歴史的建造物を活かしたカフェ・ギャラリー/函館西部地区

小樽VS函館第5弾となる今回、函館の歴史的建造物を紹介します。以前小樽チームから小樽市庁舎というとても素敵な歴史的建造物が紹介されました。
 
しかし!函館も負けていません!函館には歴史ある建造物が多数残り、今なお実用に供されています。特に元町、末広町などを含む函館西部地区は、重要伝統的建造物群保存地区に設定されるなど、函館の代表的な観光地として賑わっています。今回は、その函館西部地区に残る歴史的建造物を少し紹介します。
 
 

茶房ひし伊: 明治の空気漂うカフェ

茶房ひし伊は宝来町の歴史的建造物をカフェとして利用しています。ここは、明治38年築の土蔵で、長年質屋として活躍してきました。現在は改築され、「茶房ひし伊」と着物などが並ぶ「古きものなどなど」のふたつのお店が営業中。
 
 
 
 
その重厚とした雰囲気に誰もが一度は立ち止まって見てしまうような外観です。店内では、まるで時代が変わったかのようにゆっくりと時間が流れ、常連客の会話が心地よく響いていました。メニューは、ワッフルやパフェを始めとした甘味なものや、サンドイッチなどの軽食もあり、少し小腹が空いたときなどにおすすめです。
 
 
 
 
開店当時は、歴史的建造物を利用したカフェの先駆け的存在であり、かなり話題になったとか。茶房ひし伊の活躍もあり、現在ここ西部地区には歴史的建造物を利用したカフェが増えてきています。
 
 
 
 

はこだて工芸舎元町ハウス:歴史を作り続ける場所

次に、紹介するのが昭和2年築の洋館を利用した「はこだて工芸舎元町ハウス」(以下、はこだて工芸舎)です。以前は旧八花倶楽部という中華料理店が入り、地元の人々に愛されていたこの歴史的建造物ですが、その後空き家となっていた当場所に、7年前から店を構えました。
 
 
 
 
もともと地元の工芸家を応援するために始めたギャラリーでしたが、「長く愛されるギャラリー」を目指すべく、全国の工芸家に場所を提供することで、常に新鮮な状態となるようにしました。
 
 
 
 
この建物そのものを昔から愛している人たちが多く、その空間を愛しているからこそ、店が変わっても変わらず訪れてきてくれるとか。
 
そんなはこだて工芸舎ですが、残念ながら今年いっぱいで十字街へ移転することになりました。しかし、これには深い理由がありました。店主の堂前さんは、「みんなでこの建物に歴史を作っていくことが大切」と話します。八花倶楽部からはこだて工芸舎に変わったように、使う人が変わることで建物自体に歴史を作っていくことが、歴史的建造物を守ることになるのでしょう。
 
 
 
 

「学生の基地」:西部地区における学生の活動拠点

歴史的建造物を活かすものとして、カフェやギャラリーを紹介しましたが、今年に入って、歴史的建造物を借りてゼミやワークショップを開く大学が出てきました。公立はこだて未来大学の原田泰教授の研究室では、弥生町の古民家を借り、学生のゼミの場として活用しています。
 
 
 
 
原田教授の研究室では、デザインをテーマに函館の魅力を発信する研究を進めています。そのため、函館の西部地区に拠点を置くことで、学生たちが研究の対象である函館の街を体感しながら、学びと提案に結びつけていくことを狙いとしています。
 
 
 
 
このように函館西部地区には歴史的建造物が多数残り、様々な形で活かされています。函館西部地区に訪れた際は、歴史的建造物を探して歩き、函館の歴史に浸ってみることをおすすめします。また、もしあなたが函館で新しく何かを始めようと思っているなら、歴史あふれる西部地区で歴史的建造物を借りて、函館の歴史づくりに参加してみてはいかがでしょうか。

 

関連リンク

はこぶら「歴史的建造物」
 

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