毎朝畑から持ち寄った野菜が主役。農家の5人のお母さんが営む「あぜ道より道」
「都会の人たちに、野菜本来のおいしさ、北海道を、ありのままの畑を直接伝えたい」。ここは、そんな同じ思いをもつ農家のお母さん5人で始めたレストランです。
メニューは、それぞれの畑で丹精した野菜やお米、地元産ポークで仕込んだ自家製ベーコンなどを使った、カレー、ポトフ、スパゲティ。冬はグラタンとドリアが加わります。
トマトと玉ねぎをベースにルーから手づくりのカレーは、甘みや酸味、旨味がしっかり。素材そのものを食べてほしいと、シンプルに蒸したり素揚げした野菜がトッピングされています。取材にうかがった日は、大ぶりなナスやズッキーニ、青いうちに収穫した肉厚なカラーピーマン、ニンジンなどがのっていました。どれも味が濃く、野菜の力と“違い”を感じます。
旬の野菜を使うため内容は時々で変わり、あまり収穫のない時期は都度持ち寄れるものや出し方を考え、工夫しているそう。また、「見かけだけでなく、キズのついたもの、大きさ形が不揃いなものを伝えていくことが、私たち農家の務めだと思っています」と代表の高松恵子さん。
2007年に開店したレストランは、席を待つこともしばしばの人気ぶり。「今が夢の真っただ中」というお母さんたちは店に畑仕事にと、まさにフル回転です。「お腹いっぱい食べてもらって『おいしい』っていってもらえたら、また元気がでちゃうのよ」と笑います。
畑の恵みの料理はもちろん、景色も空気もごちそう。おなかを空かせて、お出かけください!