北海道のお・も・て・な・し 憧れの大人の温泉宿 「海の別邸 ふる川」編

海に面したデッキに出ると、視界がぐるりと水平線で、「ああ地球って丸いんだなぁ〜」と実感!北海道でも、本州でもあまり体験できない大パノラマが堪能できる、おもてなしも充実の宿がこの「海の別邸 ふる川」。
 
 
 
 
場所は、札幌市街から南に向かって高速道路経由の車で2時間、登別温泉に近い太平洋に面した虎杖浜(こじょうはま)温泉の一角。この眺めと寛ぎの時間を求めて、日本全国からお客様が繰り返し訪れるという、ちょっと隠れ家系の人気のお宿なのです。
 
 
 
 
う〜ん、爽快〜!ここは夏は涼しく、冬でも雪が少ない場所です。
 
こんな景色を背景に、「海の別邸 ふる川」の代表取締役・古川洋平さんに話をお聞きしました。
 
 
 
 
「この宿は朝日が名物なんです」と開口一番に古川さん。毎朝、海からあがってくる朝日を眺めるために、多くのお客様が早起きをして、このデッキやラウンジに集まってくるそうです。
 
 
 
 
見て見て、この朝日の素晴らしいこと!生で見れば、きっと感動も何倍に。「ラウンジにご用意したしぼりたてのトマトジュースなどを召し上がりながら、皆さんゆっくり朝日を鑑賞されていますよ」。
 
北海道内、自然が豊かな場所を…と探して、見つけたこの場所。景色以外にも自然がたっぷり。「この場所はかもめの通り道。すぐそばの河口には鮭が飛び跳ねているのが見えるのですが、かもめはそれを狙っているんですね」。海岸では、昆布や岩のり、6月にはバフンウニもとれるとか。
 
また周りに灯りが一切ないので、夜空も抜群にキレイ!屋上で鑑賞会が行われる夜もあるそうです。
 
では古川さんの案内で館内へ。
 

 
 
30室ある客室の内、28室は海向き。2室ある特別室は、66平方メートルの広さで、客室内にお風呂付き。ベッドや浴室から、のぼる朝日を眺めることができるなんて…。なんとも贅沢です。
 
「この宿での過ごし方の基本は、『特になにもしないこと』。普段の暮らしから離れて自由に過ごしていただくために、お部屋にはテレビを置いていません」と古川さん。代わりに音質のとってもいいCDプレイヤーが置いてあります。
 

 
 
多くのお客様がリビングのように寛ぐのが、このラウンジ。館内に2,000冊ある蔵書を読んだり、ぼんやり海を眺めたり。
「中には絵を描いたりする方もいらっしゃいます。皆さん、思い思いの過ごし方をされていますね」。
 

 
 
もちろん、ここは虎杖浜温泉ですから、お風呂も自慢です。やっぱり人気は露天風呂。「つかると、お湯と海が続いて見えるように設えました。まるで太平洋と一体になったような感覚が味わえますよ」。
 

 
 
さて、温泉宿の楽しみはやっぱりお食事。古川さん自身、10年以上のキャリアを持つ和食の料理人なので、とても力が入っています。「地元の食材を使うのが、こだわりですね。魚も今日あがったものを必ず仕入れるようにしています」。
 
 
 
 
お伺いした日のお献立をこっそり撮影!並ぶ地名は「虎杖浜」「白老」「噴火湾」…確かに地場のものばかりです。
 
この宿では、お部屋食はなく、必ずお食事処で。会席料理が一品づつ、テーブルに運ばれてきます。これは温かいお料理を、お客様の顔を見ながらお出ししたいという姿勢から。「温度や味付けがお口に合わない場合はすぐに作り直しますと、必ずお客様にお伝えしています」と古川さん。
 
 
 
 
2010年にオープンしたこの「海の別邸 ふる川」のスタッフは、40名。皆さん地元の方なのですが、わざと宿での仕事の経験のない人を採用したとか。「お客様のためなら、普通の宿ではやらないことでもやるというのが、この宿の方針。ですから、変な業界常識のない人の方がいいと考えたのです。3年経ってスタッフも経験を積み、だんだん目指す宿に近づいてきたという実感が持てるようになりました」。
 
大々的な広告は一切行っていないのに、宿を利用する方は年々増加。毎年訪れるお客様も多くなったとか。「元々知らない同士だったのに、毎年ここでお正月会って、すっかり仲良くなられているお客様もいらっしゃいます」。
 
自家菜園を作ったり、アイヌ料理を献立に組み込んだり…とこれからもやりたいことがいっぱいという古川さん。「一度お越しになった方に、必ずもう一度来たいと思っていただけるように。そのための努力はこれからも惜しみません」。