情熱の仕事人。北海道から世界のファッションシーンへ!ヘアスタイリスト「Mari Watase」

ニューヨークを拠点に、パリ・ミラノコレクション、広告、雑誌など、ファッションシーンを中心に活動するヘアスタイリストMariさん。世界へ飛び出し新たなキャリアを切り開き、各国を駆け巡っています。
 
 
■悔しさを挑戦する力に変えて
札幌市内の美容室からキャリアをスタート。「ファッションの仕事がしたい」と、2009年、ニューヨークに活動のベースを移しました。
その翌年から、世界的なトップヘアスタイリストLuigi Murenu(ルイジ・ムレヌ)氏のファーストアシスタントに。イタリアやフランスの一流ブランドの広告キャンペーンをはじめ、ファッションショーなどで一緒に世界各地へ。モードの最先端でヘアを手がけるスタイリストの最も近くで、その仕事を支えています。
 
 
 
 
数々の大きな現場でキャリアを重ねるMariさんですが、すんなりと今のような活動を始められたわけではありません。
札幌で勤めていた頃、ニューヨークのショーのバックステージに入る機会があり、そこで自身の無力さを思い知ったといいます。
「英語は話せない、通用する技術もない、そもそもファッションを知らなすぎる。ここから出て行ってと言われ、壁の花にすらなれない。屈辱を味わいました」。
 
美容師を対象とした東京のビューティーアーティスト養成校でヘアメークを学んだ後、ニューヨークへ。コネクションも何もないところからのスタート。来る日も来る日もエージェントに売り込みの電話とメールをし続け、現在のポジションに就くことができたそうです。
 
「アシスタントのポジションが空かなければ就けないですし、ニューヨークには同じような目標を持つ人が山ほど集まっています。ほんとラッキーでした。でも大変すぎて、その時のことは覚えていないんです」。それほど無我夢中だったのでしょう。
 
 
 
 
■ファッションショーの成功を支える一人に
ファッションショーでは、各国からヘアスタイリストが集まり、20~40人でひとつのブランドのヘアを手がけていくのだといいます。
「はじめの数シーズンは、何もできなかった」とMariさん。「チャンスを生かすも殺すも自分次第」。萎えそうになる気持ちを奮い立たせ、一つひとつ目の前にある課題を乗り越えてきました。
 
「世界トップの先生(Luigi氏)は、絶対にショーを成功させなければなりません」。
ショーは1回限り。Mariさんはファーストアシスタントとして、その責任の重みを全身で感じながら、毎回バックステージに立っています。
 
 
 
 
ショーの前、ヘアスタイリストたちに向けたスタイリングのデモンストレーションも担当。
「先生に代わって、自然にデモができるようになってきたことがうれしいですね。憧れていた世界でトップクリエーターたちに囲まれ、刺激と感動の中にいられるのは幸せ。今、この仕事ができているのは、たくさんの出会いと人に支えられているおかげです」。
 
世界中を飛び回っているMariさん。「出身はどこかと聞かれるんですが、『札幌』」と答えてピンとこなくても、『SAPPORO BEER!』と言えば通じるんですよ」。そんなエピソードも教えてくれました。
 
 
 
 
 
 
■「北海道と海外をつなぎたい」
Mariさんは、ビューティークリエーターユニット「87eightseven」を立ち上げています。同じく有名ヘアスタイリストのアシスタントを務めるご主人のHiroyaさんとニューヨークでサロンを開いているほか、「Hiroya&Mari」として活動の展開を目指しているそうです。
札幌では、仲間とともに「SALON77」を2011年にオープン。離れていてもサロンを構えているのは、「ここが大事な場所だから」。こちらには、サロンワークをしながら世界でも活動するなど、様々な経歴を持つヘアスタイリストが在籍しています。
 
ニューヨークへ渡ったのは、「北海道と海外をつなぎたい」という想いもあってのこと。
「自分たちがサロンをつくり活動していくことで、ニューヨークで挑戦したい人の何か力になれたらと思っています」。Mariさんの強く真っ直ぐな気持ちが伝わってきました。
 
 
 
 
 
■87eightseven
http://www.87eightseven.com/