木を植える、時を重ねる、森をつくる。「時の森」

「時の森」と名付けられた卓上カレンダーをデザインしたのは、札幌にあるAtelier Monogoto一級建築士事務所のヨシダオサムさん。北海道のライフスタイルに貢献できる建物づくり、モノづくりを常に意識しているというヨシダさんに、話をうかがいました。
 
 
 
 
「時の森」をつくろうと思ったきっかけは何ですか?
「1日1本、木を植えるという作業が植林の疑似体験になり、環境意識に働きかけることができるのではないか?と思いました。私は建築家として主に住宅を設計していますが、その際大量に木材を使うわけです。植林のことや、森のことなどを私自身も意識していて、森とかかわることができればいいなぁと思っていました」。
 
「時の森」は、中のカレンダーを入れ替えることで、一生使うことができます。日付の横に小さな穴があり、そこにピアノ線でつくった木を、毎日1本ずつ植えていくというもの。
 
 
 
 
 
 
最初は、1ヵ月単位ではなく1年365日分のものをつくったそうです。が、デザインをブラッシュアップしながら、今のカタチにたどり着きました。
 
北欧フィンランドに留学経験のあるヨシダさんは、北海道で生まれる家具や木工のプロダクトについて、次のように話してくれました。
「北海道には、腕の良い木工職人がたくさんいます。彼らの中には、自分で考えて、自分で家具などをつくる人もたくさんいます。しかしそれでは、木工職人なら木、ガラス職人ならガラスを使うことしか思いつかない。最終的にできあがる『モノ』は、もっと自由であっていいはずです。そこに、全体を見られるデザイナーの役割があると思います。フィンランドでは、デザイナーとつくり手が一体となってモノづくりをしています。そうすることで、より豊かなものが生まれるのだと思います」。
 
 
 
 
「時の森」は、建築家であるヨシダさんがデザインし、腕の良い職人たちとつながったことで、細部にまでこだわることができました。
 
0.3㎜のピアノ線を刺す穴は、木が垂直に立つように計算されています。ピアノ線の太さも、0.5㎜だとこんもりして北海道の森らしくない、0.3㎜が北海道の針葉樹の森らしくなるというこだわりから。
 
 
 
 
1本ずつ植える=植林という作業は、毎日でもいいし、何かをやりとげた日など、使い方次第でいろいろ楽しめます。1ヵ月経つと、木がたくさん立つので森になります。そして、次の月のためにまた木を抜く=伐採します。
「植林して、伐採して、また植える。森も、こうして再生していくんですよね。この作業の中で、ひとと森の関係を意識してもらえたらいいなぁと思います」とヨシダさん。
 
おしゃれな卓上カレンダーとしての機能はもちろんですが、毎日1本ずつ木を植えるという楽しみもあり、森や環境のことをさりげなく意識できる「時の森」。これからなら、クリスマスプレゼントにもおすすめですよ!
 
 
北海道Likersが紹介した「札幌スタイル」はこちら↓
http://www.hokkaidolikers.com/articles/75
 
 
 
■Atelier Monogoto一級建築士事務所
http://www.atelier-monogoto.com/