峠のカフェで本格コーヒーとスイーツを「三国峠休憩所」

標高1139メートル、北海道内の国道で一番標高が高い場所にある三国峠。展望台の駐車スペース脇には峠の茶屋ならぬ峠のカフェがあり、自家焙煎のハンドドリップコーヒーやエスプレッソを数種類楽しめます。
 
 
 
 
雄大な風景が広がる三国峠。十勝地方北部の糠平温泉と上川地方の層雲峡温泉の中間にあり、峠の頂は国道273号線が三国トンネルで貫いています。トンネルを十勝地方側(上士幌町)へ出てすぐのところに三国峠展望台があり、カフェはその一角にあります。
 
 
 
 
お店の名前は「三国峠休憩所」。名前を聞くと失礼ながらあまりカフェのイメージが沸かないかもしれません。
ところが侮ってはいけません。山の上で周囲に建物が一切なく携帯電話すら通じない場所にも関わらず、街中にあるカフェに引けを取らぬ雰囲気と味を楽しめます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここでコーヒーを淹れるのは、オーナーの武田さん。
秋田県秋田市のご出身で、1993年に北海道へ渡りこの地でお店を切り盛りされているそうです。つい数年前まではそば・うどんやカレーを出す売店兼飲食店でしたが、2011年春から本格的なコーヒーを出すことにこだわり始めたそうです。
 
 
 
 
武田さんに、この地で本格的なコーヒーを出そうと思った理由を尋ねました。
「今は大型バスで旅をするよりマイカーやレンタカーで旅する時代ですよね。個人客がゆったり楽しめてまた来たいと思ってもらえる店づくりをしようと思って店を変えました」。
 
最初はエスプレッソマシンを導入し、有名カフェ店で焙煎したコーヒー豆を数種類仕入れて出し始めたそうです。
ところが、コーヒーの種類を数多く出していると、お客さんから「これ自家焙煎ですか?」と聞かれることが多かったため、よりこだわったコーヒー店を目指すべく自家焙煎を始めたそうです。
コーヒー豆を焙煎している焙煎機は半熱風式で、焙煎したコーヒー豆はふっくら美味しそうに焼きあがります。深煎りにしても飲みやすく、とてもまろやかで角のないコーヒーに仕上がるのだとか。
 
 
 
 
こんなメニューまであります。
 
 
 
 
 
 
ラインナップは、ブレンドの「木もれび」(中煎り)、「陽だまり」(中深煎り)、「森の香」(深煎り)と、ストレート豆(常時5~6種類)のエチオピア・モカ(中煎り)、ニカラグア(中煎り)、タンザニア(中煎り)、コロンビア(中煎り)、グアテマラ(中深煎り)、マンデリン(中深煎り)など。深煎りのエスプレッソブレンドでは、エスプレッソやラテアートを楽しめます。

 
 
 
コーヒー類以外にカレーやそばなど食事もしっかりした味わいを楽しめます。
 
 
 
 
店内には上士幌町のお土産や陶芸作家さんのコーヒーカップが売られているほか、自家焙煎のコーヒー豆も販売しています。
 
 
 
 
とても標高1000メートル以上の山の上にあるお店とは思えない品揃え。ドライブ途中の小休止だけではもったいなく、ついついゆっくり過ごしたくなります。とはいえ客席数は10席少々、とても小さなお店なので長居して迷惑にならないように…。
 
こちらのお店、雪深い山の峠にあるため毎年4月中旬位から11月初旬近くまでの期間限定営業。冬の時期はお休みです。
ただし営業期間中は休みがなく、なんとオーナーの武田さんはぶっ続けで約200日間お店に立っているそうです。
「ドライブされている方にとって楽しい想い出の一つになればいいな、と思って毎日開いています」
と武田さん。
さらに、一年中楽しんでもらえるよう通年営業に向けて模索されているのだとか。
 
熱い想いと情熱がこもった本格コーヒー。
雄大な景色を眺めつつ、峠のカフェでじっくり味わってみませんか?