲むことができます。時には車をおいて、路線バスの旅に出かけてみませんか。

※本記事でご紹介した商品・サービスの価格は、2014年1月9日時点のものです

 

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