凍った雪道に貼って安心、靴底対策!

北海道民は冬に冬靴を履きます。冬の靴を買う時は見た目以上に「靴底」を見るのです。今日は靴や鞄をリペアするシュリーの店に北海道Likersがお邪魔し、冬道歩行を安全にするワザやグッズを取材しました!
 
札幌市内に13店舗を構える「シュリーの店」。各店では靴や傘、鞄などの修理や合カギ製作をほぼワンストップで受けます。昨年12月に開店した大通地下店は、地下鉄大通駅の西改札コンコースにある小さなお店。この道20年の佐藤敏之さんとペアを組む、修理歴4年の小山内輝明店長に安全な靴底について聞きます。
 
 
 
 
 
 
本題に入る前に雪道の歩き方を簡単にご紹介。雪道は急がず、小さめの歩幅で、地面に足裏全体を付けるような歩き方がベター。しかし凍結路面で靴が滑ってしまうときはどうしましょうか、小山内さん。
 
 
 
 
「靴は今、デザインや企画は本州などのメーカーで行い、製造発注は海外というケースが多いです。企画が本州の仕様ですから、凍結した道を歩くことはあまり想定されていませんね。そこで冬用に買った靴底に、すぐに滑り止めを貼る人が多いのが、札幌らしい冬靴の習慣かもしれません」と語る小山内店長。冬の北海道で既製の靴を安全に履くためには、それなりの工夫が必要なのです。
 
まずは「お手軽な脱着式の滑り止めがありますよ」と手渡された商品、その名も「コロバンド」。つま先をひっかけてゴムのベルトを後ろ伸ばして踵で止めるだけ。確かに手軽に使えます。
 
 
 
 
シュリーが薦めるのは、足の裏全体で雪道をグリップする「六角:ろっかく」と呼ぶ靴底への貼り替えです。どんな工程か見てみましょう。
 
 
 
 
シュリーの店頭で「滑りにくい靴底を貼ってほしい。でも靴底の厚みは変えたくない」などお客様は要望を伝え、職人の提案もふまえて靴底の素材や厚みを決定します。靴を預かると同時に作業開始。まず靴全体の姿を見て、以前に貼ってある靴底があればはがし、底に凹凸がある場合は靴研磨機で接着面を削ります。
 
 
 
 
次に大きなシートから踵とつま先の部分を切り取り、貼る両面に接着剤を塗り、風を当てておきます。座った職人の膝の高さにある金台に靴を固定し、靴本体と靴底のシートを圧着。踵にはピンを打ちます。あとは靴底に沿って縁を切り取り再度磨き上げ、全体をチェックして一丁上がり!写真のブーツは10分で仕上がりました。
 
 
 
 
 
 
「靴底がゴム素材ならば接着剤ですぐ貼り付きます。ウレタン底では一度溶剤を塗ってから接着剤を塗るぶん、やや時間がかかります」(小山内店長)。店の混み具合や素材でも作業時間は変わりますが、10分から20分で履いてきた靴を道民愛用の「冬靴」仕様にできるうえ、底を1枚貼ったので靴も長持ち。職人の技とスピードに見惚れて、10分はアッという間でした。
 
 
 
 
 
 
シュリーでは27人の職人は全員ケガや病気でハンデをおい、修理技術を身につけて就職した人びとです。彼らの技能取得から生活の全般をサポートする店であるため、シュリーでは一般財団法人による組織の運営形態をとっています。
 
「見習いは一人の先輩職人についてシュリー品質の技術を学びます。靴や傘、鞄の修理など一通りの習得に約1年かかります」と小山内店長。創業38年の信頼の篤さは、取材中の小一時間で訪れた7名のお客様や、冬靴をまとめて預ける女性客の多さで分かります。
 
 
 
 
やって損はないシュリーの冬靴加工は、生活に密着した北海道体験。貼る前と後で雪道の歩きやすさが実感できる、北海道Likersお薦めの安全対策です。靴底を六角素材にして、冬の北海道を歩きまくってください!