情熱の仕事人。“北海道”という感動を伝えたい。定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌 支配人「松橋京子」

宿泊も日帰りで楽しめるランチブッフェも大人気。2010年の開業以来、多くのゲストを迎え続ける「定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌」。地域を見つめ愛されるホテルづくりに邁進し、また観光振興の担い手としても活躍する、きらり輝くすてきな女性支配人に会ってきました。
 
札幌の中心部から車で45分ほど。定山渓温泉街の山側、深い森が広がるロケーションに「定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌」はあります。
そのホテルの支配人が松橋京子さん。常に一歩先を見てアイデアを発想し、挑戦をしていくバイタリティーにあふれた仕事人です。
 
 
 
 
以前は、東京新聞の情報誌の編集長。趣味のテニス仲間を通じて仕事の誘いを受け、2年間悩んだ末、自身の“最終章”と意を決して15年前に札幌へ。
取材や旅行で訪れていた北海道は、もともと憧れの地。「大自然の中で好きな写真を撮り、本をつくれたら、なんて思って来たのですが、甘かったですね。仕事が始まると、それどころではありませんでした」。松橋さんは笑顔で当時を振り返ります。
 
これまでに、(株)アンビックスの企画室で、第三セクターによる複数の温泉施設の立ち上げや、支配人としてニセコ「ホテル甘露の森」のリニューアルなどを手がけてきました。ニセコに住むのも、ホテルの支配人というポジションに就くのも初めてのこと。松橋さんはくまなく歩いて地域を知り、地元の事業者や人とつながりながら、ホテル運営だけではなくニセコ地域を元気にしようと精力的に活動してきました。
 
 
 
 
 
 
2010年、縁あって森の謌の支配人に。こちらは、北海道でその地の個性を生かした宿を展開する鶴雅グループが、札幌市保有の宿泊施設を買収・改装して開業。
着任したときコンセプトはすでに決まっていましたが、ロビーラウンジに温泉熱を利用した床暖房を入れ、靴を脱いで寛げるようにしたり、ロビー奥のバーでは森を見ながらお酒を楽しめるようにしたり、より自然を感じてもらうための演出を工夫したそうです。
 
※北海道Likersで「あかん鶴雅リゾートスパ 鶴雅ウィングス」を紹介しています↓
http://www.hokkaidolikers.com/articles/1664
 
 
 
 
お昼に近くなると、ホテルは賑やか。ランチブッフェを目的に、札幌市内を中心にたくさんのお客様が訪れるのです。森の謌のブッフェは、地元や道内各地の農家から仕入れる野菜が中心。また十勝ブランドのどろ豚など、「自分たちの目と舌で確かめた食材」を使用しています。「内面からの健康的な美しさを求める女性が増えています。そうした方々にご満足いただける食事を、と考えています」。
宿泊は遠方からはもちろん、市内のお客様も多く、ランチブッフェの利用は1日200名を超える日もあるのだとか。
 
 
 
 
 
 
「ホテルにいらっしゃる方には、自宅に帰られてからも森の時間を思い出していただけるような、おもてなしやサービス・商品づくりを大切にしています」。
松橋さんは企業や専門家とのコラボで、北海道の素材や資源を生かしたオリジナル商品も多数開発。ものづくりを通した観光のビジネスモデルの構築にも力を入れています。
 
 
 
 
また、マレーシアの企業がニセコにオープンさせたコンドミニアム「四季ニセコ」に、森の謌がバーとショップ「Iran Karap te(イランカラプテ)」を期間限定で開店(2月15日までを予定。以降延長予定あり)。アジアの投資家と地域(主に北海道・ニセコ)をつなぐコーディネートをしたり、自身の経験から地域活性化の事例を各地で講演したりと、その活動は実に様々です。
 
※北海道Likersで「北海道のおもてなしの言葉『イランカラプテ』」を紹介しています↓
http://www.hokkaidolikers.com/articles/1567
 
「北海道には豊かな四季、自然、風景、産物など、いくつもの感動があります。ホテルを通してそうしたよさを伝えていくこと、これまでの多くの出会いやネットワークを生かし、地域と地域をつなげてさらに強い付加価値をつくって発信していくことが私の仕事。その地域を訪れるお客様にいろいろな魅力を体験してもらうことで、観光が活性化し、地域が元気になっていきます。
 
スキーリゾートのニセコでいうと、2012年12月から2013年4月までの外国人の宿泊延べ人数が、過去最高の31万人でした。ここ定山渓も、海外からの旅行者が増えています。ですので、世界に目を向けた情報の発信にも取り組んでいきたいと思っています」。
内閣府認定の地域活性化伝導師としても活動する松橋さん。言葉ひとつひとつから、仕事に対する姿勢と情熱が伝わってきます。
 
 
 
 
常に走り続けている印象ですが、そのエネルギーはいったいどこから…?
「つまり、仕事が好きなんです。人と会うこと話をすること、お酒を飲むことも含めて、ポジティブに楽しんでいます。もちろん、苦い経験も大変なときもありますよ。でも時が過ぎればそれもありがたい経験です」。
どこまでも魅力に満ちた女性です。
 
最後に夢を尋ねました。
「集大成として、おもてなしにあふれるオンリー1の旅館をやりたいですね」。イキイキと話す松橋さんを見ていると、実現しそうな予感がしました。
 
※2013年12月取材