情熱の仕事人。「幸せ」をつくる北海道の建築家、「中山眞琴」

住宅、店舗をはじめ、「隠れ宿」「憧れの宿」といわれる数々の人気の宿を設計・デザイン。日本の美意識を大切に、ひたむきに建築に向き合いつくり続ける、北海道の建築家に話をうかがいました。
 
札幌を拠点として活動する建築家、中山眞琴さん(58歳)。多摩美術大学、同大学院で建築を学び、東京、札幌の建築設計事務所勤務を経て、1988年に「ナカヤマアーキテクツ」を設立。今日にいたるまで数多くの建築を手がけてきました。
 
 
 
 
その中心は個人住宅。そして店舗、旅館・ホテル。住宅と商業施設では空間構成や求められる機能は異なりますが、どの建築にも共通して中山さんは人が精神的な豊かさを持つことができる空間を大切にしています。
 
「特に住宅は生活の拠点で、家族が成長していく器ですから、使いやすく、安らげる空間でなければなりません。そのために私は、光と寸法と素材に最も心を配ります。住み心地が良いと、毎日が楽しくなります。何のために建築をやっているの?と聞かれたら、人が幸せになれることをしたいからなのです」。
 
自身が手がけた住宅に暮らすオーナー家族の笑顔にふれたり、その家で成長したお子さんが建築の道を目指したり、そうしたエピソードを教えてくれるときの表情はことさら嬉しそうでした。
 
 
 
 
 
 
中山さんは、「日本の美意識」を設計・デザインのベースに置いています。
「京都を歩いていて心地良いと感じるのは何なのか?古来培われてきた日本の良さを建築に映していきたいと考えています。私は奇抜さや流行を優先することはしません。建築というのは、エレガンスでなければいけないと思っています。そして長いあいだ使われて、古(いにしえ)を楽しんでもらえるようなものをつくりたいと思っています。
 
もちろん、自分の中に『北海道』は確実にあります。しかし、それを表現しようとデザインが作為的になってしまってはつまらない。利休のいうように自然のままに。“デザインしないデザイン”が目指す理想です」。
中山さんの建築物は、デザインの発想そのものが、多くの人の心を捉えているのかも知れません。
 
 
北海道の「隠れ宿」「憧れの宿」といわれ、様々な媒体で特集される人気の宿を手がけている中山さん。登別温泉にある「望楼NOGUCHI登別」もその一軒です。
「120室あった部屋を40室に変更し、かつ設備をスペース共々すべて改装して最高級の宿に仕立てました。私のデザインの基本は住宅にあり、あくまでも、いつまでも、いつの時も、心地良いということがすべてです」。
 
 
 
 
札幌の中心部に建つ「SCALETTA(スカレッタ)」は、エレベーターのない3階建商業ビル。
「17.6坪の土地に最大の建築面積が必要とされました。組積造的重量感はこの建築のすべてです。2・3階へはより自然で楽に、階段室は光の導きによって情感を受けながら登ることができます。街路をそのまま立体として変換させ、各テナントからはブロックの肌理(きめ)を感じつつ『建築』にふれるよう設計しています」。
「SCALETTA」とは、イタリア語で「小さな階段」という意味だそうです。
 
 
 
 


 
北海道Likersの記事内で「HASSO」を紹介しています↓
http://www.hokkaidolikers.com/articles/1599
 
 
 
 
北海道Likersで「そば切り 黒むぎ」を紹介しています↓
http://www.hokkaidolikers.com/articles/1681
 
 
 
 
「建築家は陰の存在でいいし、いつまでも現場のプレーヤーでいたい」と中山さん。
人が幸せになれる建築を日々追い求めています。
 
 
 
■株式会社nAナカヤマアーキテクツ
http://www.nanana.co.jp/